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セミナー趣旨
リチウムイオン二次電池の正極活物質である無機金属酸化物の代替材料として酸化還元活性な有機分子を利用した「有機リチウムイオン二次電池(OLIB)」の研究が盛んに行われている。
本講演では、これらのOLIB研究について、基礎な開発コンセプトから国内外における最近の研究動向に関する紹介とともに、我々が独自に開発した開殻有機分子であるトリオキソトリアンギュレンを用いたOLIBの研究開発について、その学術的背景からそれを電極活物質として利用するコンセプト、さらには性能向上とトリオキソトリアンギュレンの特性を活かしたOLIBの新しいデバイス構造の開拓に焦点をあてて解説する。
習得できる知識
開殻有機分子の設計と電子物性
有機二次電池の開発コンセプトと活物質の設計指針
それらを用いた電子機能開拓、特に電池活物質として利用する上での着眼点
セミナープログラム
1.有機活物質を用いたリチウムイオン電池の研究背景と開発動向
1-1. リチウムイオン二次電池の問題点・改善すべき点
1-2. 有機リチウムイオン二次電池(OLIB)の研究背景と動向
1-3. OLIBの高容量化に向けた分子設計指針−多段階酸化還元能の活用
2.開殻有機分子を正極活物質とする高容量OLIBの開発
2-1. 開殻有機分子の設計指針と研究背景
2-2. トリオキソトリアンギュレン中性ラジカルの研究経緯と物性・機能
2-3. トリオキソトリアンギュレンを用いた高容量OLIBの開発
2-4. トリオキソトリアンギュレンの化学修飾によるOLIBの高性能化検討
3.OLIBの性能向上に向けた正極部材の改良と新しいデバイス構造の開拓
3-1. カーボンナノチューブとの複合化−バッキーペーパー正極
3-2. 二次元炭素材料との複合化
3-3. 新しいOLIBのデバイス構造の開拓
OLIB,有機活物質,開殻有機分子,正極,トリオキソトリアンギュレン,web,セミナー
セミナー講師
愛知工業大学 工学部 応用化学科 准教授 博士(理学) 村田 剛志 氏
【略歴】
2005年に博士号(大阪大学大学院理学研究科)を取得。
2008年から2012年に博士研究員(京都大学・大阪大学)。
2013年から2015年にかけて (株)ケムジェネシス、東京化成工業(株)に勤務。
2015年4月より現職。
【専門分野】構造有機化学・有機合成化学
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合44,000円、
2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
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今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
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受講について
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