
化学物質管理担当者のための化学物質管理の基礎(SDS作成等)から今日的課題及び国内外の法規制動向~化学物質管理者の選任と化学物質管理士資格について~<会場受講>
●化学物質管理に関し、何が問題でどのように対処したらいいかについてお話をさせていただきます。
●最近設定された化学物質管理士資格についても詳しく紹介します。
セミナー趣旨
現在、国内で輸入、製造、使用されている化学物質は数万種類に上りますが、その中には危険性や有害性が不明な物質も少なくありません。
化学物質は我々の生活に不可欠でありながら、取扱いを誤ると、人の健康や環境を脅かす有害な物質として作用します。それ故、適切な管理を行わなくてはなりませんが、そのためには、有機化学、無機化学、生化学、高分子、材料、環境、薬学、分析等々の幅広い分野の知識と、関係する法律(化審法、化管法、安衛法、毒劇法、消防法、化学兵器取締法等々)、また、REACH等の国際法も知らなければなりません。また、化学物質管理に関し、今何が問題で、潮流は、そしてどのように対処したらいいか、今日的課題についても解説します。
昨今、労安法が改正になり、職場での化学物質管理者の選任が求められており、化学物質管理だけではなく、「化学物質管理に責任を持つ」人材が求められています。しかし、企業や研究機関の中で、化学物質管理をする人は実質どれだけ能力があるのか、不明なことも多く、不安感を持つのが現状です。そこで、最近設定された化学物質管理士資格についても詳しく紹介します。 本セミナーを受講することにより、化学物質管理というもの、管理に関する今日的課題、化学物質管理に関する資格等の理解が得られます。
受講対象・レベル
・企業での化学物質管理責任者をめざす方
・大学・研究機関での化学物質管理者
・省庁、役所等での化学物質管理担当者
・学校、病院等での化学物質管理担当者、輸出入管理者
・技術士または技術士補で化学物質管理に関心がある人
・その他、化学物質管理経験者でさらに上を目指す人
・本テーマに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
必要な予備知識
・この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要ない。
・書籍「これからの化学物質管理~広がりゆく化学物質管理の裾野~」化学物質管理士協会編・化学工業日報社出版・2020/07
・書籍「製造業における化学物質の環境・安全管理の手引き」化学物質管理士協会編・新日本法規出版・2023/06
習得できる知識
・化学物質管理の基礎知識
・SDS作成ノウハウ
・化学物質管理の潮流
セミナープログラム
1.化学物質とは
1.1 化学物質管理をする上での化学物質とは
1.2 化学物質の分類
1.3 環境と化学物質
1.4 労働環境と化学物質
1.5 化学物質とリスク
2.化学物質管理関連の法律
2.1 国内の化学物質規制の全体像
2.2 化審法
2.3 化管法
2.4 安衛法
2.5 毒劇法
2.6 その他
3.海外の化学物質関連の法規制
3.1 REACH規則
3.2 CLP規則
3.3 RoHS指令
3.4 米国
3.5 中国
3.6 その他の国
4.化学物質管理の潮流
5.実務上の留意点
5.1 化学物質の危険性及び有害性等の調査
5.2 化学物質の危険性及び有害性の表示法
5.3 SDS作成
6.化学物質管理に関する今日的課題
6.1 PFAS,PFOS規制
6.2 マイクロプラスチック問題
6.3 ナノマテリアル(カーボンナノチューブなど)の安全性
7.これからの化学物質管理
8.化学物質管理の資格と化学物質管理士
8.1 化学物質管理責任者(厚労省)等
8.2 化学物質管理士という資格、社会的役割
8.3 化学物質試験、試験範囲、対策、過去問
<質疑応答>
*途中、小休憩を挟みます。
■講演中のキーワード
化学物質 化学物質管理 化学物質管理者 SDS 化審法、化管法、安衛法
セミナー講師
林技術士事務所 所長 林 誠一 氏
技術士(化学部門)
■ご略歴
・工学博士(1972年、東工大)
「芳香族フッ素化合物の合成と反応」
・東工大工学部助手(1972年〜1982年)「フッ素化学」
・博士研究員(1973年〜1975年)
オハイオ州立大学(OSU コロンバス、学生数6.4万人以上、全米最大、
J. ニクラウス出身)M. S. Newman(ニューマン投影式)とゴルフ
キャンパスの隣にCASセンター
・日本化薬(1982年〜2004年)
各F農薬(QSAR)、医薬、新規樹脂(ポリイミド前駆体、SDS)
・技術士(1993年〜)技術士事務所(2004年〜)化学部会部長(2011年〜2014年)
技術顧問(上尾、横浜、銀座)SDSの作成依頼
・NITE 客員調査員、計画課、安全審査課(2016年〜2017年)
接着剤からの有機物排出係数(OECDレポート)
UPAC命名法の変更点、PRTR
■ご専門および得意な分野・ご研究
・有機化学 有機合成化学(医農薬)
・フッ素化学
・樹脂関係
・マイクロプラスチック
・化学物質管理
■本テーマ関連学協会でのご活動
・日本技術士会(2004年〜)
化学部会幹事 部会長(2011年〜2014年)名誉会員
・化学物質管理研究会(2015年〜)
前会長 特別顧問 会員約60名
・化学物質管理士協会(2017年〜)
化学物質管理士(2017年)
現代表理事
セミナー受講料
1名46,200円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,200円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
受講料
46,200円(税込)/人