学びあうオープンイノベーション ~新しいビジネスを導く“テクノロジー・コラボ術”~【オンライン】
開催日 | 10:30 ~ 16:30 |
---|---|
主催者 | 一般社団法人企業研究会 |
キーワード | |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Zoom受講(会場での受講はございません) |
セミナー講師
知財務株式会社 古庄宏臣 氏
1989年 大阪ガスに入社 ガス導管部門に従事後、事業計画部門、情報システム開発部門の後、研究開発・知的財産部門にて知的財産業務に従事。知的財産を活かした新たな事業開発、オープンイノベーションを実施。2006年同社を退社し知財務株式会社設立。企業が有する技術資産を既存事業とは異なる業界の新規用途に転用することを提案し、それを起点として新規事業を開発する支援を数多く手がける。この企業の技術力診断を通じて、①新規事業開発支援、②M&Aのための技術力評価を本業として実施している。
関西学院大学 専門職大学院 経営戦略研究科 兼任講師(2013年~現在)、(一社)発明推進協会・知泉会 会長(2017年~現在)、日本赤十字社の私的諮問機関委員に就任 (2019年)
セミナー受講料
受講料(1名につき) 会員 44,000円(本体 40,000円) 一般 48,400円(本体 44,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
セミナー趣旨
本セミナーは、2024年3月に出版した講師の著書である「学びあうオープンイノベーション ~新しいビジネスを導く“テクノロジー・コラボ術”~」をベースに、自社の強みを活かす新規事業開発の方法について解説する講座です。 オープンイノベーションとは「目的」ではなく「手段」であり、本質的な目的は“新しいビジネス”を導くことにあります。また、オープンイノベーションとは「自力開発」「自前でのモノづくり」を放棄することではありません。この新規事業開発を成功させるためには、外部連携としてのオープンイノベーションが不可欠だということです。そして、外部連携を行うためには自社の技術的強みを把握し、それを活かす戦略が必要なのです。つまり、オープンイノベーションとは「外部技術活用」を起点にするのではなく、「自社の技術をどのように活かすか」が起点となるのです。本セミナーでは、書籍の解説だけでなく、書籍の中で書かれていないオープンイノベーションの土台づくりとして重要な「強みを把握し、強みを活かす」について、特に「技術的強みの把握」と「技術の活かし方」にスポットを当てて解説いたします。そのためにまずは「オープンイノベーションの必要性」を解説することで新規事業開発が上手くいかない要因とモノづくりにおける問題の本質を理解頂き、そのうえでオープンイノベーションを実現する「テクノロジー・コラボ術」の理解を深めて頂きます。また、本セミナーでは、豊富な事例(書籍に書かれていない事例もあります)をもとに考察し、講師の経験も交えながら解説することで理解を深めて頂く内容です。本セミナーでは、「自社の技術を活かして新しい事業を創りたい」と考えている方に、新しい視点を持ってビジネスとしての技術の活かし方を学んで頂きます。
受講対象・レベル
研究開発部門や新規事業開発部門の方
セミナープログラム
1.なぜ改めて今“オープンイノベーション”なのか1-1.なぜオープンイノベーションは上手くいかなかったのか ・自前主義の落とし穴 ・なぜ対等な関係で学びあえなかったのか1-2.情報革命がもたらしたビジネスチャンスの短縮化 ・国際競争における情報格差の縮小化 ・・もはや先進国と新興国との間に情報格差はない ・・外部連携によってスピードを武器にする ・プロダクトライフサイクルの短縮化 ・・あらゆる業種でプロダクトライフサイクルは短くなっている ・・売れる商品はあっという間に売れる時代 ・投資を回収できる期間の短縮化1-3.外部連携は不可欠 ・時間がかかっても良いものを作れば売れる時代の終焉 ・全ての技術と人材を自前で囲い込むのは不可能 ・外部と学びあうことが重要1-4.自社の技術的強みを把握しているか ・技術的強みの陳腐化に気づいているか ・・事業環境は凄まじいスピードで変化している ・・代替技術の進化が既存ビジネスを駆逐する破壊的イノベーションの脅威 ・強み無くして外部連携は不可能1-5.技術者の人間力向上 ・技術者の思考領域を拡大する必要性 ・・異業種から学び視野を拡大する ・・異業種との交わりが革新的イノベーションを生み出す ・自反の心構え ・・人間としての懐を拡げる2.学びあうための土台づくり2-1.オープンイノベーションとは「自力」「自前」の放棄ではない ・自社の技術的強みが起点となる ・自社技術と他社技術の組み合わせ2-2.自社の技術的強みを再定義する ・異業界市場は貴社の技術を知らない ・・顧客の声を拾うマーケットインに限界が来ている ・・技術者が自分達に都合よく市場機会を評価するのがプロダクトアウトではない ・技術を顧客目線で再評価する ・・自社が顧客に提供している価値を再定義する ・・技術的強みを評価するために自社技術の棚卸・評価とは ・・強みとなる可能性の高い機能・性能とは ・・事業価値の観点から技術を評価するモデルとは ・技術的強みに対する目線を変える ・・“別の性能・機能”に着目して異なる効能を見出す ・・性能・機能をユーザー目線で翻訳する2-3.変化のあるところにビジネスチャンスあり ・自社技術をいかにして活かすか ・・市場機会があってこそ技術的強みを再定義できる ・変化があるところに新たなニーズが生まれる ・・技術進化がもたらす変化 ・・人の価値観・考え方の変化 ・現在の課題ではなく将来の課題に対応する ・・技術者は「先読みの力」を養うこと ・・現在の課題に対応すればレッドオーシャン・ビジネスになる ・・情報とデータは違う ・ニーズの見極め ・・課題に対応すれば売れる訳ではない2-4.受け身体質の脱却 ・受け身の組織にオープンイノベーションはない ・・市場に提案する ・・顧客の先の顧客を意識するBtoB企業による新市場創出 ・・提案が顧客からの逆提案を導く ・オープンイノベーションによって自社に有利な新市場を創る ・・ニーズ情報をいかにして把握するか ・・後発だからこそ有利な新市場創出 ・・どのようにして新市場は創出されるのか2-5.学びあえる関係を築くために必要なこと ・オープンイノベーションを踏まえた知的財産戦略 ・・守りの特許と攻めの特許 ・・特許化(公開)とノウハウ化(秘匿) ・・相手から選ばれるための知的財産 ・「誰から何を学ぶか」を明確にすること ・・不足する経営資源を明らかにする ・・相手の強みを把握する ・相手に何を学んで頂くか ・・攻めの特許は明確か ・信頼関係の構築とリスクマネジメントとの両立 ・・強みのすり合わせが信頼関係構築の基礎 ・・自反の心構えで相手との信頼関係を醸成 ・・リスクマネジメント ・明るいリーダーを養成する ・・オープンイノベーションとは楽しくなくてはならない ・学びあうために敬いあう ・・学び敬いあうための方策事例考察3.新しいビジネスを導くテクノロジー・コラボ術3-1.いかにして最適な提携先を見つけるか ・戦略的なテクノロジーの融合 ・・事例考察 ・戦略のすり合わせができる相手とは ・・いかにして他社の戦略を読み解くか ・提携先候補の探索方法 ・・情報ソース3-2.Win―Winの関係とは ・知的財産の組み合わせ ・・一緒に解を導き出す ・成果の配分設計 ・・ビジネス面でのメリット分配設計 ・・知的財産の取り扱い(他社と共有か単独所有か)3-3.最も重要なのはオープンイノベーションの先にあるもの ・描いたゴールに到達できるか ・ノウハウを超越した「道理」の力4.おわりに◆参考図書:「学びあうオープンイノベーション ~新しいビジネスを導く“テクノロジー・コラボ術”~」(2024年)日本経済新聞出版・日経BP※申込状況により、開催中止となる場合がございます。※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。※録音、録画・撮影・お申込者以外のご視聴はご遠慮ください。