
分散剤の種類・特徴と選び方および正しい使い方
~分散剤を使いこなす為の界面活性剤及び粉体の知識~
★分散を理解する為の界面活性剤の基礎知識から分散剤の考え方と選定方法、評価方法まで解説します!
【アーカイブ配信:8/8~8/22】での受講もお選びいただけます。
セミナー趣旨
1.分散剤ならどのような粉体でも分散できるかと言うと答えは“NO!”である。その理由は?
2.分散には水系分散で50数年前に提案された古い概念“分散の三要素”という基本的な考え方がある。古い概念であるが現在のナノ粒子の分散にも十分に応用可能である。粒子の粒子径によって分散の三要素をどのように考えるか、応用するかがポイントになる。またこの概念は溶剤系分散にも応用できる。
3.分散の基本概念(分散の三要素)を理解するには界面活性剤の基礎知識が必要である。
4.分散を考える時、分散体である粉体の物性について十分に理解していないと適切な分散剤(湿潤・分散剤)の選定時迷ってしまう。その為にも粉体の分散に関連する物性等を十分に説明する。
5.最適分散剤選定の目途をつけるための簡易実験方法とは?
習得できる知識
1.分散の3要素“(1)ぬれ、(2)解きほぐし性、(3)安定性”とは
2.分散を理解する為の界面活性剤の基礎知識
3.分散の良否を決める粉体の基礎知識
4.最適分散剤を見つけるための基礎知識
5.分散剤選定の目途を付けるための簡易方法
セミナープログラム
1.分散とは…分散及び分散剤とは?
2.分散の理解につながる界面活性剤の基礎知識とは?
3.分散に界面活性剤の基礎知識をどのように応用するか?
4.安定な分散体を得るための分散と粉体の関係とは 粉体の粒子径と粒子形と分散との関係
5.分散とは…分散の三要素の理解と使い方
5.1 DLVO理論と分散について
5.2 分散の三要素について
5.2.1 ぬれ性(初期湿潤・分散性)
5.2.2 解きほぐし性
5.2.3 分散体(スラリー)の安定性
6.分散剤の考え方と選定方法、評価方法
6.1 分散剤ならどのような粉体でも分散できるか⇒NO!
6.2 分散を考える時のキーポイント
6.3 高分子分散剤と低分子分散剤(湿潤・分散剤)の違い、使い分け(単品又は併用使用か)
6.4 高分子分散剤と低分子分散剤の粉体への吸着形態と特性の差異について
7.水系分散剤選定のポイント
7.1 粉体の粒子径、粒子形と分散剤の種類・分子量の関係
7.2 粉体の組成と分散剤の組成の組合せのポイント
7.3 粉体の粒子径と分散剤の添加量の目途について
7.4 高分子分散剤と低分子分散剤の使用上の違いは何か(単独使用か併用使用か)
7.5 ノニオン界面活性剤のHLBと分散性の関係
7.6 要求(所要)HLBとは、粉体の種類(物性の差異)による使い方の違いについて
7.7 市販水系高分子分散剤一覧表
8. 水系分散で実際に起こったトラブルとその原因、解決法
* 分散行程中のスラリー温度の上昇やPH変化によるスラリーの不安定化の原因と対策
9.溶剤系分散の選定のポイントについて
9.1 分散剤/溶媒/粉体の相関による分散性の違い、分散剤の使い方等について
9.2 ぬれ性を示す基準になるSP値の考え方、使い方及び発展形のHSP(ハンセンパラメータ)について
9.3 ソーレンセンの酸・塩基相互作用の考え方、使い方… 強固で厚い吸着層の形成、実施例
10.溶剤系分散剤メーカー及び代表品名一覧
11.櫛型ポリマー系分散剤の特徴及び使い方について
*水系分散剤、溶剤系分散剤
12.簡易分散剤選定及び簡易分散性評価法について
12.1 スパチュラ法(水系分散)、フローポイント法(溶剤系分散)による粉体のぬれ性判断
12.2 粘度・添加量曲線による分散剤の優位性の評価
12.3 試験管沈降法による分散安定性の評価
12.4 グロス試験による分散性の評価 等
13. 参考書籍、文献・資料一覧 … 分散を勉強、理解するための基礎的、有用文献。資料の紹介
14.その他分散関連情報
14.1 動的表面張力について
14.2 イオン別界面活性剤例(一覧)
14.3 市販水系高分子分散剤例(参考例)
キーワード:
分散剤、界面活性剤、粒子、粉体、選定、評価、水系、試験、ぬれ、SP値
セミナー講師
三ツワフロンテック(株) 技術顧問 成見 和也 氏
<ご専門>
界面活性剤、分散剤、消泡剤
<ご略歴>
京都工芸繊維大学修士課程終了。 三洋化成工業(株)、サンノプコ(株)にて研究、新製品開発営業に従事。
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
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受講料
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