☆日本および世界の法規制の最新動向と展望、有機フッ素化合物(PFAS)や包装廃棄物問題等のトピックスについても解説!
※アーカイブ配信(期間:1/27~2/3)での受講もお選びいただけます。
セミナー趣旨
日本は、2025年6月に国のPL制度が完全施行となり、同時に改正PLも施行された。これで原料と容器包装の2本立て規制となり法体系的には漸く国際レベルとなった。しかし、化学用語による基ポリマー呼称、無機分子と有機高分子物質のPL除外等は、日本だけのルールであり国際整合化の面から課題が残りそうである。溶出試験条件は、2025年5月に総溶出量と食品擬似溶媒等の採用等が告示された。しかし、電子レンジ想定の高温領域の導入、紙、印刷インキや接着剤の規格化は未審議である。又、再生プラスチックの指針改正により、ケミカルリサイクルは試験不要となり、PEとPPの再生品もPL収載の予定である。
EU規則は、今や世界標準になったが、PFAS(フッ素含有化合物)とビスフェノールAの使用禁止を決めた。米国は、独自の製品登録制度が定着し、中国は接着剤等の国家標準を制定した。タイは、2025年6月に従来の日本類似からEU規則採用へ転換し、ASEANもEU類似の共同基準を審議中であり、近い将来アジアはEU規則に染まりそうである。又、プラスチック国際条約の審議は、再度延長となったが、PS等のシングルユース規制が決まると日本はスーパーの小売形態に大きな影響が出そうである。
本講では、日本及び世界の食品包装法規制の最新動向と展望、有機フッ素化合物(PFAS)や包装廃棄物問題等のトピックス、及び企業の実務対応のポイントに関し解説する。
受講対象・レベル
・食品メーカー、包装材料メーカー、樹脂メーカー、商社の研究開発部門、品質保証部門の方など
セミナープログラム
1.初めに -包装を取り巻く環境-
2.食品包装の安全性とは何か
3.日本の食品包装の法規制類
3-1 食品包装材料の種類と使用割合
3-2 食品衛生法:規制対象と規格、着色料のPL
3-3 業界自主基準:紙・印刷インキ・接着剤のNL
4.欧州連合(EU)の規制
4-1 食品接触物質とプラスチックの規制、モノマーと添加剤のPL
4-2 スイスの印刷インキのPLとEUの審議状況
4-3 ビスフェノールA使用禁止、フランスの鉱油使用禁止規制
4-4 包装・包装廃棄規則案の審議状況、PFASの食品包装向け使用禁止
5.米国の規制
5-1 連邦規則集と食品接触物質、物質名と製品名の2つのPL
5-2 紙と接着剤のPL
6.日欧米の現状比較と日本の課題、及び食品衛生法改正の進捗状況
6-1 厚労省の8つの課題とその進捗状況
6-2 PL制度化完全施行の現状
・改正PLの概要、PL規制対象物質、2つのPL、PL適合伝達方法
・印刷インキ業界の証明事例、海外メーカーの文書によるPL適合証明例
・消費者庁のQ&A集(積層体の解釈等)、現時点における制度上の課題
6-3 溶出条件改正(総溶出量、食品擬似溶媒の導入等)
6-4 PEとPPの再生品のPL化、再生プラスチック指針改正と業界の工業化状況
7.その他の国の最新動向
7-1 加、中国、韓国、台湾、ASEAN、インド、インドネシア、ベトナム、タイ等
7-2 オセアニア、湾岸諸国、南米南部諸国等
8.食品包装規制の最新動向のまとめと展望
9.包装材料に含まれる化学物質と企業におけるリスク管理
10.国際プラスチック条約(INC5-2)の審議結果(2025.08)と今後の見込み
11.法規制情報の調査方法と情報源
12.まとめ -実務対応のポイント-
13.参考文献と情報入手先
【質疑応答】
セミナー講師
西包装専士事務所 代表 西 秀樹
※日本包装技術協会 包装管理士講座 講師
※日本食品包装協会 包装学校 講師
※日本包装専士会 元会長
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
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・1名申込の場合、55,000円(税込)→44,000円(税込)
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受講料
55,000円(税込)/人
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