
~回路問題解決~配線遅延や電力、熱、ノイズ~
セミナー趣旨
FPGAやSoCなどを主体にしたデジタル回路も複雑なシステムになると確実に動作させることが難しくなってきます。その際にアナログ技術の知識が解ると手戻りを減らすことができる可能性があるのですが、所謂アナログ技術入門というより高周波に関する技術や熱、信頼性に関する知識が必要になってきます。例えば配線遅延は高周波アナログ回路の技術ですがデジタル回路のタイミング設計で忘れてはならない要素になります。デジタル回路設計の初期段階やシステム構想の段階でアナログ技術の理解があれば検討手順を効率化できる可能性があります。
デジタル回路を主体とした設計をされている皆さんだけでなく、システム全体を見渡す必要のある方にもお役に立てると思います。参考にしていただければ幸いです。
セミナープログラム
1 概要
2 配線と遅延~システム設計で使えるアナログ技術~
2.1 配線
2.1.1 信号の速度
2.1.2 終端と反射
2.1.3 様々な配線…ツイストペアや同軸、プリント基板
2.2 基板間信号伝送
2.2.1 コネクタ接続…標準I/F(Compact PCIなど)から見るピン配置の工夫
2.2.2 ハーネス接続…標準I/F(SCSIなど)から見る信号配列の工夫
3 配線遅延とタイミング~デジタル信号はアナログ技術~
3.1 配線遅延とタイミング
3.2 信号伝送と部品配置 配線のアナログ技術…回路設計と基板設計、部品配置や配線指示
4 電力(駆動・出力)回路
4.1 エミッタ(ソース)接地(スイッチング)の基礎と実際…トランジスタ、FETのスイッチング動作と実際
4.2 エミッタ(ソース)フォロアの基礎と実際…トランジスタ、FETの動作と実際
5 熱設計と信頼性
5.1 信頼性を設計する…発熱と故障、ディレーティング
5.2 半導体の放熱設計…熱抵抗と放熱
6 輻射とノイズ
6.1 静電気
6.2 電源妨害
6.3 不要輻射
7 デジタルシステムでのアナログ技術~実際のシステム設計で使うアナログ技術~
セミナー講師
多胡隆司(たごたかし) 氏
神上コーポレーション株式会社 顧問
<講師紹介>
1982/4 ソニー株式会社 入社
1982/4 – 情報処理研究所
1987/7 – ディスプレイ事業本部
1997/2 – データ・システム部(データ記録システム開発)
2000/9 – A-cubed研究所
2009/1 – ライフエレクトロニクス事業部
2017/12 ソニー株式会社 早期退職
2018/5 – 2021/10 株式会社Liberaware(小型ドローン開発)
セミナー受講料
お1人様受講の場合 53,900円[税込]/1名
1口でお申込の場合 66,000円[税込]/1口(3名まで受講可能)
受講について
- 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。
- インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。
- 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。
受講料
53,900円(税込)/人
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