「泡」の発生・消滅・安定化メカニズムと評価・コントロール技術

起泡・消泡現象及びその影響因子の理解と、その実際の制御ノウハウまで!


講師


工学博士  田村 隆光 先生
元 ライオン(株)
元 日本化学会コロイドおよび界面化学部会 副部会長


受講料


1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


セミナーポイント


 泡立ちは日々の生活のいたるところで観察され、非常に身近な現象であるにも関わらず、そのメカニズムは完全に理解されていない。それは、泡の機能を訴求した新たな製品が市場に投入され続けている一方で、産業界の各所で泡トラブルが起きていることからもその裏付けともいえよう。
 本セミナーでは、泡の発生から成長、崩壊に至る過程のメカニズムで、現在までの理解を概説し、そのコントロールのノウハウについて応用事例を交え紹介するとともに、参加いただきました皆様の課題などにもお答えしたい。

○ 受講対象:
・各企業における研究開発・製造現場の技術者の方で、起泡・または消泡に苦労されている方

○ 受講後、習得できること:
・泡の発生・消滅や、その評価法・制御法等に関する基本的な知識を習得できます。


セミナー内容


第1部 泡に関する基礎知識 
1.気泡と泡沫の基礎

 ・産業界での泡利用とトラブル
 ・泡のミクロ構造
 ・従来の泡立ち評価方法

2.泡の発生メカニズム
 ・発生から破泡までのプロセス
 ・起泡性の指標

3.気泡の発生におよぼす動的表面張力
 ・界面活性剤の吸着速度と起泡性
 ・最大泡圧法による吸着速度の測定
 ・泡のキメ細かさと吸着速度

4.泡膜の安定化メカニズム
 ・泡膜を通した気体の移動と安定性
 ・バルクおよび表面粘性と安定性
 ・泡膜を安定にするマランゴニー効果
 ・泡膜の分離圧による安定化

5.泡膜の厚みと安定化におよぼす因子
 ・泡膜厚さの測定
 ・泡膜厚みと安定化の関係

6.薄膜の安定化メカニズム
 ・ファンデルワールス引力と泡膜の厚みの関係
 ・静電反発力の大きさと泡膜の厚みの関係
 ・水和反発力と泡膜の厚みの関係 
 
第2部 泡の姿の捉え方 
1.静的な起泡力の評価方法

 ・流下法
 ・振とう法
 ・かきまぜ法
 ・回転法
 ・撹拌法

2.動的な起泡力の評価方法
 ・送泡法
 ・循環法

3.泡沫のキャラクタリゼーション
 ・気泡の寿命測定
 ・気泡径分布の測定
 ・泡沫中の液膜状態
 ・単一液膜の状態

4.起泡力と安定性の独立した測定法
 ・ラミノメーターによる泡膜の伸び性
 ・界面活性剤の構造と起泡力と安定性の関係
 ・界面活性剤の濃度と起泡力と安定性の関係

5.発泡製品への応用事例
 ・液体洗浄剤における泡立ちコントロール
 ・油汚れの除去と泡立ちの関係
 ・泡立ちを向上させる界面活性剤の選び方

6.泡安定化剤の種類と機能
 ・脂肪アルコール、アミドの添加効果
 ・電解質、微粒子の添加効果
 ・ポリマーの添加効果
 
第3部 泡の制御の実際 
1.消泡・抑泡/起泡コントロール技術のポイント

 ・泡膜安定化因子の除去による消泡のポイント
 ・発生直後に消泡させるポイント

2.界面活性剤による抑泡/起泡制御技術
 ・電解質による泡立ちの低下効果
 ・界面活性剤分子設計による泡立ちの低下効果
 ・マランゴニー効果による泡立ちの低下効果
 ・表面粘度の低下と泡立ちの低下効果
 ・湿度の低下による泡立ち低下効果

3.消泡剤の種類と消泡メカニズム

 ・消泡剤の分類と特徴
 ・消泡剤の泡膜への侵入、拡張メカニズム
 ・疎水油滴による消泡メカニズム
 ・固体粒子による消泡メカニズム

4.消泡を持続させたいときの消泡基剤の選び方

 ・コンパウンド型消泡剤の消泡効果
 ・擬エマルション膜の崩壊による消泡効果
 ・消泡現象の直接観察

5.機械力に対する消泡技術の応用事例
 ・粉末消泡剤の表面粗さの評価
 ・ドラム式洗濯機による消泡効果の検証
 ・接触角、表面粗さと消泡効果

6.新しい泡の利用
 ・マイクロ・ナノバブルの実用化

 <質疑応答>

・講演中のキーワード:泡立ち、消泡、動的表面張力、評価方法、界面活性剤