
プラスチック成形品の劣化・破壊メカニズムと破面の特徴
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※アーカイブ配信(期間:11/5~11/12)での受講もお選びいただけます。
セミナー趣旨
プラスチック成形加工品の劣化と破壊について、設計時の考え方、劣化に至るプロセスと実際に起こりやすい劣化現象およびその実例を紹介します。
また破壊した破面を観察することで劣化要因を推定する方法をご紹介します。
受講対象・レベル
・高分子の研究や製造業務に携わることになった入社2~3年目ぐらいの方
・成形現場に関わりを持つ経験者でプラスチック成形の品質向上のプロセスを認識されたい方
・プラスチック製品の経年劣化トラブルに悩まれておられる方
習得できる知識
・プラスチック成形品の劣化に対応した品質管理の考え方と、トラブル対策の方法
・プラスチック成形品の劣化による破壊破面から、劣化現象を推定する方法
・プラスチック成形品のトラブル事例や、成形工程へのフィードバック事例から学ぶ対策案
セミナープログラム
1.はじめに
(1).受講対象・レベル
(2).習得できる知識
(3).講座の主旨
(4).自己紹介
(5).セミナーのスタンス
(6).研究のきっかけ
2.プラスチック成形品の品質管理の考え方と不具合対策の実施
(1).プラスチック成形品が完成するまでの流れ
(2).材料における長期耐久性について
(3).プラスチック成形品の品質管理スキーム
(4).トラブル発生時のクレームの流れ
(5).トラブル発生時の解決の流れ
3.材料設計と劣化およびトラブル発生に対する考え方
(1).プラスチック成形品の材料設計の考え方
(2).材料/設計ミスマッチのトラブル発生条件
(3).成形品の経時劣化と機能低下(1、2)
(4).プラスチック成形品の劣化因子分類(1、2)
(5).プラスチック成形品の劣化現象一覧
<資料> 劣化現象の解説
4.劣化の評価方法の一例(暗所黄変試験)とその基準
(1).劣化による変色
(2).暗所黄変試験 ~耐熱性・耐候性~
(3).色差(変色度)の指標
(4).暗所黄変試験 ~耐水性~
(5).劣化現象一覧と試験方法との関係
5.実際の製品で発生する劣化現象の要因別割合
(1).実際の製品で発生する劣化の要因別割合
(2).劣化因子分類からの対策
(3).材料設計面からの対策
6.環境応力割れ現象と、その破面の特徴
(1).環境応力割れ現象とは(1、2、3、4)
(2).環境応力割れのメカニズム(1、2、3)
(3).ストレスクラック/ソルベントクラックとの違い(1、2、3、4、5)
(4).破面の特徴(1、2、3、4)
7.劣化の検出方法 ~ケミルミネッセンスアナライザー~
(1).酸化すると発光する現象
(2). 発光のメカニズム
(3).劣化検出ができる評価方法の順序
(4).ケミルミによる劣化の検出方法(1、2)
(5).ケミルミによる劣化の検出例
8.溶解度パラメータと破壊(クラック)の関係
(1).溶解度パラメータとは
(2).Fedrosの溶解度パラメータ
(3).Hansenの溶解度パラメータ
(4).FedrosとHansenの溶解度パラメータ
(5).溶解度パラメータと破壊(クラック)の関係(1、2、3、4)
9.プラスチック成形部材の劣化事例と対策
(1).ABSの劣化事例と対策(1:環境応力割れ、2:ウエルドライン割れ)
(2).アクリルの劣化事例と対策(ウエルドライン割れ)
(3).PPEの劣化事例と対策(変動応力割れ、環境応力割れ)
(4).塩ビの劣化事例と対策(可塑剤の移行)
(5).POMの劣化事例と対策(加水分解)
(6).劣化事例と対策の一覧表
10.おわりに
(1).トラブル発生時の解決の流れ(現実)
(2).劣化対策の実施変遷例
(3).安全に対する考え方
【質疑応答】
キーワード:
プラスチック,高分子,樹脂,成形,成型品,劣化,応力,破壊,破損,講座,研修,セミナー
セミナー講師
大阪公立大学 客員教授 博士(学術) 樋口 裕思 氏
【専門】
高分子材料評価、オープンイノベーション、地球温暖化対策
【学協会等】
マテルアルライフ学会、研究・イノベーション学会、産学連携学会
【略歴】
大阪大学大学院修士卒、京都工芸繊維大学大学院博士卒
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
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・1名38,500円(税込)に割引になります。
・2名で申込の場合は計49,500円(2人目無料)になります。両名の会員登録が必要です。
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受講料
49,500円(税込)/人