工場のサイバーセキュリティリスク低減のための対策の進め方

セミナー趣旨

わが社の工場はサイバー攻撃に遭うはずがないから，セキュリティ対策は要らないと思っていませんか？

世の中全体で工場のDX・デジタル化が進む中で，サイバー空間を安心・安全に保つことは，生産のゴール（安全，品質，納期，コスト）を達成するために不可欠な要素となってきています。

しかし，日本の多くの工場では，Why（なぜ必要なのか？），How（どうやればいいのか？），What（具体的な対策は何か？）が分からない状態で，対策が進んでいないのが現状です。

この講座では，このWhy，How，Whatを，具体的な事例を交えながら解説します。工場のセキュリティ対策を始めよう，改善しようと考えている工場システム担当者，責任者の方が，自分事として，リスク低減に向けた施策に取り組んでいただくための考え方・具体的な方法を学べます。

＜セミナーのポイント＞
サイバーセキュリティの本質を理解する
工場セキュリティ対策がなぜ必要かを理解する
工場におけるリスクを理解する
工場のセキュリティ対策における３要素を理解する
経済産業省の工場向けサイバーセキュリティガイドラインのチェックリストを用いた現状把握を行う
工場のセキュリティ対策の進め方を理解する
工場のセキュリティ対策の具体例を理解し，自分事として応用できるようになる

受講対象・レベル

工場セキュリティ対策がなぜ必要なのかを知りたい方
工場セキュリティ対策の基本的な考え方を学びたい方
工場セキュリティ対策のための予算・人員確保の方法を知りたい方
工場セキュリティ対策のガイドラインの活用方法を知りたい方
工場セキュリティ対策の組織・運用ルールの事例を知りたい方
工場セキュリティ対策の技術的な事例を知りたい方
工場セキュリティ対策の進め方の事例を知りたい方

セミナープログラム

（適宜Ｑ＆Ａを挟みます）

1.  サイバーセキュリティの本質とは？
   1. サイバー空間の安心・安全
   2. 説明責任と実効性
   3. セーフティとの違い
2. 工場セキュリティ対策の重要性
   1. 工場セキュリティが重要な３つの理由
   2. デジタル化進展によるセキュリティ脅威
   3. 工場セキュリティ事故事例
   4. 工場セキュリティに関連する規制・ガイドライン
3. 工場セキュリティ対策に必要な３要素
   1. 組織・人
   2. 運用
   3. 技術
4. 工場セキュリティ対策が進まない理由
   1. ステークホルダー間の利害
   2. 予算・人の問題
   3. 全社の取組とするためのアプローチ
5. 工場セキュリティ対策のリスク
   1. 情報システムとのリスクの違い
   2. 工場のリスクとは
6. 経済産業省ガイドラインのチェックリストを活用した対策方法
   1. 経済産業省ガイドライン概要
   2. チェックリスト概要
   3. チェックリストを活用した簡易リスク評価
   4. チェックリストの評価「B」を実現する成果物
   5. 予防と事故対応
7. ガイドライン活用事例
   （＊ここから先はフォーティネット顧客事例をもとにしています）
   1. Web診断ツール
   2. 被害額の算定
   3. 推進体制例
   4. 組織・人の対策例
   5. 運用の対策例
   6. 技術の対策例
   7. 工場資産サプライチェーンの対策例
8. 自社展開・サプライチェーン全体のリスク低減の取組
   1. 他工場への展開
   2. サプライチェーン全体のセキュリティ向上
   3. 自助・共助・公助

セミナー講師

佐々木 弘志 氏
フォーティネットジャパン合同会社OTビジネス開発部 部長
名古屋工業大学 産学官金連携機構 ものづくりDX研究所 客員准教授

2021年8月より現職。国内製造企業の制御システム機器の開発者として14年間従事した経験をもつ。セキュリティ専門家として，産業サイバーセキュリティの文化醸成（ビジネス化）をめざし，国内外の講演，執筆などの啓発やソリューション提案などのビジネス活動を行っている。CISSP認定保持者。
2021年8月～現在：フォーティネットジャパン合同会社　OTビジネス開発部 部長
2022年5月～現在：名古屋工業大学　産学官金連携機構　ものづくりDX研究所　客員准教授（非常勤）
2017年7月～現在：独立行政法人 情報処理推進機構（IPA）産業サイバーセキュリティセンター（ICSCoE）専門委員（非常勤）
2016年5月～2020年12月，2021年7月～現在：経済産業省 情報セキュリティ対策専門官（非常勤）

セミナー受講料

43,000円（消費税込）※テキスト代を含みます。