分散系レオロジーの基礎と最新のレオロジーコントロール技術

レオロジー挙動をメカニズムと関連づけて理解する


■ レオロジーを品質管理・技術開発に使うための測定・解釈
■ 分散系レオロジーの測定プログラムを決める “こつ”
■ 最新のレオロジーコントロール技術の実用的な知識


★ レオロジーを実際の工業に応用するということに焦点を絞って解説
★ 粘度や粘弾性などのレオロジー量、数式を使わないレオロジーの理解
★ 分散系の材料設計や工程管理において測定データをメカニズムと関連づけて考える


セミナー講師


千葉大学 名誉教授 大坪 泰文 氏

【略歴】
1978年 東北大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)
1978年 東北大学工学部助手
1982年 千葉大学工学部助手
1987年 米国 Princeton 大学招聘研究員(1988年まで)
2000年 千葉大学工学部教授
2015年 千葉大学定年退職(名誉教授)

【学会賞】
色材協会論文賞
日本機械学会ROBOMEC表彰
日本レオロジー学会賞

【研究テーマ】
・分散系のレオロジーコントロール
・電気流体力学効果の解明と液体モーター・インクジェットなど新規流体デバイスの開発
・塗料やインクにおける反応硬化過程の解析および環境対応型スラリーの調製


受講料


48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)


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【1名分無料適用条件】
※2名様ともS&T会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。


得られる知識


1)レオロジーを実際の工業に応用するということに焦点を絞って解説します。
 品質管理や技術開発に使うためには、どう測り、どう解釈するかがポイントとなります。
 数式を使わずにレオロジーの基礎について習得できると思います。
2)分散系レオロジーについて知りたい事柄があるとき、その要求に基づき測定プログラム
 を決める “こつ” が理解できます。さらに、そのデータをメカニズムと関連づけて考える
 ことができるようになります。
3)分散系レオロジーという基礎科学の全貌を俯瞰できるようになるとともに、最新の
 レオロジーコントロール技術に関する実用的な知識を得ることができます。

キーワード:
 微粒子分散系、レオロジーコントロール、非ニュートン流動、チクソトロピー、
 動的粘弾性、DLVO理論、高分子吸着、分散・凝集、ナノ粒子、


セミナー趣旨


 液体中に分散した微粒子は、ほとんどの場合、粒子間引力により結合して凝集体を形成します。粒子が凝集したとき、それを最も大きく反映する物理量は粘度や粘弾性などのレオロジー量です。したがって、レオロジー測定を通して分散・凝集性を評価することが頻繁に行われていますが、分散系の材料設計や工程管理ではレオロジー挙動をメカニズムと関連づけて理解することが重要です。
 本セミナーでは、工業的に活用するという立場から、分散系レオロジーの基礎について説明するとともに、これまでとは異なるレオロジーコントロール技術の可能性ついて紹介します。


セミナー講演内容


1.粘性の基礎
 1.1 力学の基礎
  1.1.1 レオロジーとは
  1.1.2 伸長変形とせん断変形
  1.1.3 ひずみとひずみ速度
  1.1.4 応力の定義
 1.2 非ニュートン流動
  1.2.1 粘度の定義
  1.2.2 擬塑性流動
  1.2.3 ダイラタント流動
  1.2.4 降伏挙動
 1.3 時間依存性流動
  1.3.1 チクソトロピー
  1.3.2 チクソ性
  1.3.3 レオペクシー
  1.3.4 履歴現象と平衡流動曲線

2.粘弾性の基礎
 2.1 粘弾性の現象論
  2.1.1 粘性と弾性の熱力学的意味
  2.1.2 マックスウェルモデルと応力緩和
  2.1.3 フォークトモデルと遅延弾性
  2.1.4 4要素モデル
 2.2 動的粘弾性の定義と測定法
  2.2.1 振動ひずみと振動応力
  2.2.2 貯蔵弾性率と損失弾性率
  2.2.3 動的粘弾性関数の周波数依存性
  2.2.4 動的粘弾性曲線からの流体と固定の判別

3.コロイド化学と分散系レオロジーの基礎
 3.1 粒子間相互作用と分散系の安定性
  3.1.1 電気二重層
  3.1.2 ζ電位とすべり面
  3.1.3 ζ電位とpH
  3.1.4 DLVO理論
  3.1.5 DLVO理論と粒径効果
  3.1.6 高分子の分散安定効果と凝集作用
  3.1.7 χパラメータと粒子間ポテンシャル
 3.2 非凝集性分散系の粘度挙動
  3.2.1 アインシュタインの粘度式
  3.2.2 粘度曲線の規格化
  3.2.3 ホフマンジャンプ
 3.3 典型的な凝集分散系のレオロジー挙動
  3.3.1 動的粘弾性挙動
  3.3.2 大ひずみにおける非線形粘弾性
  3.3.3 擬塑性流動と降伏挙動
  3.3.4 降伏応力の測定

4.特異な粒子間相互作用の導入と新規レオロジーコントロール技術 
 4.1 高分子と界面活性剤によるレオロジーコントロール
  4.1.1 流動パターンと粘度レベルの独立制御
  4.1.2 弱い粒子間力により凝集した分散系のレオロジー
  4.1.3 結晶構造を持つ凝集分散系
  4.1.4 限られたせん断速度範囲での粘度制御
 4.2 会合性高分子によるレオロジーコントロール
  4.2.1 高分子の会合と粒子間相互作用
  4.2.2 粒子の界面化学と分散系レオロジー
  4.2.3 複合粒子の形成と粘度低下
 4.3 ナノ粒子分散系のレオロジー
  4.3.1 高分子の分子内架橋による粘度低下
  4.3.2 高分子の可逆架橋によるダイラタント流動
  4.3.3 ナノファイバー分散系における逆チクソトロピー

 □ 質疑応答 □


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

48,600円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

東京都

MAP

【千代田区】連合会館

【地下鉄】小川町駅・淡路町駅・新御茶ノ水駅 【JR】御茶ノ水駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   応用物理一般

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