統計的検定手法とその周辺:実務適用のポイント【入門】~様々な手法の理解・使いこなし方から最新手法まで~
t検定やF検定等の主要な検定手法をわかりやすく理解できます。
検定を実施・活用する上で知っておきたい問題点や、最近のベイズ的アプローチ等についても言及します。
セミナー趣旨
ビジネス実務においても、また研究・開発においても、現代では溢れるデータを適切かつタイムリーに扱うことが必須のスキルとなっています。そのための様々な手法のなかで、特に広く用いられているものとして、統計的検定 (有意性検定、仮説検定)があります。その一方で、統計的検定は初学者にとってわかりにくい側面があり、また様々な問題点と弊害を抱えていることでも知られています。検定の考え方とその限界について理解することは、データ分析に関わる人にとって不可欠だといえるでしょう。
このセミナーでは、統計的検定の基礎的な考え方、様々な手法とその問題点、ならびにデータ分析実務に適用する際のポイントを、できるかぎりわかりやすく解説します。同時に、統計的検定をめぐる広範な話題や、近年の新しい動向についても紹介します。
受講対象・レベル
・データ分析に関わっている初学者の方
・統計的検定についての知識を確認・アップデートしたい方
・統計的検定をめぐる諸問題に関心をお持ちの方
習得できる知識
・データ分析における統計的検定の位置づけと意義
・統計的検定の考え方
・統計的検定の代表的手法・さまざまな手法
・検定手法の使い分け・実務適用時のポイント
・統計的検定に関連する近年の新しい動向
セミナープログラム
1. イントロダクション
1-1. ビジネス・研究における統計的推測
1-2. 統計的検定の役割
1-3. 本セミナーの内容
2. 準備: 統計的推測の基礎
2-1. 変数と統計量
2-2. 母集団と標本
2-3. 確率分布
2-4. 統計量の信頼性の評価 (分散、信頼区間)
2-5. 標本サイズの小ささは何を引き起こすのか?
3. 統計的検定の基礎
3-1. 例: 2x2クロス表における関連性の検定 (カイ二乗検定)
3-2. 検定の基本的アイデア
3-3. 検定統計量の構成
3-4. 検定の二種類の過誤
3-5. 有意水準と臨界値
3-6. 結果の表現と解釈
4. 良く使われる検定手法とその使い分け方
4-1. 割合の差の検定 (カイ二乗検定, z検定)
4-2. 平均の差の検定 (t検定)
4-3. 対応のあるデータの検定
4-4. 3水準以上の差の検定 (1要因分散分析とF検定)
4-5. 分析例: Rをつかって
4-6. 手法選択の際のポイント
5. 統計的検定から統計モデルへ
5-1. 回帰モデルにおける回帰係数の検定
5-2. 平均の差の検定と単回帰モデル
5-3. 対応のあるデータの検定と重回帰モデル
5-4. 分散分析(F検定)と重回帰モデル
5-5. 割合の差の検定と一般化線形モデル
6. さまざまな検定手法
6-1. 多重比較のための検定
6-2. 漸近検定と正確検定
6-3. ブートストラップ検定
7. 統計的検定の限界と問題点
7-1. 検定と標本サイズ
7-2. 検定と意思決定
7-3. 検定がもたらす弊害
7-4. 「もしも検定がなかったら」
8. 伝統的検定を超えて
8-1. 視覚化による評価
8-2. 検定力と効果量
8-3. 検定問題へのベイズ的アプローチ
8-4. ベイズ・ファクターによる統計的推測
9. まとめ:不確実性を抱きしめる
<質疑応答>
*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
セミナー講師
(株)インサイト・ファクトリー R&Dディレクター 小野 滋 氏
セミナー受講料
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
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受講料
50,600円(税込)/人
