初心者・専門家双方を対象に、自動車モータ等の電子制御化の研究・指導を長年行なってきた講師によるセミナー

セミナー趣旨

 最近の家電製品,産業用工作機器,電気自動車など,多くの製品は高機能,高性能,高効率を実現し,利便性を高めることが求められています。このために,さまざまなセンサが使用され,電気・電子回路,アナログ回路,ディジタル回路やマイクロコンピュータ等による電子制御システムが使用され,安定な制御が求められます。また,利便性や操作性を向上するためにモータなどのアクチュエータが利用され,バッテリー駆動時の稼働時間を延ばし,ノイズを放散せず,ノイズの影響を受けにくい電子回路が求められています。これからの製品には,機械,電気・電子,制御など多分野の技術の利用が求められ,リスキリングやリカレント教育の必要性が叫ばれています。
 本セミナーでは,電気回路で使用される部品と特性,電気回路学の基礎,半導体の種類や使い方,センサ信号などの増幅回路,PID制御などの実用的な制御方式,機構部を駆動するモータの種類や特徴,電圧を変換するコンバータやアクチュエータを駆動するインバータの基本構成,ノイズ対策など,電気制御を行いたい機械系技術者に向けた電気自動車や機械制御を行うための電気回路や制御の基本的な考え方を解説します。

セミナープログラム

1. アナログ回路を構成する基本部品と回路の特性
 1.1 機械要素と電気要素
 1.2 抵抗,キャパシタ(コンデンサ),インダクタンス
 1.3 オームの法則
 1.4 インピーダンスと位相
 1.5 直列共振と並列共振
 1.6 実用回路における抵抗,キャパシタの特性

2. 電子回路を構成する半導体デバイスの特性
 2.1 ダイオード,トランジスタ
 2.2 JFETとMOSFET
 2.3 オペアンプ,コンパレータ
 2.4 トランジスタの動作領域

3. 信号の増幅回路
 3.1 直流信号および交流信号の増幅
 3.2 オペアンプを用いた増幅回路
 3.3 ノイズの少ない微小信号の増幅回路の構成

4. 制御の基礎
 4.1 制御とは
 4.2 フィードバック制御とフィードフォワード制御
 4.3 伝達関数とは
 4.4 比例要素,微分・積分要素
 4.5 1次要素,2次要素
 4.6 ボード線図とナイキスト線図
 4.7 PID制御,PI-D制御,I-PD制御

5. 増幅回路とノイズ対策
 5.1 微弱なセンサ信号の増幅
 5.2 増幅器とノイズ
 5.3 プリント基板上でのノイズ伝達
 5.4 クロストークノイズ対策

6. モータの種類と駆動法
 6.1 モータの種類と特徴
 6.2 ブラシ付DCモータと永久磁石同期モータ
 6.3 SPMSMとIPMSMの違い
 6.4 結線方式と効率

7. モータ駆動のためのコンバータとインバータ
 7.1 絶縁型と非絶縁型DC-DCコンバータ
 7.2 単方向コンバータと双方向コンバータ
 7.3 降圧型と昇圧型DC-DCコンバータ
 7.4 インバータ回路
 7.5 ノイズ対策とキャパシタ
 7.6 デッドタイムとその影響

セミナー講師

高橋 久 氏
電動モビリティシステム専門職大学 学部長 兼 専任教授
静岡理工科大学 総合技術研究所 客員教授 

(1) 海勤務外
1997年~1999年 中国天津工程技術師範大学 自動化学科教員への技術指導
2001年 シンガポール南洋理工大学 電気電子学科 特別講義(集中講義)

(2) 略歴
1994年4月 職業能力開発総合大学校 工学研究科 専任准教授
1997年~1999年 国家プロジェクトとして,天津工程技術師範大学(Tianjin University of Technology and Education)に出向
2011年9月 職業能力開発総合大学校 退職
2011年10月 静岡理工科大学大学院 理工学研究科 専任教授として着任
2013年4月~2017年3月 静岡理工科大学 エデュケーションサイト長
2013年4月~2017年3月 静岡理工科大学 創造工学センター長
2018年3月 定年退職
2018年4月 静岡理工科大学 大学院理工学研究科 特任教授として着任
2018年4月~2019年3月 総合技術研究所副所長, 研究推進委員会副委員長
2020年3月 静岡理工科大学 退職
2020年4月~ 静岡理工科大学 総合技術研究所 客員教授
2023年4月~ 電動モビリティシステム専門職大学 学部長 兼 専任教授

電動モビリティシステム専門職大学は,電気自動車と自動運転の教育・研究に特化した大学で研究開発ができる人材を養成します。電気自動車システムの専門4分野「電池」「モーター・インバータ」「車体」「自動運転」を基軸に,関連する知識・技術・スキルを体系的に学ぶことができ,卒業時には大学の学位である「学士(専門職)」を取得できます。創造性を育む豊かな自然に囲まれた山形県飯豊町に,2023年4月開学。

(3) 主な学外職
2003年~2006年 電気学会回転機技術委員会 委員
2003年~2006年 電気学会小形モータ関連調査専門委員会 委員長
2012年~2017年 公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構
パワーエレクトロニクス事業化研究会 会長
2016年~2020年 モータドライブ応用研究会代表幹事
2018年~ 有識者会議 「未来創造まちづくり構想会議」 委員

その他,政府関係委員会座長,学会委員会幹事・委員,大学外部評価委員,補助金審査委員など多数

(4) 専門
電子回路工学,制御工学,モータ応用工学
(モータ制御,パラメータ推定,ロボット制御,医療用機器,電気自動車の制御,自動車用各種センサ,自動運転システムなどに関する研究)

(5) 共同研究
自動車メーカ3社,大手自動車部品メーカ7社,大手産業機器メーカ25社,医療機器メーカ4社,公的組織5件,その他50社以上

実用例: 大手ビル・都庁などのエアコン装置,歯科治療機器,風量制御装置など多数

(6) 特許
特許権者(企業+高橋)として,国内成立特許17件,国際成立特許5件,申請中多数
発明者としての特許は多数成立

(7) 著書
(1) 電気自動車の最新制御技術,共著NTS
(2) 次世代自動車の夢を実現するセンサ開発と制御技術,共著技術情報協会
(3) HEV、EV化に向けた車載用モータとその制御・応用,共著トリケップス
(4) C言語によるモータ制御入門講座電波新聞社
(5) 電子回路入門講座電波新聞社
(6) 図解・わかる電子回路ブルーバックス講談社
(7) パワーデバイスの使い方と制御回路設計法総合電子出版社
(8) モータ制御日刊工業新聞社
など,30冊以上

(8) 雑誌記事
日経エレクトロニクス,トランジスタ技術,インターフェース,機械設計など150冊以上

セミナー受講料

52,800円 (Eメール案内登録価格:1名46,200円,2名52,800円,3名71,500円)
※資料付(印刷資料)
※Eメール案内を希望されない方は、「52,800円×ご参加人数」の受講料です。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様52,800円から
 ★1名で申込の場合、46,200円
 ★2名同時申込の場合は、2名様で52,800円(2人目無料)
 ★3名同時申込の場合は、3名様で71,500円
 ★4名以上同時申込の場合は、ご参加人数×19,800円

※2名様以上の価格は同一法人内に限ります。
※2名様ご参加は参加者全員の参加申込が必要です。

受講について

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れはこちらをご確認下さい。
キャンセル規定、中止の扱いについては下欄の「お申込み方法」を確認ください。

<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。

<配付資料についての注意事項>
・本セミナーの配付資料は印刷したものをレターパックでお送りしますので以下の点をご注意ください。
・セミナー直前(レターパックの送信日数+1営業日以内)のお申込みは、セミナー当日までに資料が届かないこともあることを前提にお申込みください。
・ご指定が無い限り、2名様以上でお申込みの場合は受講者1の方に資料をまとめてお送りします。
・資料の送付先はご指定が無い限り、お申込時にご記入の住所にお送りします。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

52,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

制御・システム   電気・電子技術一般   電子デバイス・部品

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