車載電池・リチウムイオン電池の爆発・火災事故の傾向,その安全性向上技術,過酷試験の進め方,規制対応

★内部短絡,過充電,漏電,水没,トラッキング現象などの火災・爆発の原因とは?
★炎を抑制,温度急上昇を防ぐ,ドライバーの逃走時間を稼ぐなど・・・採用の動き

セミナープログラム

【10:00〜11:20】
第1部 車載用リチウムイオン電池の熱暴走事故の発生メカニズムとその安全化技術開発の現状 

 ●講師 リチウムイオン技術アドバイザー&コンサルタント 代表  中島 薫 氏  (元・ソニー)

【セミナープログラム】
1.LIB発火事故報告例
2.LIB熱暴走メカニズム
  2.1 構成材料の熱挙動,正極材,負極材,セパレータ,電解液,DSC,ARC分析
  2.2 熱暴走〜電池内部の発熱速度と熱の散逸速度
     計算シミュレーション

3.熱暴走のトリガー 〜 内部ショート
  金属コンタミネーションによる物理ショートと化学ショート

4.内部ショートのシミュレーション
  4.1 釘差しテスト
  4.2 圧壊テスト

5.安全化対策
  5.1 金属異物混入の抑制
  5.2 難燃電解液
  5.3 組セルの延焼防止技術

6.まとめ,今後の展望

【質疑応答】



【11:30〜12:30】
第2部 リチウムイオン電池用断熱材とその可能性について

 ●講師 阿波製紙(株) 執行役員 事業開発部長 博士(工学),技術士(化学部門)  横田 博 氏

【講座の趣旨】 
近年 リチウムイオン電池(LiB)は自動車の電動化に向けて駆動用モーターやイン バーターモジュールとともに基幹部品として重要な役割を果たしつつある。NEVでは 航続距離を伸ばすために電池容量を相応に大きくし,かつ自動車としてのパッケージ を最適化するよう高密度にモジュール化され適切な場所に設置する必要がある。その ため,LiBのサーマルマネジメント対策が重要な役割を果たしてくることになり,通 常使用時の経時劣化を極力抑えるだけでなく,万が一の延焼防止対策を行い車両火災 につながる大事故を回避するなど安全で快適な電動車両の提供につながるBMS(バッ テリーマネジメントシステム)を担う保安技術の一つである。本講では車載LiB用の 断熱材,必要に応じて放熱材との比較を行いながら現状と今後の課題と可能性を解説 する。について解説する。

【セミナープログラム】
1.はじめに(阿波製紙について)
2.バッテリーのサーマルマネジメントを行う意義
3.断熱のメカニズム
4.どの部分に断熱材が使われるか?
5.特許情報から見たサーマルマネジメント材の技術トレンド
6.阿波製紙の断熱材について
7.断熱材の課題と今後の可能性について

【質疑応答】



【13:20〜14:20】
第3部 バッテリー発火の延焼を防ぐ「消火フィルム」とその可能性 

 ●講師 TOPPAN(株) 生活・産業事業本部 SX推進センター SXパッケージ開発本部 戸出 良平 氏

 

【セミナープログラム】
1.バッテリーの消火技術
  1.1 バッテリーの概要
  1.2 消火の基礎
  1.3 TOPPANの消火フィルムの消火原理

2.性能の評価方法
  2.1 消火性能の評価方法
  2.2 類焼防止の評価方法

3.消火性能の安定化
  3.1 水蒸気バリア技術
  3.2 最近の取り組み

【質疑応答】



【14:30〜15:30】
第4部 車両・航空機など輸送移動体とその電池における難燃規格と難燃材料・技術の動向

 ●講師 (一社)難燃材料研究会 代表理事 博士(学術) 大越 雅之 氏  (岐阜大学 特任教授)

【講座の趣旨】 
「車両等オートモーティブの部材設計フローを火災設計に適応するこ とで,材料と設計を繋ぎ,かつ部材としての設計データを得て,最終的には火炎に強い部材設計に反映することができる。」について解説する。 

【セミナープログラム】
1.難燃に関する規格・規制
  1.1 CO2排出規制
  1.2 燃焼規格
  1.3 リサイクル規制

2.部位と採用例
3.課題 火災等
4.将来の姿
  4.1 高難燃性
  4.2 低発煙性
  4.3 環境安全性と生産技術
  4.4 将来への提言

【質疑応答】



【15:40〜17:00】
第5部 リチウムイオン電池に関する火災事故と 安全性試験および信頼性向上対応

 ●講師 名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授 工学博士 佐藤 登 氏
     【エスペック株式会社 上席顧問 , イリソ電子工業(株) 社外取締役】

【講座概要】
海外では電気自動車(EV)の火災事故が後を絶たない。一方,日系電池を搭載した 日系自動車各社の電動車での公道における火災事故は27年の長きにわたって 1件も発生していない。この違いは安全性に対する考え方に起因して いる。海外からは 品質に問題があるEVや家庭用蓄電池が国内に入ってきているが, このような品質が 担保されない電池に対する歯止めとして,日本の独自規格の必要性 についても解説する。 

【セミナープログラム】
1.電動車の火災事故例
  1.1 中国,韓国,欧米での火災事故例
  1.2 火災事故のない日本との分析
  1.3 日本の強み

2.定置型蓄電池の火災事故例
  2.1 国内におけるビジネスモデル
  2.2 国内外での火災事故例

3.日本における安全性試験機関の現状
  3.1 製品評価技術基盤機構
  3.2 エスペック(株)安全認証センター
  3.3 車載用電池の国連規則

4.経済産業省「蓄電池産業戦略推進会議」
  4.1 本会議における重要課題
  4.2 安全性・信頼性に関する議論
  4.3 電動車に対する補助金制度の在り方

【質疑応答】

セミナー講師

【第1部】リチウムイオン技術アドバイザー&コンサルタント 代表  中島 薫 氏  (元・ソニー)
【第2部】阿波製紙(株) 執行役員 事業開発部長 博士(工学),技術士(化学部門)  横田 博 氏 
【第3部】TOPPAN(株) 生活・産業事業本部 SX推進センター SXパッケージ開発本部 戸出 良平 氏 
【第4部】(一社)難燃材料研究会 代表理事 博士(学術) 大越 雅之 氏  (岐阜大学 特任教授)
【第5部】名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授 工学博士 佐藤 登 氏 
      【エスペック株式会社 上席顧問 , イリソ電子工業(株) 社外取締役】 

セミナー受講料

1名につき66 ,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ60,500円〕


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

電気化学   自動車技術   安全工学一般

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