<自社ポジションを見据えた> 勝ち抜くための知的財産・事業開発/事業参入戦略

~ 先行で勝つ v. 後発で勝つ ~

先行企業は競合出現を想定し、どう取り組むべきか?
後発でも勝てる特許出願戦略/先行特許への戦略的対抗策とは?


★ それぞれの立場からの具体的なすすめ方/対策を講義、自社の状況に最適な特許戦略の検討に役立ちます!
★ 特許情報を活用したビジネスモデルデザイン、発明創出の工夫等についても解説します!


講師


知財コンサルタント&アナリスト 菅田 正夫 先生

【ご略歴・ご活動】
 キヤノン株式会社にて、上流系技術開発(a-Si系薄膜、a-Si-TFT-LCD、薄膜材料〔例:インクジェット用〕など)に従事後、技術企画部門(海外の技術開発動向調査など)をへて、知的財産法務本部特許・技術動向分析室室長(部長職)など、技術開発戦略部門を歴任。
 現在は、知的財産権のリサーチ・コンサルティングやセミナー業務に従事する傍ら、「特許情報までも活用した企業活動の調査・分析」、さらには活動の幅を広げ、知財情報をベースとする連載執筆など、知財アナリストの知見を活かした業界動向分析を多分野にわたり行っている。

【寄稿】
2010年「企業活動における知財マネジメントの重要性―クローズドとオープンの観点から」
『赤門マネジメント・レビュー』 9(6), 405-436
2011年~「知財コンサルタントが教える業界事情」(第6回以降担当)
2012年~「知財で学ぶエレクトロニクス」
2014年6月28日 弁理士の記念日講演会
『3Dプリンタ技術の新潮流 ~温故知新で知財とともに次世代ビジネスに挑む~』(大阪)
「基調講演2:3Dプリンタの技術開発動向と知的財産戦略」
「パネルディスカッション」
他多数


受講料


1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


セミナーポイント


 企業間競争においては、魅力的な画期的商品を開発すると同時に、企業間競争を回避するのに有効な事業への参入障壁構築をめざす知的財産戦略が議論されることが多い。しかしながら、企業にとっては、先行する立場を確保できたとしても、そのポジションを維持するには、さまざまな創意工夫をともなう知的財産戦略が必要になる。ここでは、今後競合として出現する後発企業への、前もっての対応策がとても重要になる。
 一方、事業開発意欲があるにもかかわらず、後発の立場に置かれた企業にとっては、事業参入のために、どのような知的財産戦略を採るべきかが課題となる。後発は先行の築いた事業状況を前もって把握できるので、事業参入は容易なはずだが、参入障壁となる特許網の存在によって阻まれてしまう場合も多い。
 先行・後発のいずれの立場にあろうと、新商品のヒットや新サービスの普及は、先行企業にとっては事業開発の成功ではなく、企業間競争の始まりであり、後発企業にとっては事業参入機会の到来となる。

 このような現実を踏まえ、本セミナーでは、企業にとっての知的財産・事業開発/参入戦略を俯瞰したのち、
 ・先ず、先行企業と後発企業の取り組み方を比較しながら検討する
 ・次に、後発企業の先行企業を意識した特許出願戦略を具体的に紹介する
 ・そして、先行企業の後発企業を意識した特許出願戦略を具体的に紹介する
さらには、企業間競争に勝ち抜くために必要な知識として
 ・先行・後発のいずれの立場においても意識しておかねばならないこと
 ・特許情報を活用したビジネスモデルデザイン
 ・特許情報ベースの戦略的発想
 ・サプライチェーン上の商流を踏まえた自社のもつべき知的財産戦略
について紹介する。最後に、
 ・後発でも勝てる特許出願戦略を踏まえ、特許情報を活用した発明創出の工夫
について紹介する。

 このように、先行・後発という立場の違いにより、取り組むべき戦略も多少異なってくるが、現実には画一的で教科書的な戦略は存在せず、競合企業の戦略や出方を予測し、それに応じ対応していくことが必要となってくる。先行・後発ともに、自社の立場のみを考慮した戦略は片手落ちということになり、競争に勝ち抜くためには、いずれの立場からの考え方も把握しておく必要がある。先行・後発という、相反する二つの立場から議論を進めた特許出願戦略こそが、自社の置かれた立場に適した特許出願戦略を熟慮する際に、最も役立つものと考える。
 本セミナーでは、いわゆる一般的な概念で無く、数々の事例をふまえ、自社の立場で具体的にどのようにして行けば良いか?ということを理解していたきたいと考えている。先行あるいは後発のいずれの立場にあろうとも、本セミナーの内容をご理解いただき、ご出席者ご自身が「自社が勝つための戦略を見える化」し、自社の事業開発推進に役立つ、知的財産戦略の立案と具体的な取り組みを実現していただければ幸いである。

* お願いの件:
 前もって「ご質問事項」などをお送りいただければ、可能な範囲で「配布資料」に反映させていただきます。ご出席の方々との対話を通じて、セミナーをより充実したものにしたいと思っています。

○ 受講対象:
 ・知財担当者や研究開発担当者、新規事業の企画・開発担当者等、幅広い方を対象としています。

○ 受講後、習得できること:
 ・先行企業/後発企業それぞれの立場から見た、具体的な特許戦略
 ・特許情報を活用したビジネスモデルデザイン・発明創出の方法
 など

弁理士の方へ:<日本弁理士会 継続研修認定対象講座>
 当講座は日本弁理士会の継続研修としての認定講座です。研修を受講し、所定の申請をすると、外部機関研修として外部機関研修として5単位が認められます。
 単位申請をご希望の方は「受講証明書の発行希望の旨」と「弁理士登録番号」をお申込み時の備考欄にご記載下さい。


セミナー内容


1.はじめに
 1.1 企業活動の根幹
  〜企業に課せられた課題とは?
 1.2 企業における成長と拡大の指針
  〜「時間軸」に注目しよう!
 1.3 自社の立場を見据えたビジネス展開
  〜事例でみると・・・

2.先行で勝つ v. 後発で勝つ
 2.1 先行企業をめざすには?
  〜「Alan Curtis Kayの言葉」を思い出そう!
 2.2 Patent:Innovationが源泉
  〜特許=課題 x 解決手段
 2.3 企業活動における知的財産
  〜企業活動の視点から
 2.4 企業における特許の役割
  〜ビジネス発想に基づく・・・
 2.5 知的財産権:「技術進化の方向性」まで支配可能!
  参考)トヨタFCV特許の無償開放
   〜条件付き期間限定の裏側には・・・
 2.6 先行企業:事業開発戦略の指針
  〜保持する企業間競争力で抑制
 2.7 先行企業:事業開発戦略
  〜潜在ニーズを発掘
 2.8 後発企業:事業開発戦略の指針
  〜強みを弱みに変える
 2.9 後発企業:事業開発戦略
  〜潜在ニーズに対応
  参考)SONY「ウォークマン」:使用料支払い対象特許とは?
  参考)トヨタ「ハイブリッド車」:使用料支払い対象特許とは?
 2.10 再発明で、時代への適合をめざす

3. 後発企業:事業参入機会をどのように得るべきか?
 3.1 先行企業:弱みはどこに潜むか?
 3.2 特許の価値と強み:時間の経過と共に低下
 3.3 医薬品業界:後発にも勝機あり!
  参考)医薬品業界:バイオ医薬品が台頭
 3.4 バイオ医薬品業界:ICT業界に学ぶべき!
 3.5 バイオ医薬品:知的財産戦略の基本指針は?
 3.6 飲料業界:異業種は異なる発想で事業参入
 3.7 飲料業界:既存企業も反撃!
 3.8 飲料業界:既存企業の対抗特許出願戦略は?
 3.9 ICT分野:「特許権の価値」が希釈化
 3.10 ICT分野:特許はさらなる藪状態に!
 3.11 素材・部品業界:炭素繊維の場合は?
  参考)炭素繊維:種類と特徴

4.先行企業:競合出現を想定し、どう取り組むべきか?
 4.1 先行企業:技術だけでは、企業間競争に勝てない!
 4.2 先行企業:特許の価値と強み維持の工夫が必要
 4.3 事業を支えるのは「改良発明」
  〜他社参入障壁の構築とその維持
  事例)「他社参入障壁の構築」とその維持
 4.4 「特許を意識した研究開発」の在り方
  〜ビジネス視点から
 4.5 特許で自社技術を守る:先行企業の立場から
 4.6 特許出願戦略:先行企業の立場から
 4.7 「特許先行出願型設計/開発」への転換
  参考)進歩性:「非容易想到性」と理解すべき!

5.特許出願戦略:攻守それぞれの立場から
 5.1 先行 v. 後発
  〜経営/事業・知財・知財交渉・知財訴訟
 5.2 特許で,自社技術をどう守る?
 5.3 特許出願戦略:攻守それぞれの立場から
 5.4 特許 v. ノウハウ:自社技術をどう守る?
 5.5 特許出願の要否:判断方法は?
  〜社内体制は・・・
 5.6 ノウハウをどう扱うべきか?
  〜それは本当にノウハウですか?
  参考)AI関連技術:日本特許出願の現状は?
 5.7 先使用権の主張にはリスクが伴う!
 5.8 先使用権制度を活用すべきか否か?
  〜判定法は?
  参考)特許? それとも ノウハウ?
  参考)特許出願をどう進めたら良いか?
   〜Patent Portfolio Management
 5.9 「企業が保有すべき特許件数」の目安
  〜知財交渉と訴訟を意識
 5.10 知財交渉:特許の質だけでなく、量も問われる
 5.11 「知財権ミックス戦略」の活用
 5.12 「知的財産の役割」に,変化が起こっている!
  参考)知財戦略と国際標準化:ビジネスツール
  参考)考え方におけるEUとUSの差
  参考)国際標準化を評価方法で実現
   〜金属と樹脂の接合/接着
  参考)国際標準化:メディアにおける日本企業の失敗!

6.特許情報を活用したビジネスモデルデザイン
 6.1 ビジネスプラン v. 特許力の優位性確保
 6.2 ビジネスモデルデザイン:特許情報を活用
 6.3 特許情報:「ビジネス情報源」にする読み方
 6.4 特許情報分析:「3×3シート」を活用
 6.5 「3×3シート」:競合との競争力を比較
  参考)「3×3シート」:ビジネスモデル設計に活用
 6.6 特許明細書:効率的な読み解き方
  参考)コンセプト提示:意思決定者に投資を促す
 6.7 「ビジネスモデルキャンバス」を活用
 6.8 「3×3シート」:ビジネスデザインに活用
 6.9 ビジネスモデルデザイン v. 特許情報
 6.10「求められているもの」を「形にする」

7.特許情報ベースの戦略的発想
 7.1 発明視点からみた、特許明細書の4要素
 7.2 発明創出法:特許明細書から学ぶ
 7.3 課題解決手段:新たな技術課題を内在
 7.4 新たな技術課題に相当するか否か?:判定法
  参考)当たり前の技術:技術者 v. 特許庁
 7.5 新規性と進歩性:主張方法は?
  参考)進歩性:「非容易想到性」と理解すべき!
 7.6 進歩性の主張方法:従来技術との距離
 7.7 特許情報の更なる有効活用
  参考)夢こそが想像力/創造力を刺激!

8.商流を踏まえた自社のもつべき知的財産戦略
 8.1 「素材企業」のもつべき知的財産戦略
  参考)特許で自社技術を守る仕組み
  参考)特許出願戦略:攻守それぞれの立場から
 8.2 「部品・部材企業」のもつべき知的財産戦略
  参考)「ビジネス発想特許」で,事業を守る
  事例)東レ:コンセプトカー特許
  事例)帝人:コンセプトカー特許
  事例)三菱レイヨン(現:三菱ケミカル):コンセプトカー特許
  事例)セット製品提供企業の嫌がる部品系特許
 8.3 「セット製品提供企業」のもつべき知的財産戦略
  事例)特許出願審査請求 v. みなし取下特許
 8.4 「サービス提供企業」のもつべき知財戦略
  事例)自動車産業の変貌 〜自動車のサービス端末化
  参考)自動車の進化:行き着く先は?
   〜携帯電話の進化をヒントに!

9.後発でも勝てる特許出願戦略
 9.1 「後発でも勝てる特許出願戦略」とは?
 9.2 特許出願法の要諦
 9.3 先行特許への戦略的対抗策とは?
  参考)先行企業:事業戦略と特許出願戦略の連携を!
 9.4 「先行企業特許網の傘下」に食い込め!
  事例)後発でも特許査定:ベストモードをクレーム化
 9.5 数値限定特許の活用:リスクも伴う!
 9.6 数値限定特許の要諦
  〜数値限定に関わる注意事項
  参考)数値限定特許:特許係争事例
    〜留意すべきことは・・・
 9.7 「先行企業とは無縁の代替技術」を手にする!
 9.8 「先行特許網傘下の特許」を多数出願
  事例)後発でも特許査定:新たな技術課題を提示
  事例)後発でも特許査定:みなし取下公開特許を乗り越え!

10.特許情報を活用した発明創出の工夫
 10.1 発明創出方:特許情報を活用
 10.2「発明の種」は特許情報にある!
  参考)「特許のネタ」の探し方
 10.3 特許明細書の要諦
 10.4 特許権獲得につながる発明創出方法
 10.5「発明メモ」を描いてみよう!
 10.6「発明メモ」を描く意義は?
 10.7「発明メモ」で、忘れてはならないこと!
 10.8「発明メモ」のできあがり!
 10.9「発明推進マネジメント」の要諦

11.まとめ
 11.1 勝つための知的財産・事業開拓戦略
  〜先行で勝つ
 11.2 勝つための知的財産・事業参入戦略
  〜後発で勝つ
 11.3 自社の知的財産活動のレベルは?
  〜ご自分なりに、判断してみませんか・・・

 <質疑応答>