車載プラスチックの基礎・最新動向から現状課題と対策まで～長期耐久性やリサイクルなど循環経済対応への対応、EV化など今後の対応を見据えて～

セミナー趣旨

  プラスチックは軽量で加工しやすいため自動車用部品として欠くことができません。一方で、線膨張が大きく変形しやすい、紫外線や化学物質など使用環境に敏感で変質しやすいなど、長期耐久性を求められる自動車に適用する際には、十分な配慮が必要となります。
  さらに昨今では、EV化が進んでいる、あるいは、脱炭素や循環経済の視点で、プラスチックの使用そのものの課題も大きくなりつつあります。欧州のELV最新動向、自動車用材料の循環活用の現実解なども視野に入れながら、今後の活用を考えるタイミングです。プラスチックの本質理解のために基礎を復習の上で、適切な活用を解説します。さらに、廃車からのリサイクル課題なども理解します。
  時間の許す範囲で、周辺諸国のＥＶ化動向や日系車の位置づけなどの周辺情報もご紹介します。 

セミナープログラム

１．車載プラスチックとは？　ー原理・活用メリット・課題ー
　1）特異な物質　プラスチック
　　・金属・無機物との比較で理解
　　・樹脂の種類・分類
　　・主な成形加工法
　　・炭素繊維強化樹脂（CFRP）概要
　2）車載として活用する価値
　　・コスト低減
　　・軽量化
　　・高品位化
　　・樹脂でしか実現できない機能や意匠
　3）車載としての活用課題と対策
　　・耐熱性
　　・剛性
　　・耐久性
　　・耐環境特性
　4）車載でプラスチックを活用する「真」の価値
２．車載プラスチックの課題と対策　ー実部品での検討も交えてー
　・剛性（強度）
　・外観や質感　
　・部品建付け（スキ・段差）
　・面粗度やシボ
　・熱膨張対策
　・振動・異音対策
　・耐熱性・伝熱性、電磁波対応
３．車載プラスチックのリサイクル・サーキュラーエコノミー動向　ー実部品での検討も交えてー
　1）リサイクルのための課題
　2）3大リサイクル法
　3）ELV 廃車からの部品回収の課題
　　異種材混在、分離技術、モノマテリアル化
　4）ケミカルリサイクルの実情
　5）CFRPのリサイクル
４．トレンド情報
　1）中国・東南アジア　日系車の市場動向
　2）サーキュラーエコノミー　日本での各種取り組み紹介
＜質疑応答＞

＊途中、お昼休みや小休憩を挟みます。

セミナー講師

 株式会社Tech-T（技術オフィスTech-T） 代表取締役　  高原 忠良 氏

■ご経歴
1980～1989新日本無線株式会社　高融点金属・セラミックの研究
1989～2012トヨタ自動車　樹脂部品生産＆材料・加工技術・CAE開発
2012～2015SamsungSDI（韓国本社）　エンプラ研究所
2015～2017大手自動車メーカ　研究所　次世代車要素技術開発
2017～2025埼玉工業大学　客員教授
2020～現職技術オフィスTech-T（現　株式会社Tech-T）　設立
博士（工学）
■本テーマ関連学協会でのご活動
・プラスチック成形加工学会 会員
　　理事・企画委員・編集委員等を歴任
　　東海支部 設立者、初代副支部長
・自動車技術会　会員

セミナー受講料

【オンライン受講（見逃し視聴なし）】：1名 50,600円(税込（消費税10％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円

【オンライン受講（見逃し視聴あり）】：1名 56,100円(税込（消費税10％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円

＊学校法人割引：学生、教員のご参加は受講料50％割引。

受講について

• 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
  （開催1週前～前日までには送付致します）
  ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
  （土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。）
• 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
• Zoomを使用したオンラインセミナーです
  →環境の確認についてこちらからご確認ください
• 申込み時に（見逃し視聴有り）を選択された方は、見逃し視聴が可能です
  →こちらをご確認ください