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★高熱伝導を有する窒化ホウ素 (BN) および窒化ケイ素 (Si3N4) フィラー・樹脂材料との高熱伝導ハイブリッド材料とは?
★EVの超急速充電における、バッテリーパックの熱対策、放熱対策材料や要望とは?
★バッテリーシステムの温度管理や冷却に必要となる部材や材料の要望とは?
セミナープログラム
【第1講】樹脂用高熱伝導セラミックスフィラーの開発
【時間】 12:30-13:45
【講師】香川大学 創造工学部 教授 工学博士 楠瀬 尚史 氏
【講演主旨】
わずか0.2W/mK程度の絶縁体有機樹脂の熱伝導を向上させるために、高熱伝導セラミックスとの複合化が研究されている。 しかし、市販のセラミックス粉末は焼結性を重視して作製されているため、一般的に粉末としての熱伝導は低いものであった。 本研究では、高熱伝導を有する窒化ホウ素 (BN) および窒化ケイ素 (Si3N4) フィラーを化学合成し、エポキシ樹脂に添加することにより作製した高熱伝導ハイブリッド材料について講演する。
【講演プログラム】
1.セラミックス
2.高熱伝導非酸化物セラミックス
2-1 高熱伝導フィラーの選択
2-2 代表的な材料の熱伝導度
2-3 窒化アルミニウム(AlN)
2-3-1 AIN焼結体の熱伝導度
2-3-2 AlNセラミックスの熱伝導における粒径の影響
2-4 窒化ケイ素(Si3N4)
2-4-1 Si3N4焼結体の熱伝導度
2-4-2 Si3N4セラミックスの平均粒径と熱伝導度の関係
2-5 窒化ケイ素(Si3N4)化ホウ素(BN)
2-5-1 SiCセラミックスの熱伝導度
2-5-2 非酸化物セラミックスの熱伝導度と電気伝導
3.高熱伝導ハイブリッド材料
3-1 Si3N4ナノワイヤー添加エポキシハイブリッド材料
3-2 BN凝集体添加エポキシハイブリッド材料
3-3 化学合成BN添加エポキシハイブリッド材料
【質疑応答】
【第2講】EV超急速充電における熱対策について
【時間】 14:00-15:15
【講師】元 (株) SUBARU 技術研究所 中村 光雄 氏
【講演主旨】
EV普及の流れが世界的に本格化してきました。この流れを止めないためには、魅力ある車両の開発とともに、充電インフラの普及が重要となっています。本セミナーでは、EVの超急速充電における熱対策の実際を、実車への適用例を示しながら解り易く解説します。
【講演プログラム】
1.BEV開発の動向
2.超急速充電の概要
3.超急速充電における熱対策
4.バッテリーパックの熱対策
4-1 バッテリーパックからの発熱元とは
4-2 バッテリーパックの放熱対策材料や部材
4-3 バッテリーパックの放熱技術への要望
【第3講】リチウムイオンバッテリシステムの温度管理・各種方式と必要な熱源・部材と今後の展開
【時間】 15:30-16:45
【講師】元カルソニックカンセイ(株) 環境技術開発グループ シニアエキスパートエンジニア 原 潤一郎 氏
【講演主旨】
スマートフォンなどにも使われるリチウムイオン電池は,高温環境では劣化することが広く知られています。電動車は,大容量の電池を搭載し,短時間での充電(急速充電)をするため,温度管理が非常に重要になっています。このセミナーでは,種々の温度管理方式を紹介し,その冷熱源についても説明します。また理想的な温度管理方式についても紹介します。
【講演キーワード】
リチウムイオン電池,温度管理,種々の冷却方式,理想的な冷却方式
【講演ポイント】
講演者は,自動車の熱マネジメント技術について97件の外部セミナー講師を実施しており,さらに執筆(共著)も41冊になります。聴講される方にわかりやすく説明することと,開発にあたってのキーポイントを伝えることを大切にしています。
【習得できる知識】
種々の電池の冷却方式
その得失・比較
理想的な冷却方式
【講演プログラム】
1.リチウムイオンバッテリの温度管理と寿命
2.リチウムイオンバッテリシステムの温度管理例
3.リチウムイオンバッテリシステム種々の方式
4.リチウムイオンバッテリシステムの理想的な温度管理方式とは
5.リチウムイオンバッテリシステムの温度管理に必要な熱源は
6.リチウムイオンバッテリシステムの温度管理に必要となる部材や材料
7.次世代電池では
【質疑応答】
セミナー講師
- 第1部 香川大学 創造工学部 教授 工学博士 楠瀬 尚史 氏
- 第2部 元 (株) SUBARU 技術研究所 中村 光雄 氏
- 第3部 元カルソニックカンセイ(株) 環境技術開発グループ シニアエキスパートエンジニア 原 潤一郎 氏
セミナー受講料
【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
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