未来のインフラを支える
開催日時 2025年12月01日(月) 13:30 - 15:30
セミナー趣旨
人口減少が進む我が国では、電気、鉄道、道路、水道、通信などのインフラを適切に維持することが社会課題となる。業務効率化や自動化を進めるためにデジタルツイン、AI、ロボットなどの活用が期待されているが、そのためには高信頼な通信ネットワークが不可欠である。
本講演では、電力の送電鉄塔に対して、全光ネットワーク(APN)やミリ波テラヘルツ波などの通信の新技術を活用し、高信頼の通信ネットワークを実現するTOWER LINK (Transmission tower based Optical and Wireless Extremely Reliable Link)構想を解説する。
TOWER LINKは電力ネットワークと通信ネットワークの融合の側面を持ち、電力業界を超え、異業種間でのシェアリングや高度な連携、「情報通信」×「電力」×「○○」による新サービスの実現につながる可能性がある。
セミナープログラム
1. 電力安定供給を支える高信頼通信ネットワーク
(1) 自営通信ネットワークの構成
(2) 多様なシステムを用いた電力供給
(3) 職人芸!保護・制御システム
(4) 電力と通信は一蓮托生
2. TOWER LINK構想
(1) インフラ用の通信ネットワークの課題
(2) 新しい通信技術の適用
① 全光ネットワーク(APN)
② 広帯域無線(ミリ波テラヘルツ波)
③ 非地上系ネットワーク(NTN)
(3)期待されるアプリケーション
① デジタル化、ロボット・ドローン
② デジタルツイン
(4) 業界の垣根を越えた連携を目指して
① 設備のシェアリング
② 持続可能なインフラ業界へ
③ Society5.0の困ったときに相談し合うAI群
3. TOWER LINKの社会実装に向けて
(1) 電力中央研究所での取り組み
(2) 今後の計画
4. TOWER LINKはインフラ業界を面白くする!?
(1) 「情報通信」×「電力」×「○○」によるイノベーション
(2) エネルギーと通信の融合に向けて
セミナー講師
一般財団法人電力中央研究所
グリッドイノベーション研究本部 研究統括室 情報分野統括
上席研究員
池田 研介 氏
2001年 大阪大学工学部 卒業
2003年 大阪大学大学院工学研究科(博士前期課程)卒業
2006年 大阪大学大学院工学研究科(博士後期課程)卒業
2006年 電力中央研究所入所~現在
情報・通信分野統括 上席研究員
広報グループ サイエンスコミュニケーター(兼務)
2019年~2020年 メルボルン大学 電気電子工学科 客員研究員
2023年~現在 早稲田大学 6G光・無線融合ネットワーク研究所 招聘研究員
セミナー受講料
1名:37,560円(税込) 2名以降:32,560円(社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
受講について
<1>配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りします。
<2>視聴期間は2週間です。視聴期間延長は一切いたしかねますので、予めご了承ください。
<3>配信動画視聴は、申込者ご本人に限らせていただきます。
受講料
37,560円(税込)/人
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