
半導体封止材用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特徴から評価・解析法および新技術―各種エポキシ樹脂・硬化剤・促進剤の特徴と新技術を知り、貴社の課題解決へ―
○半導体封止材用のエポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤・改質剤の種類と特徴から評価・解析方法とその事例、SiCパワー半導体封止材への応用まで。1日で包括的に解説!
セミナー趣旨
半導体および半導体封止材メーカーの事業企画部門、研究開発部門、生産技術部門、製造部門、技術サービス部門の皆様を対象に、エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の基礎から新技術までを詳しく解説いたします。
セミナープログラム
1.半導体封止材の概要
半導体封止材の役割、使用工程、構成材料、成形方法
2.エポキシ樹脂の概要
機能と用途、種類
3.代表的なエポキシ樹脂とその特性
3-1.ビスフェノールA型エポキシ樹脂
3-2.グリシジルアミン型エポキシ樹脂
3-3.トリグリシジルイソシアヌレート型エポキシ樹脂
3-4.リン含有エポキシ樹脂
3-5.ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂
3-6.酸化型エポキシ樹脂(脂環式エポキシ樹脂)
3-7.フェノキシ樹脂
4.半導体封止材用エポキシ樹脂とその特性
4-1.クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
4-2.テトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂
4-3.ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂
4-4.ナフトールノボラック or 同アラルキル型エポキシ樹脂
5.硬化剤の種類および代表的な硬化剤とその特性
5-1.ポリアミン
5-2.変性ポリアミン
5-3.ジシアンジアミド
5-4.酸無水物
6.半導体封止材用硬化剤とその特性
6-1.フェノールノボラック(PN)系
6-2.フェノール-アラルキル(Ph-Ar)
6-3.ビフェニル-アラルキル(BPh-Ar)
6-4.ナフトールノボラック or 同アラルキル(1-NAR、2-NAR)系
6-5.Ph、Ph-Ar、1-NAR、2-NAR各硬化物の特性比較
7.代表的な硬化促進剤とその特性
7-1.3級アミン
7-2.イミダゾール類
8.半導体封止材用硬化促進剤とその特性
8-1.トリフェニルホスフィン
9.半導体封止材用改質剤とその特性
スチレン系樹脂とインデン系樹脂、クマロン-インデン樹脂
10.フィラーの充填率と粒径が半導体封止材特性に及ぼす影響
11.硬化物の特性評価法と特性解析例
11-1.熱分析
DSC、TMA、TG-DTA
11-2.動的粘弾性(DMA)
11-3.力学特性
曲げ試験、引張試験、硬化収縮と内部応力、破壊靭性(K1C)
11-4.電気特性
体積抵抗-表面抵抗、誘電率-誘電正接
12. SiC系パワー半導体分野におけるエポキシ樹脂の新技術
12-1.SiC系パワー半導体用封止材向け高耐熱劣化性エポキシ樹脂
12-2.SiC系パワー半導体用絶縁シート向け高熱伝導性エポキシ樹脂
13.まとめ
<質疑応答>
■本セミナーで習得できる知識
(1)半導体封止材の概要
半導体封止材の役割、使用工程、構成材料、成形方法に関する知識を得ることができる。
(2)半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特徴
フェノールノボラック型、テトラメチルビフェニル型、ビフェニルアラルキル型、ジシクロペンタジエン型、
ナフタレン型など半導体封止材用エポキシ樹脂の溶融粘度、塩素イオン濃度、硬化物の線膨張係数、Tg、
加熱重量減少率、吸水率などに関する知識を得ることができる。
また、トリグリシジルイソシアヌレート型、脂環型については、硬化物の耐熱変色性に関する知識も習得できる。
(3)半導体封止材用硬化剤の種類と特徴
フェノールノボラック、フェノールアラルキル、ビフェニルアラルキル、ナフトールアラルキルなど半導体封止材用硬化剤の
溶融粘度特性、硬化物の線膨張係数、Tg、加熱重量減少率、吸水率などに関する知識が習得できる。
(4)エポキシ樹脂・硬化剤の分析法
エポキシ当量、全塩素濃度や加水分解性塩素濃度、副生不純物の1,2-グリコール分濃度などエポキシ樹脂の分析方法に
関する知識、アミン価、水酸基当量、活性水素当量など硬化剤の分析方法に関する知識を得ることができる。
(5)エポキシ樹脂の有害性
急性・慢性毒性、局所刺激性、感作性などエポキシ樹脂の有害性に関する知識を得ることができる。
(6)半導体封止材用硬化促進剤の種類と特徴
3級アミン(HD)、イミダゾール(HDI)及びトリフェニルホスフィン(TPP)などの半導体封止材用硬化促進剤が、
硬化物のTg、線膨張係数、吸水率、PCT試験時のボンディングワイヤー断線による
累積故障率などの特性に及ぼす影響に関する知識が得られる。
(7)半導体封止材用改質剤の種類と特徴
スチレン系樹脂、インデン系樹脂およびクマロン-インデン樹脂などの半導体封止材用改質剤が、硬化物のTg、
線膨張係数、吸水率、誘電率、硬化前組成物のスパイラルフローの改善に及ぼす効果に関する知識が得られる。
(8)半導体封止材用フィラーの粒径と特徴
粒径の異なったフィラーを高濃度配合することにより、組成物の流動性を維持しつつ硬化物のハロゲンフリー難燃性を
発現できることに関する知識を得ることができる。
(9)硬化物の構造と特性の測定・解析
DSCによる硬化開始温度・硬化発熱量・Tg、TMAによる線膨張係数・Tg、TG-DTAによる加熱重量減少率、
動的粘弾性(DMA)によるTg・架橋密度、曲げ試験による力学特性(弾性率、破断強度、破断伸度)、破壊靭性試験によるK1C値、
電気特性(表面抵抗・体積抵抗、誘電率・誘電正接)の各測定解析に関する知識を習得できる。
(10)新技術:SiCパワー半導体モジュール用封止材向け高耐熱劣化性エポキシ樹脂
UL 1557 で規定されている 225 ℃ for 6,663 h の耐熱劣化性に合格するSiC系パワー半導体モジュール用封止材向け
高耐熱劣化性エポキシ樹脂として、嵩高い骨格構造を有する新規エポキシ樹脂に関する知識を習得できる。
(11)新技術:SiC系パワー半導体モジュール用絶縁シート向け高熱伝導性エポキシ樹脂
SiC系パワー半導体モジュール用絶縁シート向け高熱伝導性エポキシ樹脂として、
新規メソゲン構造エポキシ樹脂の構造と特性に関する知識を習得できる。
セミナー講師
横山技術事務所 代表 横山 直樹 氏
■ご学歴
1981.3. 東北大学 工学部 応用化学科 卒
2007.3. 工学博士 岐阜大学大学院 工学研究科 物質工学専攻
■ご職歴
1981.4.~2018.3. 新日鉄住金化学株式会社(現 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社)総合研究所 勤務
主幹研究員で定年退職
2018.4.~2023.1. 日塗化学株式会社(大日本塗料株式会社Gr.の塗料・樹脂メーカー)勤務、環境品質保証部長
2014.11.~現在. 横山技術事務所を経営
■ご専門分野
材料化学(エポキシ樹脂、ポリウレタン、顔料分散)、化学工学(蒸留、反応)、
環境・エネルギー(カーボンニュートラルと再エネ・水素・CCUS、環境負荷物質と法令)、
品質管理(統計的品質管理、ISO 9001受診対策)
■ご受賞歴
・日本接着学会論文賞;半導体封止材用エポキシ樹脂(2006)
・Excellent Poster Award on 2nd Asian Conference of Adhesion in Beijing:フレキシブルプリント基板接着剤用エポキシ樹脂
(2007)
セミナー受講料
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
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受講料
50,600円(税込)/人