AI・デジタル技術を駆使したヒューマンエラー未然防止対策

セミナー趣旨

工場の作業におけるヒューマンエラー（人的ミス）は様々な要因で発生しますが、教育訓練で防止できるミスが60%、教育訓練で防止できないミス(作業環境・手順が原因で発生するミス)が40%を占めています。発生するミスの内容を正しく把握し、教育訓練で防止できるのか？また作業環境や手順の悪さの対策で防止できるのかを見極めます。
そして、やみくもにデジタル技術を取り入れるのではなく、ミスの原因によって効果的なデジタルシステムやデジタル機器を選択して導入し、未然防止を図る必要があります。

知識不足や経験不足が原因で発生するミスに対しては、教育訓練の計画、実施、評価・フィードバックにデジタル技術を使って実施します。動画マニュアルやeラーニングシステム・学習管理システム（LMS）などの導入が効果的です。
教育訓練で防止できないミス（ポカミス）に対しては、エラープルーフ化の考え方を適用し、発生防止対策として作業の廃止、自動化、容易化、明確化の観点で、ミス防止対策としてデジタル技術を取り入れます。
また波及防止対策として異常検出対策、そして影響緩和策として、冗長化・フェイルセーフ・保護対策にデジタル技術を取り入れます。

そして事例研究では、化学工場で発生した作業ミスの原因と対策を生成AIにより導き出す手順について解説します。

受講対象・レベル

• 品質管理技術者
• 製造技術者

必要な予備知識

　以下の事項に関する基礎的知識や経験があると、理解が深まります。

• ヒューマンエラー要因分類
• ポカミス対策
• OJT

習得できる知識

• ヒューマンエラー要因分類と対策手法
• デジタル技術導入ステップ

セミナープログラム

1.作業現場のヒューマンエラー要因

1.1 ヒューマンエラーとは
　・ヒューマンエラーとは、人間が原因となって起こる失敗や過誤のこと
　・システムの氷山モデル

1.2 ヒューマンエラー(作業ミス)要因分類

1.3 作業者を訓練することで防止できるミス
　・効果的なOJTを行うためのステップ
　・OJTの効果が上がらない理由
　・OJTを成功させる4つのポイント

1.4 作業者を訓練しても防止できないミス
　・エラープルーフとは
　・作業内容とエラー（ポカミス）発生率

1.5 作業観察と改善
　・作業観察の方法
　・発生防止対策フロー
　・波及防止対策

2.作業現場のヒューマンエラー対策

2.1 デジタル技術導入のポイント
　・課題・目的の明確化
　・段階的な導入
　・人材育成
　・リスク軽減

2.2 効果的なOJTの進め方
　・ステップ1：計画
　　(1) 基本作業手順書の作成
　　　<事例：Googleサイトを使った作業手順書例>
　　　<事例：標準作業手順書の例>
　　(2) OJTニーズの把握
　・ステップ2：訓練実施
　・ステップ3：評価
　　　<事例：無料eラーニング・学習管理システム>

2.3 ポカヨケ装置・しくみの考え方
　・費用を抑えつつ、職場ですぐに実践できるミス防止対策
　・IT・デジタル化による対策例

2.4 生成AIを活用した品質対策
　<事例：化学製品工場のヒューマンエラー対策>
　・現状の深刻な課題エラーの連鎖
　・目的
　・なぜエラーは繰り返されるのか：問題の根本原因
　・解決策

2.5 RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）の選び方
　・RPAのメリット
　・RPAツールの種類
　・RPAツールで自動化できること
　・RPAツールを導入しやすい業務の例

セミナー講師

濱田 金男 氏

合同会社高崎ものづくり技術研究所 代表 
群馬ものづくり改善インストラクター 

セミナー受講料

8,250円（税込） ※ものづくりイノベーター認定者は、ランクに応じて当社主催セミナー受講料の割引が可能です。お申込み前に、お問合せフォームよりランクをご申告ください。後程、割引用のクーポンをお送りいたします。※その他クーポンとの併用不可、ご注文後の割引適用は出来ません。

受講について

【このセミナーはオンデマンドセミナーです】
ネット環境さえあれば、お好きな場所、お好きな時間に受講できます！

• 視聴期間は受講開始日より２週間です。
• タブレットやスマートフォンでも視聴できます。
• 配布資料あり