
★ますます重要となってきてる自動車のHMI(Human Machine Interface)。
今後の高齢ドライバー増加に伴い必要不可欠となる、加齢による心身機能低下を考慮したヒューマンインタフェースの設計・評価方法についても解説します。
セミナーポイント
近年,運転支援システムや自動運転システムの実用化が進みつつあり,様々な情報をドライバーは車内で利用することができるようになりました.運転の邪魔にならないようドライバーが情報を入手できるように,ヒューマンインタフェースの考え方がますます重要になってきています.
一方,高齢社会が進展しており,このような新しいシステムを高齢ドライバーが利用する機会が多くなります.高齢ドライバーでも運転中に利用できるようにするためには,加齢による心身機能の変化を理解して,適切なヒューマンインタフェースを設計することが必要不可欠です.
本セミナーでは,自動車運転におけるドライバーの認知行動特性やヒューマンインタフェースの設計・評価方法等の基礎を解説すると共に,今後益々重要となる加齢による心身機能低下を考慮したヒューマンインタフェースの設計・評価方法についても紹介します.
○受講対象:
車載機器やシステムのインタフェース開発に携わっている方 など
○受講後、習得できること:
・ヒューマンインタフェースの考え方
・ドライバーの認知・行動特性の理解
・ドライバー受容性の評価方法
・高齢ドライバーの心身機能
・加齢による心身機能低下を考慮したヒューマンインタフェースの設計
など
講師
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 自動車ヒューマンファクター研究センター 行動モデリング研究チーム 研究チーム長 博士(工学) 佐藤 稔久 先生
セミナー内容
1.ヒューマンインターフェースの考え方
1) ヒューマンインタフェースとは
2) 認知行動プロセスと求められるデザイン要素
2.自動車運転中の認知行動プロセス
1) 情報処理過程
2) 認知情報処理の3階層モデル
3) 運転行動の3階層構造
4) 認知行動プロセスと運転支援システム
3.車載機器・システムにおけるヒューマンインタフェースの設計:
ドライバーへの情報提供マネジメントの考え方
1) 情報の優先度
2) ドライバーのワークロード推定
3) 車載ディスプレイのガイドライン
4) 運転中にディスプレイを視認可能な許容回数とその考え方
5) 道路交通環境の定量化方法
6) インタフェース管理の考え方
4.車載機器・システムにおけるヒューマンインタフェースの評価
1) ドライバー主観による評価
2) 運転行動による評価
3) ドライバー注意状態による評価
4) 事例:ヘッドアップディスプレイ情報の評価
5.高齢社会に向けたヒューマンインタフェースの必要性
1) 高齢ドライバーの心身機能の特徴
2) 高齢ドライバーの心身機能と運転行動との関連性
3) 高齢ドライバー特性の評価方法
受講料
41,040円(税込)/人
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