
~どうすれば粉粒体の充填性・流動性を向上できるのか?~
■粒子径分布や粒子形状、表面状態は充填性・流動性へどのような影響を与えているだろうか?
■充填性や流動性を良くするには粒子径分布や粒子形状、表面状態をどのように制御すれば良いのだろうか?
モデル計算結果やシミュレーション結果、実験結果に基づき、丁寧に解説します。
日時
【Live配信】 2025年5月29日(木) 10:30~16:30
【アーカイブ配信】 2025年6月12日(木) まで受付(視聴期間:6/12~6/25)
受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ
セミナー趣旨
そこで、本セミナーでは最も基本的な粉体物性である粒子径分布や粒子形状の測定法、評価法を解説し、これらが充填性・流動性へどのような影響を与えているのか、粉体の充填性や流動性を良くするにはこれらをどのように制御すば良いのかについてモデル計算結果、シミュレーションや実験結果に基づき分かりやすく解説する。また、X線マイクロCTスキャンを用いた非破壊観察に基づき、粉粒体充填層内部充填状態についても述べる。
受講対象・レベル
・大学の工学部・理学部や工業高等専門学校などで物理や数学、化学を学んだ方
・仕事で粉体や粒子を取り扱っている技術者や研究者 ほか
習得できる知識
・粉粒体の計測や操作、取り扱い時に注意すべき事項
・粉粒体の粒子径分布測定法とその原理、特徴
・粉粒体を密充填し、良好な流動性確保するために、構成する粉粒体の粒子径や粒子径分布、粒子形状、粒子の表面状態等をどのように調整・制御すれば良いのか?
・粉粒体を容器に充填した際に内部ではどのように詰まっているのか?
セミナープログラム
1.1 粉体や微粒子の特徴と物性
1.2 構成粒子の物性(1次物性)、粉体層の物性(2次物性)と粉体操作
2.粒子径分布の測定と表現
2.1 粒子径の様々な測定法と定義
2.2 粒子径分布とその表現法
3.充填性に対する粒子径の影響
3.1 充填状態の定量的表現法、空間率、充填率、みかけ密度
3.2 充填性に及ぼす粒子径の影響を粒子間付着力と自重の関係から考える
3.3 充填性に及ぼす粒子径の影響を表す限界粒子径とRollerの式
4.充填性に対する粒子径分布の影響
4.1 大小2成分充填時の空間率を表すFurnasの式
4.2 粒子径分布から空間率を推定する鈴木のモデル式
4.3 大小2成分粒子層における最密充填条件
4.4 最密充填を得るためにはどのような粒子径分布が良いのか?
4.5 粒子の付着性によって最密充填を与える粒子径分布はどう変化するか?
5.充填性、流動性に対する粒子形状の影響
5.1 粒子形状の定量的表現法
5.2 粉砕方法による粒子形状の違い
5.3 充填性、流動性を良くするためにはどのような粒子形状が良いのか?
6.充填性、流動性に対する表面状態の影響
6.1 メカノケミカル反応による粒子表面の疎水化改質
6.2 充填性、流動性に及ぼす粒子表面疎水化の効果
6.3 ナノ粒子塗布による付着力低減効果
7.X線マイクロCTスキャン装置を用いた粉粒体充填状態の可視化
7.1 X線マイクロCTを用いた充填層内部の空間率分布測定
7.2 粒子配列に及ぼす容器壁面の影響
7.3 粒子層ピストン圧縮過程での空間率分布変化
8.質疑応答
セミナー講師
1980年:京都大学大学院 化学工学専攻 博士後期課程修了、工学博士
1980年:姫路工業大学 産業機械工学科 助手
1996年: 同 助教授
2008年:兵庫県立大学大学院 工学研究科 機械系工学専攻 教授
2017年: 同 化学工学専攻 教授 定年退職
2017年:兵庫県立大学 産学連携・研究推進機構 研究企画コーディネーター、特任教授、現在に至る
(一社)日本粉体工業技術協会 粉体混合・成形分科会 名誉コーディネータ
専門
粉体粒子充填構造
セミナー受講料
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※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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※他の割引は併用できません。
受講について
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アーカイブ配信 ►受講方法・視聴環境確認(申込み前に必ずご確認ください)
配布資料
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Live配信:製本テキスト(開催前日着までを目安に発送)
※セミナー資料は開催日の4~5日前にお申し込み時のご住所へ発送致します。
※間近でのお申込みの場合、セミナー資料の到着が開催日に間に合わないことがございます。 -
アーカイブ配信:製本テキスト(開催日を目安に発送)
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受講料
55,000円(税込)/人
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