基礎から考える医薬品の品質と開発段階に応じた規格及びその設定法
・QbDに基づく品質の作り込みやリスクベースアプローチとは?
☆品質・規格設定の考え方、開発段階に応じた取り組み、承認申請書への対応、そして上市後の変更管理などに焦点を当て、医薬品開発における品質について演者の経験を中心に紹介します!
※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
【アーカイブ配信:2/12~2/20(何度でも受講可能)】での受講もお選びいただけます。
セミナー趣旨
医薬品は、人の健康維持、そして病の治癒に必須の製品である。では、その医薬品に求められる品質とは何であろうか。それをどうやって決めているのであろうか。さらに、医薬品は3年から10年にわたる期間の品質安定性が保証されている。こうした長期にわたる品質をどうやって保証するのだろうか、そのプロセス、そして医薬品の品質そのものを理解することは、医薬品開発を円滑に進めるために極めて重要な要素となっている。
特に、2000年代にはいると医薬品開発は「Quality by Design」に基づいて行われるようになったが、そこではどのようにして品質が作り込まれ、そしてそれが製造現場での品質確保にどのような影響を与えるようになったのか。
本セミナーでは、医薬品の品質に焦点を当て、その定義から開発段階での取り組み、特に品質・規格設定の考え方、開発段階に応じた取り組み、承認申請書への対応、そして上市後の変更管理などに焦点を当て、医薬品開発における品質について演者の経験を中心に紹介する。
習得できる知識
〇 医薬品品質の定義とその具体的な内容
〇 QbDに基づく品質の作り込みのポイント
〇 品質リスクマネジメントのポイント
〇 開発段階に応じた規格及びその設定の考え方
〇 ライフサイクルを通した品質に係る取り組みのポイント
〇 安定性の評価方法と最新の動向
セミナープログラム
1.医薬品の品質とは何か
1.1 規制文書にみる品質の定義
1.2 原薬・製剤の品質のポイント
- 合成原薬と製剤の品質
- バイオ医薬品原薬・製剤の品質
1.3 Pre-formulationがはたす医薬品品質に対する役割り
2.QbDに基づく品質の作り込み
2.1 Quality by Designとは何か‐品質の作り込みを理解する‐
2.2 品質リスクマネジメントのポイント
2.3 「従来の方法」、「進んだ方法」で何か違うのか‐そのポイント‐
2.4 QbDは、製造現場に何をもたらしたか‐製造現場におけるQbDの役割り‐
3.開発段階に応じた取り組み‐規格項目・規格値設定‐
3.1 規格及び規格設定にどう対応するか‐事例を基に考える‐
- 規格設定のポイント‐原薬‐
- 規格設定のポイント‐製剤‐
- 規格設定のポイント‐添加剤‐
3.2 開発段階に応じた規格・規格設定とは
- 治験薬に求められる品質
- 承認申請段階における品質
4.品質評価とそのための試験法
4.1 品質評価に使用される試験法とは
4.2 試験法に求められるValidationのポイント
- 開発段階における取り組み
- 承認申請時に求められるデータ
4.3 標準物質への対応
4.4 Stability Indicating Methodとは?
5.品質の安定性をどう評価するか
5.1 規制文書が求める品質の安定性
5.2 安定性評価方法のポイント
- 測定条件の設定
- ASAPとは何か
- 製造現場が求めてる安定性
・ Hold Time
・ 輸送中の安定性
・ 医薬品使用現場での安定性
6.治験届・承認申請書に見る品質
6.1 治験届・IND・IMPDと品質
6.2 承認申請書における品質
- 承認申請書記載のポイント‐一変・軽微変更・目標値・設定値‐
- 承認申請書との齟齬はなぜ起こるのか
7.ライフサイクルを通した品質への取り組み
7.1 ライフサイクルマネジメントとは何か‐その本質を理解する‐
7.2 ICH Q12が求めている変更管理とは?
7.3 品質システムとQuality Culture
【質疑応答】
キーワード:
バリデーション,品質,規格,QbD,品質リスクマネジメント,CTD,ICH Q12
セミナー講師
(株)パームエックスセラピューティクス 薬学博士 宮嶋 勝春 氏
《専門》
製剤開発 (内服固形製剤、DDS製剤など)
製剤の技術移管
医薬品製造工場におけるGMP及び査察対応
《略歴》
1979年4月〜2000年2月 ゼリア新薬工業(株) 製剤研究所/中央研究所
(医療用医薬品、OTC製品の製剤開発)
1983年2月〜1985年10月 米国Utah大学薬学部留学 (経皮吸収製剤の研究)
2000年3月〜2006年3月 テルモ(株) 研究開発センター (リポソーム製剤の開発と技術移管)
2006年4月〜2008年7月 奥羽大学 薬学部 (製剤学、物理薬剤学担当)
2008年8月〜2016年5月 武州製薬(株) 製造技術部/EHS部 部長
(技術移管、ProcessValidation、査察対応)
2016年6月〜2017年5月 一般社団法人 製剤機械技術学会 (JSPME) 事務局長
2017年6月〜2021年6月 ナノキャリア(株) 研究部 部長
2021年7月〜2023年6月 ナノキャリア(株) 取締役 (監査等委員)
2023年7月〜2024年 NANO MRNA(株) (旧 ナノキャリア (株) ) 顧問
2024年〜 PURMX Therapeutics, Inc. シニアダイレクター
2024年5月~2024年12月PURMX Therapeutics, Inc. シニアダイレクター
2025年1月~ (株)リボミック 品質保証責任者
《活動等》
1999年〜2000年 日本薬学会 評議員
2002年〜2004年 ISPE日本支部 理事
2011年〜2016年 製剤機械技術学会 理事
2016年〜2020年 日本薬剤学会 評議員
2017年〜2020年 レギュラトリーサイエンス エキスパート
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
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