成功する新規事業に欠かせない「尖った仮説」を立てるための特許情報の活用~特許調査の考え方・方法から、企業事例から学ぶ事業戦略への活かし方~<会場受講>
〇尖った仮説を立てるための特許調査・考え方・分析方法から、企業事例として花王とコマツの特許・事業戦略を“掘り下げて”解説!
〇「特許情報から新規ビジネスを産み出すヒントを得たい方」「情報分析をしてもありきたりな結論しか出ない状態から脱却したい方」などぜひご参加ください!
セミナー趣旨
本セミナーは「まだ他社が気づいていない事業機会をどう見つけるか?」というテーマに焦点を当て、新規事業の企画・推進に携わる方々に向けて構成されています。
勝てる新規事業に欠かせない「尖った仮説」やアイデアを生み出すうえで特許情報は極めて有用な情報源です。しかし実際には、特許などの知財情報を活用した事業戦略支援、いわゆる「IPランドスケープ」がうまく機能している企業は限られているのが現状です。「どう分析すればよいのか分からない」「調べても当たり前の結論にしかならない」と感じている方も少なくないのではないでしょうか。
・第1部 「尖った仮説」を立てるための調査の方法
第1部では、IR情報と比較した特許情報の特徴と活用法を、トヨタの事例をもとに解説します。また、尖った企画に必要とされる「他人が気づいていないネタ」や「知られざるすごい企業」を見つけるための考え方、具体的な調査方法、そして失敗しがちなポイントとその乗り越え方についても紹介します。
・第2部 ケーススタディ(1) 花王のヘルスケア事業
第2部では、特許調査から見出された多数の企業の中でも、際立って興味深く、尖った新規事業企画のモデルになる企業として花王を紹介します。食品・ヘルスケア分野における“知財革命”の実態に迫ります。
・第3部 ケーススタディ(2) コマツのKomtrax・スマートコンストラクション
第3部では、コマツのKomtraxを題材に、「先読みの新規事業」の構想段階から、強い事業の構築、さらに継続的な先読みによって事業を次のステージへと成長させたプロセスを紹介します。
本セミナーでは、優れた新規事業の起点となる「尖った仮説」を立てるための手法と、その後のゴールイメージとなる成功事例を一度に学ぶことができます。「情報分析をしてもありきたりな結論しか出ない状態」から脱却したい方はぜひご参加ください。
受講対象・レベル
・知的財産部門の方:新たな市場機会を見出し、他部署に有益な提案を行うことができます
・新規事業・企画部門の方:他社に先んじて有望な新規事業を企画するヒントが得られます
・研究開発部門の方:特許情報を使って「自社技術の新用途」や「有望な新規顧客」を探索する方法を学んで頂けます
・事業・営業部門の方:新規顧客を開拓するための企業分析の手法を学んで頂けます
習得できる知識
・尖った仮説を立てるための特許情報の調べ方・考え方を身に着けて頂けます
・具体的な企業の事例から、「尖った仮説」に基づく優れた新規事業をどのように構想し、強い事業に育てるかを具体的に
イメージできるようになります
セミナープログラム
はじめに
・自己紹介
・補足教材「Patent Information For Victory」の紹介
・「IPランドスケープ(特許情報等を活用した事業戦略支援)」への期待と現実(アンケート結果)
第1部 「尖った仮説」を立てるための調査の方法
1)先進的な企業の特許を読むと「尖った仮説」を立てられる
・Magic Leapの特許群からVR×医療応用を読み取る
・精神疾患、遠隔医療、診断評価への応用仮説
・ビジネスモデルへの落とし込み
2)特許から分かること・IR情報との違い
・トヨタのMaaS関連事例
・特許から事業戦略・注力分野・キーパーソンを読み取る
3)「他人が気づかないネタ」を見つけ出す調査の考え方
・停滞とみられる紙業界の再発見(段ボール価格・成長領域)
・朝日インテック事例:テルモの分析→OEM先探索→知財網評価
4)演習:特許分析ツールを使ってみよう
・Google Patents Advanced Search の実演
・キーワード、出願人、発明者、分類(CPC)での調査例
・企業ランキングを使った注力企業の抽出
5)企業分析の事例 ~オリンパスの可能性を探ってみる~
・医療機器事業、特に内視鏡技術のシェアと特許動向
・Google PatentsとLENS.orgを用いた分析
・被引用出願人からの競合開発動向分析
6)分析で失敗しがちなポイントと乗り越え方
・マクロ分析の限界、ミクロ分析の組み合わせ
・ミクロ分析での注意点、調査目的の言語化
第2部 ケーススタディ(1) 花王のヘルスケア事業
1)食品業界に「知財革命」を起こした花王の特許戦略
・パラメータ特許戦略
・分割出願をパラメータ特許と組み合わせて活用し、特許網を構築
2)「尖ったところ」を育て「もうひとつの花王」をつくる新規事業戦略
・減塩から「減塩IoT」へ
・日用品から「メディカル」「プレシジョンライフケア」の企業への変革
3)花王の最新情報(補足)
第3部 ケーススタディ(2) コマツのKomtrax・スマートコンストラクション
1)世界に先駆けて「IoT」の新規事業を育てたコマツの思考回路
・Komtrax誕生のきっかけと成功の歴史
2)Komtraxの成功を支えたコマツの特許ポートフォリオ
・Komtrax黎明期の特許を紐解く
・「アイデア」「技術」の流れを読む
3)「モノ」から「コト」へシフトするコマツの事業戦略
・Komtraxの成功を踏まえた「次の一手」としてコマツが取り組む内容
・「スマートコンストラクション」、「リマン・リビルド」
4)コマツの最新情報(補足)
まとめ
<質疑応答・講師との名刺交換>
※より良いセミナー実現のため、プログラムは一部修正や追加の可能性があります。
*途中、小休憩を挟みます。
セミナー講師
TechnoProducer株式会社 代表取締役CEO 楠浦 崇央(くすうらたかひさ) 氏
■ご略歴
1997年 京都大学大学院工学研究科エネルギー応用工学専攻 修了
1997年 川崎重工業株式会社 CP事業本部 大型オートバイのエンジン設計開発を担当
2002年 株式会社小松製作所 減速機事業部 風力発電関連の新規事業開発を担当
2004年 ナノテクスタートアップ「SCIVAX 株式会社」設立(独立行政法人 産業技術総合研究所 研究員兼務)
2008年 TechnoProducer株式会社 設立
2025年 特許庁事業「令和7年度中小企業等知財支援施策検討分析事業(知的財産コンサルティング実証調査研究)」
委員および支援専門家に就任
現在に至る
■出版書籍・その他
2024年 書籍「Patent Information For Victory -「知財」から、企業の“未来”を手に入れる!」(プレジデント社) 出版
2021年 書籍「新規事業を量産する知財戦略 ~未来を預言するアイデアで市場を独占しよう!」出版
2008年 ビル・ゲイツが出資し、50億ドル超を運用する世界初の発明投資ファンド「Intellectual Ventures」(現 Xinova)より、
「アジアのTop発明家8名」に選出
※詳細は下記をご覧ください。
https://www.techno-producer.com/kusuura/
セミナー受講料
1名45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
主催者
開催場所
東京都
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)





