小規模設計部門に適したFTA・FMEA手順【設計ミス防止対策】

設計の基本的な考え方は「お客様目線」で設計することです。
 お客様がどのような使い方をするだろうか?
 使っているうちに、この部品は壊れないだろうか?
 使った時に事故や故障が起きないだろうか?
 もし起こったらどのような影響を与えるだろうか?
 と考えながら、設計することです。

一般的に自己本位、自己防衛的な設計作業になりがちです。
 ここまで検討したので問題ないはずだ。設計手順通り実施し、チェックリスト
 作成、DRも問題は無かった。設計ミスをすると納期が遅れる、損害が出る、
 製造部門からもクレームがくる。だから細心の注意が必要だ。 
  
従来の設計プロセスは抜け漏れが多く手戻りが事発生します。
 多数の技術者が関わって、抜け漏れを洗い出す方法は中小企業では困難です。
 技術者が少ない設計チームでも実施可能な設計手法を確立する必要があり
 ますが、世の中で体系化している例は皆無です。

手法を単独で導入しても効果はありません。
 FMEA、FTAなどの手法は単独で導入するのではなく、設計プロセスの中に
 組み入れて、体系化する必要があります。
 但し、FMEA、FTAはあくまで検証ツールであり、設計品質作り込みのため
 各企業固有の技術の蓄積が必要な事は忘れてはなりません。

【セミナープログラム】


<設計ミス対策4つのアプローチ>

①設計プロセスの確立
  ■ 設計ミス原因解析と未然予防策
    原因解析なぜなぜ2段階法による再発防止と水平展開のしくみ構築
  ■ 市場のリスク評価
    リスクアセスメントによる、市場のリスク(発生頻度×影響度)評価
  ■ 過去トラの活用と固有技術
    過去トラを基に、ハザードリスト、故障モードリストの蓄積    

②FTA(トップダウン解析)
  ■ 過去トラブル事例の蓄積
    類似設計時の過去トラ(ハザードリスト)に基づく解析手順
  ■ トップダウン解析の進め方
    過去実施例に基づく解析の進め方(実習含む)

③FMEA(ボトムアップ解析)
  ■ 故障モードの考え方
    構造物の物理的破壊・劣化、システム(ソフト組込み)の構造破壊  
  ■ ボトムアップ解析とは
    トップダウン解析とボトムアップ解析を明確に区別するには
  ■ セルフFMEA・FMEAレビュー
    小規模設計チームに適用可能な手順の提案    

④パラメータ設計(品質工学)
  ■ ノイズ、S/N比とは
    システムの入出力特性に影響を与えるパラメーターの抽出
  ■ 部品・製造ばらつきの制御
    ノイズの種類とばらつきの関係
  ■ パラメータ設計手順
    手戻りのない、2段階評価手順

【受講対象】


品質保証、製造技術、工程技術スタッフ、製品設計技術者、工程設計技術者、管理者など

講師のプロフィール

製造業に従事して50年、新製品開発設計から製造技術、品質管理、海外生産まで、あらゆる業務に従事した経験を基に、現場目線で業務改革・経営改革・意識改革支援に取り組んでいます。

濱田 金男

専門家専門家A はまだ かねお / 群馬県 / 高崎ものづくり技術研究所

日本のものづくりが優れているのは、人に受け継がれてきた優れた熟練技です。しかし、これだけでは、コロナ後の厳しい時代に生き残っていくことは困難になってきました。市場の厳しい品質要求に応えていくこと、また多様なニーズをとらえて新製品...続きを読む

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高崎ものづくり技術研究所

キーワード

FMEA   FTA

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