
セミナー趣旨
成田空港は、建設反対闘争、第2滑走路整備の難航、羽田空港の国際化という三つの危機を乗り越え、右肩上がりの成長を続けてきました。現在では、日本に訪れる外国人旅行者の約3分の1を受け入れる、国際拠点空港としての役割を担っています。政府が掲げるインバウンド6000万人時代の実現に向け、成田空港ではC滑走路の新設や、グランドハンドリング要員の確保・育成などに積極的に取り組んでいます。4年後の新滑走路の完成に向け、地域との連携のもとで準備が加速しています
セミナープログラム
1. 成田空港の成り立ちと苦難の歴史
(1) 空港建設と反対運動の背景
(2) 成田闘争とその後の対話路線への転換
(3) 開港後の政治的・社会的影響
2. 三つの危機と克服の道のり
(1) 第2滑走路建設の困難と対応
(2) 羽田空港の国際化による競争激化
(3) インバウンド急増の受け皿としての新たな役割
3. 成田空港の現在の役割と規模
(1) インバウンド受け入れ数(全国の1/3)
(2) 国際貨物・旅客ハブ空港としての地位
(3) 国内・海外ネットワークの拡大状況
4. C滑走路整備計画の概要と意義
(1) 三本目滑走路の位置・規模・目的
(2) 四者協議会と地域合意形成の経緯
(3) 環境・騒音・住民対応の枠組み
5. グラハン要員確保と人材育成
(1) 現在の4万人→7万人への拡充目標
(2) 若年層(Z世代)雇用への課題と対応
(3) 住環境や新たな労働環境整備
6. 空港周辺のまちづくりとエアポートシティ構想
(1) 居住環境整備と定住促進策
(2) 商業・教育・医療インフラの整備状況
(3) Z世代に響くライフスタイル発信戦略
7. Z世代への訴求と参加型アプローチ
(1) SNS・ショートドラマ等による魅力発信
(2) ワークショップを通じた共創の実例
8. 今後の展望と地域との共創
(1) 2029年の滑走路完成に向けたスケジュール
(2) 空港と地域が共に描く未来像
9. 関連質疑応答
10. 名刺交換・交流会
セミナー講師
成田国際空港株式会社
上席執行役員
経営企画部門経営計画部戦略企画室分掌
経営企画部門経営計画部東京戦略企画室分掌、経営企画部門経営計画部戦略企画室長事務取扱
片山 敏宏 氏
1994年4月 東京大学法学部卒業後、運輸省(現在の国土交通省)に入省。
同省内では、自動車交通局情報課長補佐や同局総務課で財務企画官などを歴任。
2009年7月 成田市副市長として、羽田国際化への成田空港の対抗策に従事 。
2021年4月 観光庁にて観光戦略課長として、コロナ後の観光政策の企画を担当 。
2022年1月 国土交通省航空局総務課長に就任し、航空行政全般の総括に携わる 。
2023年7月以降 成田国際空港会社(NAA)の経営企画部戦略企画室の上席執行役員として、空港づくり戦略、東京圏渉外、グラハン人材対策などを統括
セミナー受講料
1名:37,220円(税込) 2名以降:32,220円(社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
※地方公共団体ご所属の方は、2名まで11,000円(税込)
但し、会場受講またはライブ配信受講限定。2名様の受講形態は同一でお願いいたします。
※システムの仕様上、お申込み画面では通常料金が表示されます。割引適用後の受講料は、ご請求書にてご確認ください。
受講について
【会場またはライブ配信受講】
ライブ配信受講の方は、お申し込み時にご登録いただいたメールアドレスへ、Zoomでの視聴用URLとID・パスワードを開催前日までにお送りいたします。
【アーカイブ配信受講】
<1>セミナー終了3営業日後から2週間何度でも、アーカイブをご視聴いただけます。
<2>収録動画配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りいたします。
<3>質疑応答は原則として収録録画からカットされますが、ご視聴後のご質問など、講師とのお取次ぎを
させていただきます。
受講料
37,220円(税込)/人
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