金属ナノ粒子の光エネルギー捕集効果とプラズモン誘起電荷分離による光エネルギー活用と展望

セミナー趣旨

習得できる知識

金属ナノ粒子が示す局在表面プラズモン共鳴(LSPR)の基本的な特性、プラズモン誘起電荷分離(PICS)とは何か？
PICSによってどのようなことが可能になるのか？
それらを活用するための材料設計や技術、応用可能性など。

セミナープログラム

１．光とエネルギー
　1.1 エネルギーの現状
　1.2 再生可能エネルギーとして光が持つ可能性

２．金属ナノ粒子の局在表面プラズモン共鳴(LSPR)
　2.1 LSPRの特性と制御
　2.2 蛍光増強と光電流増強
　2.3 形状異方性金属ナノ粒子
　　　・近赤外光の活用
　　　・安定性の制御
　2.4 疎水性金属ナノ粒子
　　　・疎水性金属ナノ粒子の合成
　　　・単層粒子膜
　2.5 最近のトレンド

３，プラズモン誘起電荷分離(PICS)
　3.1 PICSの基本特性
　3.2 マルチカラーフォトクロミズム
　3.3 光電変換デバイス
　3.4 センシングデバイス
　3.5 可視光応答型光触媒
　3.6 空間選択的ナノ重合
　3.7 詳細な機構についての知見
　3.8 最近の展開と今後の課題

　　□質疑応答□

セミナー講師

九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 准教授　髙橋 幸奈　氏

科学技術振興機構さきがけ研究員（兼任）

【経歴・研究内容・専門・活動・受賞】
2002年東京大学工学部応用化学科卒業、2004年同大学大学院工学系研究科応用化学専攻修士課程修了。2007年同博士課程修了（博士（工学））。2007年同大学生産技術研究所特任助教。2010年8月九州大学大学院工学研究院応用化学部門助教。2017年10月より現職。2019年10月より科学技術振興機構さきがけ研究員（兼任）。現在は、金属ナノ粒子の局在表面プラズモン共鳴を利用した、センシングデバイスや光電気化学デバイス、光触媒などの開発に取り組んでいる。
受賞歴は、2022年 堀場雅夫賞特別賞、2018年 日本分析化学会 奨励賞、2014年 電気化学会 進歩賞（佐野賞）、2013年 Analytical Sciences Hot Article Award (Vol. 29, No. 1)、2012年田中貴金属グループ 「貴金属に関わる研究助成金」　MMS賞、2011年 固体・表面光化学討論会　優秀講演賞など。

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