研究開発部門の「働き方改革」推進の1アプローチ
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 技術マネジメント総合 組織開発 事業戦略 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】きゅりあん |
交通 | 【JR・東急・りんかい線】大井町駅 |
〜「R&D生産性」と「R&D活力」の同時革新 〜 【演習あり】
★ 研究開発部門における働き方改革(労働生産性や時間対効果の向上)はどう進めれば良いのか!? 経験豊富な講師のアプローチを解説。
★ 労働生産性の測定・診断方法から、短期的/長期的それぞれの視点で生産性を高める方法とその実践まで!
講師
株式会社日本能率協会コンサルティング シニア・コンサルタント 木村 壽男 先生
■ご略歴:
・1983年 京都大学農学部食品工学科卒業。
企業の研究所勤務を経て、JMAC(株式会社日本能率協会コンサルティング)入社。
「技術経営革新」をメインテーマとし、研究開発革新、新製品開発力強化、技術戦略策定等のコンサルティング・研修・講演を行っている。代表著書に「研究開発は成長戦略エンジン」(2015年6月、同友館)がある。
・2004年~2013年 京都大学 産官学連携本部 産官学連携フェロー
・2010年~2016年 青山学院大学大学院 非常勤講師(「研究開発特論」)
■ご専門および得意な分野・研究:
・研究開発マネジメント
・新製品開発
・技術マーケティング
・技術戦略
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナー開催にあたって
■はじめに:
「働き方改革」は少子高齢化による労働力人口減少が確実に進む日本において、「一億総活躍社会」づくりの重要な手段の一つとして位置づけられています。そしてその最大のキーワードかつ指標が「労働生産性」です。長時間労働等の過剰負荷やインプットを減らす一方で、人が生み出す付加価値(アウトプット)を高めていくことが企業経営の大きな命題となっています。
この労働生産性はR&D(研究開発)部門においては、「R&D生産性」という概念と「R&D成果」÷「R&D総投入時間」という計算式で捉えることができます。過剰労働の是正や多様な働き方により健康で無駄のない投入時間(インプット)に心がける一方で、魅力的な新製品・新事業や革新的新技術の創出といったR&D成果(アウトプット)を長期的に高めていくことが、R&D部門の働き方改革の基本コンセプトと考えます。
本セミナーでは、「R&D生産性」を軸に、その長期的向上に不可欠な「R&D活力」という概念と診断・革新展開、さらに短期成果を狙ったR&Dテーマの最適化とテーママネジメントの進め方について演習を交えて解説します。
■ご講演中のキーワード:
R&D版「働き方改革」のコンセプト、R&D生産性、R&D活力、R&Dテーマ評価、
R&Dテーマ進捗管理
■受講対象者:
・R&D部門のリーダーの方
・R&D企画スタッフの方
■必要な予備知識:
この分野に興味のある方なら、個別専門の予備知識は必要ございません。
■本セミナーで習得できること:
1.R&D(研究開発)部門における「働き方改革」推進のポイント
2.「R&D生産性」の考え方と測定方法
3.生産性を長期的に決定する「R&D活力」とその診断・活用方法
4.R&D部門改革シナリオ展開とテーママネジメント革新による「働き方改革」の実践手法
セミナー内容
1.R&D(研究開発)部門における「働き方改革」とは
1)日本政府が進める「働き方改革」の概要
2)「働き方改革」の最重要指標である「労働生産性」の現状と課題
3)企業における「働き方改革」の位置づけと課題
4)R&D部門における「働き方改革」の位置づけと推進ポイント
2.「R&D生産性」を長期的に高める【演習含む】
1)R&D生産性とは ― 「“R&D版”労働生産性」
2)R&D生産性診断の考え方と進め方(直接成果と間接成果)
3)R&D生産性診断演習
3.「R&D活力」を診断し、生産性革新の重点課題を発掘する【演習含む】
1)R&D生産性を決定する7つの「R&D活力」とは
① R&D戦略
② テーマ創造力
③ 事業化プロセス力
④ オープンイノベーション
⑤ 技術力
⑥ R&D人材力
⑦ 革新的組織風土
2)R&D活力診断演習
3)生産性診断結果と活力診断結果の対比によるR&D部門改革の方向性を定める
4.「生産性」と「活力」の同時革新を狙ったR&D部門改革を進める《長期視点》【演習含む】
1)R&D部門のビジョン・戦略を構想する ― 「働き方改革」視点を踏まえて
① 使命(再定義) Mission
② 成果目標 Outcome target
③ 重点領域(設定)Domain
④ 重要テーマ(選択) Theme
⑤ 投資配分(見直し) Resource
⑥ 組織(再構築) Structure
⑦ チーム・人 Team
2)R&D部門改革シナリオの作成
3)個別改革課題の組織的研究と解決
5.R&Dテーマ評価・厳選による成果創出の極大化《短期策1》
1)R&D成果不足の大きな要因の1つは取り組みテーマの総花化
2)既存のR&Dテーマ評価法の概要と特徴
3)「FVE(Future Value Evaluation:未来価値評価)法」の解説
6.R&Dテーマ進捗管理の進化による長時間労働体質の改善《短期策2》
1)長時間労働の大きな要因の1つはテーマ推進の「見える化」不足
2)Forecasting とBack-castingによるテーマのゴール(Goal)と
マイルストーン(Milestone)設定と管理
3)大日程 ― 中日程 ― 小日程計画による日々のテーマ進捗管理と負荷時間管理
<質疑応答・個別質問・講師と名刺交換>