
★ 表面・界面で何が起きているのか?
★ NMR、IR、GC、ラマン、TEM/AFMによる画像解析、、、
経時的に安定しないカップリング剤の分析テクニックを多数紹介します!
セミナープログラム
【10:30-14:00】
1.シランカップリング剤処理層の構造制御とキャラクタリゼーション
大阪工業大学 工学部 応用化学科 客員教授 学術博士 中村 吉伸 氏
【習得できる知識】
・シランカップリング剤の反応のコントロール法,処理表面や界面の評価法
・化学構造に応じたシランカップリング剤の活用法
【講座の趣旨】
シランカップリング剤は工業的に以前から幅広く使われているが,以前の常識は 今の非常識の場合も多い。これを知ってさらに有効に活用しよう。
1. シランカップリング剤の反応
1.1 加水分解反応
・精密なSAMの形成に
1.2 重縮合反応
・化学吸着率を高めるために
・オリゴマー化がポイント
・オリゴマーの積極的な活用
・TGによる処理層のキャラクタリゼーション
1.3 加水分解なしでシランカップリング剤は反応するか?
2.複合材料の物性は界面で決まる~Interphase形成の効果
2.1 パルスNMRによる処理層のキャラクタリゼーション
2.2 パルスNMRによる界面構造のキャラクタリゼーション
2.3 インテグラルブレンド法はすごい
2.4 炭酸カルシウムも補強性フィラーになる
3. 反応性のコントロール
3.1 パルスNMRによる反応性の観察
3.2 メトキシ基とエトキシ基の反応性の違い
3.3 モノマーとオリゴマーの反応性の違い
3.4 シランカップリング剤によるエジプト遺跡の修復
【質疑応答】
【14:15-16:00 】
2.シランカップリング剤の反応状態の分析法
(株)KRI スマートマテリアル研究センター 上級研究員 中本 順子 氏
【習得できる知識】
・シランカップリング剤処理層の分析方法に関する知識が得られる
・分析結果を処理条件の適正化へ応用するための知識が得られる
【講座趣旨】
シランカップリング剤の効果を十分に得るためには、分析により反応状態や付着量を把握することが重要です。付着量は少なすぎても、多すぎても好ましくありません。また、添加したシランカップリング剤がすべて被処理材表面と反応し、有効に働いているとは限りません。このため、処理液中でのシランカップリング剤の状態や処理表面の分析は、反応条件の適正化のための指針として有用な情報になります。 本セミナーでは、シランカップリング剤の反応状態の分析に適用される分析方法について解説します。汎用的な分析装置を中心とし、分析装置の特徴 (原理、長所、短所) を説明するとともに、実際の分析例を紹介します。 尚、シランカップリング剤の付着量を増やすためには、被処理材の表面の状態制御も重要です。このため、コンディショニングの例や被処理表面のシラノール基の定量方法についても紹介します。
【講座内容】
1.シランカップリング剤の加水分解/縮合反応
および固体表面との結合状態の解析方法
1.1 GCによる評価例
1.2 赤外・近赤外分光法による評価例
1.3 Ramanによる評価例
1.4 NMRによる評価例
1.5 TG/DTAによる評価例
1.6 TG/DTA-MSによる評価例
1.7 XPSによる評価例
1.8 TOF-SIMSによる評価例
1.9 TEMによる評価例
1.10 AFMによる評価例
1.11 蛍光顕微鏡による評価例
1.12 ICPによる評価例
2.被処理材表面の状態評価
2.1 コンディショニングについて
2.2 シラノール基の定量方法
【質疑応答】
セミナー講師
1.大阪工業大学 工学部 応用化学科 客員教授 学術博士 中村 吉伸 氏
2.(株)KRI スマートマテリアル研究センター 上級研究員 中本 順子 氏
セミナー受講料
聴講料 1名につき60,500円(消費税込/資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
受講について
セミナーの接続確認・受講手順はこちらをご確認下さい。
受講料
60,500円(税込)/人
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