
「QSAR(定量的構造-活性相関)」の基本と可能性や限界を知り、拡張系での「3D-QSAR」を学び、AI時代の「AI-QSAR」を考え、創薬や化合物規制への展開を探る。
薬理・毒性予測・評価に極めて重要な「QSAR(定量的構造活性相関)」。
本講座では、以下のようなポイントと共に、基礎から丁寧に解説致します!
①QSARの基本と応用
②創薬/安全性分野等への適用事例
③SAR、QSAR、(Q)SAR、QtSAR、3D-QSAR、AI-QSAR等、各種QSARの解説
④ICH M7でのQSAR関連解析ソフトと人工知能ソフトの連携内容
⑤創薬等への展開、ビッグデータやChat GPT時代におけるAI-QSAR
その他内容も盛りだくさん。詳細は、プログラム項目をご参照ください。
セミナー趣旨
QSAR(定量的構造-活性相関)は、薬理・毒性予測・評価において極めて重要な基本技術であり、このQSARは創薬や化合物規制関連等の分野の様々な場面で適用されている。しかし、QSAR の本質を知らなければ誤適用等も頻発し、本来の研究の方向性や解釈を間違う原因となる。創薬の信頼性向上を実現し、国内及び国外の様々な化合物規制法(薬事法、ICH M7、化審法、労安衛法、REACH、他)への対応やクリアに関してはこのQSARの適切な理解と適用が極めて重要である。
QSAR自体も関連技術の発展等に伴い、3D-QSARへと進化し、創薬関連分野では重要な役割を果たしてきた。本講座ではこの3D-QSARに関しても基本を学び、QSARとの違いを学ぶ。また、現在のAI(人工知能)技術時代に適応可能なAI-QSARについても考察する。
必要な予備知識
■本テーマ関連法規・ガイドライン
・薬事法
・化審法
・ICH M7
・REACH
習得できる知識
・QSARの基本と応用を知る
・QSARの適用事例を知る
・ICH M7でのQSAR関連解析ソフトと人工知能ソフトの連携内容を知る
・QSARや3D-QSAR の適用事例を学び、創薬/安全性分野への展開を考える
・ビッグデータ、データサイエンス及びAI(人工知能)の時代におけるAI-QSAR を考える
セミナープログラム
1.QSARの基本を知る
・SARからHansch-fujita法への展開
・QSARの適用性と適用限界を知る
・QSARの解析手法と適用パラメータ
・パラメータの決定について
・化合物でのQSARの適用範囲と限界
2.QSARの適用事例
・創薬関連での適用
・安全性関連研究分野での適用
3.様々なQSARについての解説
SAR、QSAR、(Q)SAR、QtSARおよびQlSAR、3D-QSAR、AI-QSAR
4.コンピュータによる予測が重要な理由
・仮想化合物への適用可能性
・実際に化合物合成する前に活性・毒性の有無を評価できる
・評価技術(データサイエンスや人工知能)が進歩し続けている
5.ICH M7でのQSARソフトとルールベースに基づく二種類の予測
・QSARベース(データサイエンス手法)
・AIベース(ルールベース手法とニューラルネットワークから深層学習まで)
・解析支援システム概要
ADMEWORKS、DEREK、その他
6.QSARの展開と拡大(定量性と定性との違いの区別)
・Qt-SAR(定量的構造活性相関)とQl-SAR(定性的構造活性相関)の違い
・EuroTOXのQSAR支援システムは(Q)SARとなった。
・Read-acrossとは:
化学物質の有害性を試験データのある類似物質からエキスパートジャッジにより推計する手法。
カテゴリーアプローチや類推の類義語。
・有害性評価支援システム統合プラットフォーム(HESS)
無料で公開されている化学物質の反復復投与毒性をカテゴリーアプローチにより予測することを支援する
有害性評価支援システム統合プラットフォーム(HESS)。
7.創薬分野での3D-QSARの展開
・3D-QSAR とは(ドッキングシミュレーションの定性評価にQSARの定量評価を組み合わせた手法)
・種類(CoMFA:Comparative Molecular Field Analysis、
SARDE:Structure-Activity Relationships by Domain Effects)
8.創薬等への展開
・QSAR関連技術の創薬への採用と適用
高速インシリコスクリーニング、ドラグリポジショニング、マルチアクティビティスクリーニング他。
9.Chat GPT時代のAI-QSARを考える
・QSARへのAI導入の流れは古くからあった。
・最新のAI技術と今後のQSARは
・自動型QSARから自律型QSARへ
10.まとめと討論
■講演中のキーワード
・QSAR
・毒性評価
・ICH M7
・3D-QSAR
・AI創薬
セミナー講師
株式会社インシリコデータ 代表取締役 薬学博士 湯田 浩太郎 先生
■ご経歴
1979年3月 東北大学薬学部大学院薬学研究科 薬品合成化学 博士過程終了
1979年7月~1981年8月 米国ペンシルバニア州立大学化学科 P.C.Jurs研究室 リサーチアソシエイト
1981年9月 豊橋技術科学大学 第5工学系
1983年12月~2009年6月 富士通株式会社 化学・製薬関連企業研究所の研究システム構築とコンサルタント
2009年7月~2010年3月 (独)国立環境研究所勤務 安全性予測システム関連業務に従事
2010年5月28日 株式会社インシリコデータ 設立 取締役社長に就任
■ご専門および得意な分野・ご研究
・医薬化学 (Medicinal Chemistry)
・構造-活性相関 (Structure-Activity Relationships)
・化学多変量解析/パターン認識 (Chemical Multivariate & Pattern Recognition)
・計算機化学 (Computer Chemistry)
・計算毒性学 (Computational Toxicology)
■本テーマ関連学協会でのご活動
・日本薬学会構造活性相関シンポジウム幹事 1995年~
・神戸大学クリニカル・ゲノム・インフォマティクス 人材養成ユニットでのADMEシミュレーション講義実施
・大阪大学臨床医工学融合研究教育センター 招聘教授 2005年~2011年3月
・サイバー絆研究所(Institute for Cyber Associates) 理事 2012年~
・日本実験動物代替法学会 評議員 2013年~
・CBI Journal 編集委員、評議員 2013年~
・CBI学会、「計算ADMET」研究会 専門委員 2023年~
・東北大学統合機能創成分子科学卓越大学院プログラム委員 2020年~
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbps以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
→ 確認はこちら
※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、 Zoomでカメラ・マイクが
使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」
受講料
41,800円(税込)/人