
[インクジェット技術総論]要素技術の基礎および応用分野への適用とその技術課題
~多岐にわたる分野で活用が進んでいるインクジェットの総論的知識をお届け~
技術の全体構造に加え、応用市場の動向や課題にも言及します!
受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ
◎インク吐出方式に基づく方式の分類、特徴、得意な応用分野といった基礎から、ヘッド技術、インクの物性、画像形成処理、システム設計までの全体技術構造と、広がる応用分野とそこに立ちはだかる課題とその対策も紹介!
これからインクジェットに携わる方や、断片的な知識を再構成したい方におすすめの
“網羅的かつ体系的”に学ぶことができる大充実のセミナーです!
[キーワード]インクジェット技術、インクジェット応用、技術進化
日時
【Live配信受講】 2025年9月12日(金) 10:00~17:00
【アーカイブ受講】2025年10月1日(水) まで受付 [視聴期間:10月1日(水)~10月15日(水) ]
セミナー趣旨
最初にインク吐出方式に基づく方式の分類と,それぞれの特徴,得意な応用分野を説明します。次にインクジェットを用いたシステム(プリンタ)の概要,各種システムに必須であるメンテナンスやインク供給などのシステム技術を説明します。さらにインクジェットにおける重要な要素技術であるプリントヘッド技術,インク・メディア技術,およびドット配置や欠陥補正などの画像形成技術についてそれぞれ説明します。その後,インクジェットの今後の展望について,特に技術的課題とそのアプローチについて説明します.また,広がりを見せるインクジェット技術の応用における課題と対応策についてもお話しします。
受講対象・レベル
・これからインクジェット技術に従事しようとしている方
・インクジェットに携わっているが系統的に基礎から学びたい初心者の方
・インクジェット技術の応用を考えている方
習得できる知識
・インクジェット技術全般
・インクジェット技術を用いた各種応用のための基礎知識
・インクジェット,および応用市場概要
・インクジェット技術の課題と今後の進化
セミナープログラム
1.1 インクジェットの定義と特徴
1.2 インクジェット方式の分類
1.3 オンデマンド型と連続噴射型
1.4 連続噴射型 (荷電偏向制御型)
1.5 新しい連続噴射型 (Stream,UltraStream)
1.6 サーマルインクジェット方式 (バブルジェット)
1.7 ピエゾインクジェット方式
1.8 サーマルインクジェットとピエゾインクジェットの比較
1.9 その他のオンデマンド型
1.10 連続噴射型とオンデマンド型の比較
1.11 プロセスに特徴がある方式
第2章 インクジェットシステム技術
2.1 システム基本構成
2.2 シリアルプリンタのメカニカル動作
2.3 シリアルプリンタの用紙搬送パス
2.4 インク供給方式と背圧制御
2.5 メンテナンス基本動作と実施タイミング
2.6 欠陥検出手段
2.7 インク循環と脱気システム
2.8 気流の影響とミスト対応
2.9 シリアルプリンタとラインプリンタ
2.10 乾燥技術
2.11 直接プリント転写プロセス
第3章 プリントヘッド技術
3.1 サーマルインクジェット
3.1.1 吐出原理
3.1.2 駆動方法 (駆動波形)
3.1.3 プリントヘッドの基本構成
3.2 ピエゾインクジェット
3.2.1 ピエゾ変形モードと基本動作原理
3.2.3 駆動方法 (駆動波形)
3.2.4 プリントヘッドの基本構成
3.2.5 圧電効果による吐出異常の検出
3.2.6 薄膜ピエゾとMEMS
3.3 プリントヘッド噴射特性の変動要因と対応
3.4 メニスカス振動と周波数特性
3.5 吐出インク範囲と課題
3.6 プリントヘッド開発会社
第4章 インク・メディア技術
4.1 水性インクの基本組成
4.2 インクに求められる特性と物性
4.3 インクの分類
4.3.1 溶媒による分類と特徴
4.3.2 浸透性による分類と特徴
4.3.3 反応を利用した画質と乾燥性の両立アプローチ
4.3.4 色材による分類と特徴
4.4 顔料分散技術
4.5 UV硬化型インク,ソルベントインク
4.6 水溶性熱硬化型エマルジョンインク (ラテックスインク)
4.7 白インク,メタリックインク,MICR
4.8 メディアの分類
4.9 カールとコックリング
4.10 紙の目
4.11 脱墨
第5章 画像形成技術
5.1 画質上の問題と改善技術
5.2 画像処理プロセス
5.3 色変換(DLUT)
5.4 ハーフトーン処理 (2値化)
5.5 マルチパスプリント (分割プリント)
5.5.1 マルチパスのラインプリンタへの適用(TIJ)
5.5.2 吐出異常の検出と補正(PIJ)
5.6 その他画像形成技術例
5.7 プリンタドライバと画像処理
第6章 インクジェット技術、今後の展望
6.1 機能集中型進化
6.1.1 高画質化
6.1.2 高速化とSpeed Factor
6.2 基本性能軸による市場分類
6.3 商業印刷市場への展開と課題
6.3.1 機能分担型進化による対応
6.4 インクジェットの応用市場
6.4.1 高画質/小型化による応用
6.4.2 幅広対応による応用
6.4.3 ダイレクトプリントによる応用
6.4.4 高速性を用いた応用
6.4.5 その他応用
6.5 デジタルファブリケーション
6.5.1 インクジェット法とフォトリソグラフィーとの比較
6.5.2 Display(OLED,LCD)
6.5.3 Printed Electronics
6.5.4 Optical Elements
6.5.5 Bio / Medical
6.5.6 3D Printer(AM)
第7章 各種産業応用における課題と対応
7.1 基本特性の評価方法
7.1.1 インク滴吐出観察
7.1.2 インク滴体積(重量)測定
7.1.3 インク滴飛翔速度測定
7.2 白スジの要因
7.3 色(色相)ずれの要因
7.4 産業市場からの要求と対応
7.5 吐出液体範囲の拡大
7.5.1 高粘度液体吐出と小滴化
7.5.2 強アルカリ,強酸液体への対応
7.6 非浸透基板におけるパターン形成
7.7 大滴化
7.8 ヘッドの使いこなし
□質疑応答□
セミナー講師
inkcube.org 代表 藤井 雅彦 先生
<ご経歴>
・1985年富士ゼロックス(株)入社。
同年から連続噴射型インクジェットプリンタのインク滴飛翔制御の研究に従事。
・1989年からサーマルインクジェットプリントヘッドにおけるプロセスフィジックスの研究を開始。
・2002年まで研究、技術開発、商品開発部門で
サーマルインクジェットプリントヘッドの研究・開発に従事。
・2003年から現在まで
インクジェットシステム技術の研究、インクジェット応用に関する研究に従事。
応用として特に3Dプリンティング技術、3Dデータハンドリング技術の研究にも従事。
・2016年、ボクセルベース3Dデータフォーマット[FAV]を提案。
・2017年、インクジェット技術の移転、応用促進のためのinkcube.org設立
・2018年~、慶應義塾大学SFC研究所上席所員
・ 2020年 富士ゼロックス 退職
<ご専門>
インクジェットヘッド、システム/インクジェットの各種応用、デジタルファブリケーション、インクジェットによる3Dプリンティング、3Dデータハンドリング、標準化
<ご研究・ご業務>
・ 1985年から連続噴射型インクジェットプリンタのインク滴飛翔制御の研究,サーマルインクジェットのプリントヘッド技術,およびインクジェットシステム技術の研究に従事。
・ 2004年からインクジェット技術応用,3Dプリンタ,および3Dデータハンドリングに関する研究に従事。
・ 2016年,慶應義塾大学と共同で新しい3Dデータフォーマット「FAV」を発表.2019 年に「FAV」を JISに制定。
<著書・論文>
インクジェット(2008),インクジェット技術入門(2012),プリンテッド・エレクトロニクスに向けた材料,作製プロセス技術の開発(2017),改定インクジェット(2018),次世代ものづくり3Dプリンタ新規材料開発最前線(2020),UV硬化樹脂の開発動向と応用展開(2021)、画像処理(2022)他多数
<受賞歴>
Johann Gutenberg賞受賞(2019),日本画像学会会長特賞受賞(2020)
【HP】https://www.inkcube.org/
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