数値流体力学（CFD）の基礎とその応用例

セミナー趣旨

  数値流体力学（Computational Fluid Dynamics,略してCFD）は、様々な流れをコンピュータで数値計算する研究分野です。すでに、自動車、航空機、ロケット、ガスタービンなど、機械・航空宇宙工学をはじめ、土木・建築、気象・海洋、医療・バイオ、スポーツなどの流れを伴う広範囲の産業や社会的な課題に応用されている２１世紀に入り最も社会に貢献している研究分野の一つです。現在そしてこれから、これらの研究・技術開発に携わるCFD初心者を対象にして、その基礎知識をわかりやすく解説します。また、いくつかの応用例についても紹介します。

受講対象・レベル

・熱流動に関連した産業でCFDを活用する技術者
・これからCFDを用いた研究を始める研究者
・これからCFDを学ぶ大学院生・学部学生

習得できる知識

・常微分方程式の差分法
・偏微分方程式の差分法
・非圧縮性ナビエ・ストークス方程式の差分法
・圧縮性ナビエ・ストークス方程式の差分法 

セミナープログラム

1. はじめに
　1.1 数値流体力学（CFD）とは
　1.2 背景と歴史
2．常微分方程式の差分法
　2.1 テイラー展開
　2.2 反応方程式
　2.3 反応方程式系
3．偏微分方程式の差分法
　3.1 型の分類
　3.2 楕円型方程式の差分法
　3.3 放物型方程式の差分法
4. 非圧縮性ナビエ・ストークス方程式の差分法
　4.1 基礎方程式
　4.2 MAC法
　4.3 組み込み境界法
　4.4 数値計算例
5．圧縮性ナビエ・ストークス方程式の差分法
　5.1 基礎方程式
　5.2 特性の理論と流速分離
　5.3 数値計算例
6．マルチフィジックスCFDへの応用
　6.1 二次元翼周りの湿り空気流れ
　6.2 ガスタービン圧縮機翼列全周流れ
７．Q＆A

＊途中、小休憩を挟みます。

セミナー講師

 東北大学 大学院情報科学研究科 教授　  山本 悟 氏

■ご略歴
1989年4月　東北大学工学部機械工学科助手 
1991年4月　東北大学工学部機械航空工学科講師
（1992年4月 - 1993年1月　スタンフォード大学航空宇宙学科　
文部省在外研究員(若手枠）客員研究員)
1992年12月　東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻助教授
2004年10月　東北大学大学院情報科学研究科教授
現在に至る
■ご専門・得意分野
数値流体力学（CFD）、計算数理科学、マルチフィジックスCFD

セミナー受講料

【オンライン受講（見逃し視聴なし）】：1名 36,300円(税込（消費税10％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円

【オンライン受講（見逃し視聴あり）】：1名 41,800円(税込（消費税10％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

＊学校法人割引：学生、教員のご参加は受講料50％割引。

受講について

• 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
  （開催1週前～前日までには送付致します）
  ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
  （土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。）
• 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
• Zoomを使用したオンラインセミナーです
  →環境の確認についてこちらからご確認ください
• 申込み時に（見逃し視聴有り）を選択された方は、見逃し視聴が可能です
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