重合開始剤の種類、特徴と選び方、使い方

“モノマーや重合開始剤同士の組み合わせ” から

“開始剤効率の向上” までじっくり解説します!


講師


1.東京理科大学 理工学部 先端化学科 教授 博士(工学)  有光 晃二 氏

2.日油(株) 化成事業部 化成研究所 SCグループ
 グループリーダー 博士(工学) 高村 真澄 氏


3.富士フイルム和光純薬(株) 機能性材料研究所 主任研究員 高橋 昌弘 氏


4.富士フイルム和光純薬(株) 試薬化成品事業部 開発第二本部 化成品開発部 嶋村 信孝 氏


受講料


1名につき 55,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円〕


プログラム


【10:00-12:00】 
1.光硬化に利用される反応機構と開始剤の種類、特徴
東京理科大学 有光 晃二 氏 


【講座の趣旨】
 UV硬化は光開始剤の分解とその後に起こるモノマーの熱化学反応の組み合わせである。光化学反応は原則として「1光子=1化学反応」であるが,複数の化学反応を連結して最初の光反応を増幅することにより,高感度化や影部分のUV硬化が可能となる。これらの新規な感光システムについて述べる。

1.UV硬化の基礎

2.光ラジカル重合開始剤
 2.1 構造と特性
 2.2 新規な光ラジカル重合開始剤

3.光塩基発生剤
 3.1 第1級・第2級アミン発生系
 3.2 第3級アミン・強塩基発生系

4.カスケード式化学で構築する高感度UV硬化材料
 4.1 酸増殖剤の開発と応用
 4.2 塩基増殖剤の開発と応用
 4.3 連鎖硬化剤の開発と応用
 4.4 フロンタル重合系
 4.5 レドックス開始重合系

【質疑応答】



【12:45〜14:15】 
2.有機過酸化物の特徴と選び方、使い方
日油(株) 高村 真澄 氏 


【習得できる知識】
 ・有機過酸化物の概要
 ・有機過酸化物の用途別(重合開始剤、架橋剤、改質剤)特徴、 有機過酸化物の選択方法
 ・有機過酸化物の安全性

【講座趣旨】
 有機過酸化物は、合成樹脂の主要重合法であるラジカル重合の重合開始剤、ゴムの架橋剤、樹脂或いは有機化合物の改質剤等様々な用途で使用されています。本テーマでは、有機過酸化物の概要、用途別特徴及びその選択方法を基礎からご説明します。また、有機過酸化物の安全な取り扱いについてもご説明します。

1.有機過酸化物とは
 1.1 有機過酸化物とは
 1.2 有機過酸化物の種類
 1.3 有機過酸化物の用途
 1.4 有機過酸化物の用途別特徴

2.有機過酸化物の選択方法(重合開始剤)
 2.1 各重合過程における有機過酸化物のかかわり
 2.2 有機過酸化物及び生成ラジカルの反応
  2.2.1 ラジカルの生成
   1) 有機過酸化物の構造と分解温度の関係
   2) 生成ラジカルの種類とモノマーへの反応
  2.2.2 生成ラジカルのモノマー・ポリマーとの反応
   1) モノマーへの付加反応
   2) ポリマーへの水素引抜反応
 2.3 有機過酸化物を選択する因子
  2.3.1 半減期温度
  2.3.2 開始剤効率 
  2.3.3 水素引抜能力
 2.4 有機過酸化物の選択方法(まとめ)

3.有機過酸化物の安全性
 3.1 有機過酸化物の分解と安全に関する指標
 3.2 取り扱いの注意点

【質疑応答】



【14:30〜15:30】 
3.光酸発生剤・光カチオン開始剤および光塩基発生剤の特長
富士フイルム和光純薬(株) 高橋 昌弘 氏 


【習得できる知識】
 各種カチオン開始剤、塩基発生剤の特徴と応用事例

【講座趣旨】
 光酸発生剤・光カチオン開始剤および光塩基発生剤に関して、本稿では一般的な物性の他、使い方や機能面での優位性、取扱い上の留意点などについて、弊社製品での事例を踏まえて解説いたします。

1.フォトポリマーとは

2.光酸発生剤・カチオン開始剤
 2-1 オニウム塩全般について
 2-2 それぞれの特色と応用例

3.光塩基発生剤
 3-1 光塩基発生剤とアニオン硬化
 3-2 イオン型PBGによるUVアニオン硬化
 3-3 応用事例
 3-4 非イオン型PBG

【質疑応答】



【15:45〜16:45】 
4.アゾ重合開始剤の種類、特徴 
富士フイルム和光純薬(株) 嶋村信孝 氏 


【習得できる知識】
 ラジカル重合に広く使用されるアゾ重合開始剤の取り扱い、特徴をご紹介し、各重合条件における開始剤の選定や特徴ある開始剤の利用方法を紹介します。

【講座趣旨】
 ラジカル重合は熱や光、放射線などにより、ラジカルを発生させる重合方法であり、 ビニルモノマーの重合などに工業的にも広く利用されています。その中で、アゾ重合開始剤は熱及び光によって分解し、ラジカル重合を開始します。アゾ重合開始剤には多数の種類があり、その特性、取扱い、重合機構などを紹介し、一般的なポリマーだけではなく、機能性ポリマーへの応用展開についても紹介します。

1.アゾ重合開始剤の概要
 1.1 構造について
 1.2 性質、特徴
 1.3 アゾ重合開始剤の分解機構、
 1.4 アゾ重合開始剤を使用したラジカル重合機構

2.アゾ重合開始剤の種類
 2.1 アゾ重合開始剤の選定 溶液重合、乳化重合、懸濁重合
 2.2 半減期
 2.3 安定性、保存条件
 2.4 アゾ重合開始剤およびその分解生成物の毒性

3.油溶性アゾ系重合開始剤の特長、使い方 AIBNと機能性開始剤の比較

4.水溶性アゾ系重合開始剤の特長、使い方 機能性開始剤の紹介

5.高分子アゾ重合開始剤の特長、使い方
 5.1 高分子アゾ重合開始剤とは
 5.2 重合機構
 5.3 ブロックポリマー重合例

【質疑応答】


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開催日時


10:00

受講料

59,400円(税込)/人

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【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス

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