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セミナー趣旨
EVではパワートレインがエンジンからインバータ/モータ/バッテリーに変わるだけでなく、AIをベースとした自動運転や常時高速回線接続が進められます。このためパワーデバイスだけでなく、熱にセンシティブな高集積半導体デバイスが搭載され、高い信頼性、安全性を維持することが重要になります。また使用環境の厳しい車載機器は発熱体の冷却だけでなく、バッテリーの保温・加熱も必要です。これら熱問題に対処するには熱のふるまいを知った上で適切な冷却構造を取ることが重要です。ここでは初心者向けの基礎から最新の熱対策まで詳しく解説します。
セミナープログラム
1. EV、HEVなどの車載機器が抱える熱問題
1-1 搭載されるデバイスの熱課題
1-2 車載機器の使用環境と発熱部位
1-3 EVは熱設計からサーマルマネジメントへ
1-4 熱によって起こる不具合
走行距離が短くなる!熱暴走、劣化・寿命・熱応力・安全規格
2. 車載機器熱設計のための基礎知識
2-1 伝熱のメカニズム
2-2 熱伝導と接触熱抵抗低減
2-3 対流のメカニズムと計算 水冷と空冷の効率化
2-4 熱放射のメカニズムと活用 放射率増大策
2-5 熱抵抗による設計の進め方
3. インバータの構造と放熱ルート
3-1 インバータ放熱経路とボトルネック
3-2 低熱抵抗化対策
3-3 直冷式の構造と効果
3-4 両面冷却
4. ECUの放熱構造
4-1 主な熱源
4-2 冷却方式 自然空冷、強制空冷、水冷
4-3 接触熱抵抗低減策
5. 車載機器で使用する放熱材料
5-1 TIMの種類と活用
5-2 放熱シート
5-3 ギャップフィラー
5-4 サーマルグリース
5-5 使用事例
6. バッテリーの構造と熱対策
6-1 バッテリーの熱特性(熱に敏感なLiB)
6-2 放熱経路とボトルネック
6-3 水冷方式の課題と対策
7. 自動運転向けコンピュータの冷却
7-1 TESLA M3に見る水冷
7-2 SoCなどの高発熱ロジックデバイスの冷却
7-3 無線通信モジュール、LiDARの冷却
8. EVモータとその熱対策
8-1 熱に弱い部位と対策
8-2 モータで発生する損失とその計算
銅損、鉄損、風損、機械損
8-3 モータで採用されている油冷/液冷
セミナー講師
国峯 尚樹 氏 (株)サーマル・デザイン・ラボ 代表取締役
<経歴>
1977年 沖電気工業株式会社 入社
2007年 株式会社サーマル・デザイン・ラボ 設立
<学協会>
東北大学 ISTUインターネットスクール 非常勤講師
群馬大学 非常勤講師
熱設計・対策技術シンポジウム 副委員長
JPCA委員
JEITA委員 など
<著書>
エレクトロニクスのための熱設計完全入門」(1997年 日刊工業)
電子機器の熱対策設計第2 版」(2006年 日刊工業)
電子機器の熱流体解析入門第2版(2015年 日刊工業)
熱設計と数値シミュレーション」(2015年 オーム社)
熱設計完全制覇(2018年 日刊工業)
トコトンやさしい熱設計の本第2版(2023年 日刊工業) 他
セミナー受講料
52,800円 (Eメール案内登録価格:1名46,200円,2名52,800円,3名71,500円)
※資料付
※Eメール案内を希望されない方は、「52,800円×ご参加人数」の受講料です。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様52,800円から
★1名で申込の場合、46,200円
★2名同時申込の場合は、2名様で52,800円(2人目無料)
★3名同時申込の場合は、3名様で71,500円
★4名以上同時申込の場合は、ご参加人数×20,900円
※2名様以上の価格は同一法人内に限ります。
※2名様ご参加は参加者全員の参加申込が必要です。
受講について
配付資料について
本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)で配布予定です。
開催日前日までにダウンロードURLお送りいたします。
<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ZoomをインストールすることなくWebブラウザでの参加も可能です。
<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。
受講料
52,800円(税込)/人
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