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リチウムイオン電池におけるバインダーの基礎から次世代二次電池のバインダーについて
全国41,8002024-06-13
リチウム電池及びその材料開発担当者から
電池応用機器の設計・製造担当者、営業・購買担当者を対象に
基礎的を中心に講義します
セミナー趣旨
本講座では、実用リチウムイオン電池に関する基礎的なことがらを、主に工学的な側面から、
実務者として設計・製造と応用をする立場の方の役に立つように解説したい。現在の二次電池は、
殆ど全てがリチウムイオン電池である。このため多種多様な電池応用機器の、設計・製造・運用
・保守などに、相当レベルの知識とスキルが求められる。
スマートフォンやノートPCの電池発火事故や、EVにまつわるトラブルの多発。
これは何が悪いのか・・・やはり合理的なエンジニアリングの欠如が背景にあろう。
本講座においては、電気化学的な基礎をスタートに、材料(正負極と電解質、電解液、
セパレータほか)、電池の構成と構造、充放電と基礎特性の把握、規格と安全性など一通りの
内容をカバーしたい。実用において重要となるコストの問題もふまえ講義する。
特に今回は、”新たな高性能正負極材の製品電池への展開”として、特性は優れているが、
実用性に難点がある材料を、電池工学的に見て解説して行きたい。
受講対象・レベル
1.リチウムイオン電池の材料、部材の開発と営業と購買の担当者
2.各種の電池応用機器の設計、製造と営業と購買の担当者
3.上記の業務で特に品質保証や輸出、輸入に携わる方、
受講者は特に、化学や電気の専門知識とは縁が無かった方を想定しており、
多少簡略化はしても、全容を理解していただく様に工夫している。
習得できる知識
材料や部材の開発や販売、あるいは電池や応用機器の開発と営業しても、異業種の連続である。
その中で、基礎的な知識やそれに基づく、業界で通用する間違いの無い情報発信と判断力を
習得することは、業務の遂行に有効かつ不可欠である。
セミナープログラム
- 電気化学的な基礎と応用
- 電池の電気化学
- 発電デバイスと蓄電デバイス
- ニカド、ニッケル水素とリチウムイオン
- 有機電解液と電解質
- ポリマー電解質と固体電解質
- 電解液と電解質の耐電圧(レドックスウインド)
- 集電箔など金属の電気化学挙動
- 界面現象(電気二重層とインピーダンス)
- 全固体リチウムイオン電池の電気化学
- リチウムイオンの正・負極活物質、電極と電池機能
- 正極、負極と電解液、電解質
- 電極面積、目付量と電極密度
- 正極の容量、電圧と充放電挙動
- 負極の容量、電圧と充放電挙動
- 充放電、電極電位と端子電圧
- 充放電の進行とレート(時間率)
- 充放電効率と不可逆容量
- 正極、負極の選択とセルの容量
- SEIの形成と初充電ステップ
- 材料→設計→製造→組立→充放電→廃棄の各段階における留意点
- リチウムイオン電池の素原料と部材(GWh容量あたりの所要量)3 セル(単電池)>パック(組電池)>モジュールの構成・構造と特性
- セルの外形、構造と大中小
- 電極端子、配置と相互接続
- セルのAh容量(用途と最適化)
- パック、モジュール化
- 電圧V、容量Ahと容量Wh
- 付加回路と充放電制御
- 不均等充電と補正回路
- リチウムイオン二次電池の製造・組立工程
- リチウムイオン電池製造工程の概要
- 電極板の欠陥と組立セルの欠陥
- 工程歩止まりと工場原価への影響
- 実用電池の特性表示と検査・測定評価方法
- 定格値などの表示方法
- 充放電容量と比容量
- SOC State of Charge
- 出力・入力特性と比出力
- 回生充電の動作とSOCレンジ
- サイクル寿命と測定方法
- 温度と電池特性の変化と劣化
- 電池の発熱特性・メカニズム(充電時/放電時)〜どの部分が発熱するのか?
- 電池の発熱と冷却〜一般的な熱制御・熱対策手法〜
- 二次電池の安全性と試験・規格
- セルの危険な状況
- 安全と危険、リスクとハザード
- 規格の概要(国内外、用途別)
- JISと国内規格等
- ULなどグローバルな規格類
- UNの電池輸送基準
- EVなど用途別の安全性規格
- ケミカルハザードと法規制
- 廃電池の3R、4R
- 電池の保管(条件等)について
- リチウムイオン二次電池の市場・技術動向
- 応用分野 1 再生可能エネルギー蓄電
- 応用分野 2 EV、PHVなど自動車分野
- 応用分野 3 超小形カードセル(スマホ・携帯電話等)
- その他 全固体リチウムイオン電池の可能性など
- 最近の高性能正負極材の可能性と”使いこなし”
- シリコン系負極材
- TiO2系負極材
- NMCsyz正極材<質疑応答>
セミナー講師
泉化研(株) 代表 菅原 秀一 先生
セミナー受講料
1名45,000円 + 税、(資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,000円 + 税
※消費税につきましては講習会開催日の税率にて課税致します。
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
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