初心者向けセミナーです スパッタリングの基礎と薄膜における内部応力抑制および付着力【2日間開催】

スパッタリング法の技術基盤を学び、生産や技術開発の現場で
遭遇する様々なトラブルに対応する力を身につけます!


スパッタリングプロセスの特徴とそれにより得られる薄膜物性の特徴を解説


開催日時
2020年02月27日(木)12:30~16:30
2020年02月28日(金)10:00~16:00

セミナー趣旨

 スパッタリング法は、工業的に広く使われている薄膜作製法である。スパッタリング法の特徴として、基板温度を上げることなく、物性に優れた薄膜が得られるということが挙げられる。これは、スパッタリング法においてターゲットから発生した粒子が大きなエネルギーを持つがゆえである。
しかしながら、同時にこのスパッタ粒子の大きなエネルギーが異物の発生を引き起こしたり、薄膜に大きな応力を残留させたりするという短所をも生じさせることになる。応力の残留と、それにともなう付着力の低下はプロセスやデバイスの信頼性を保証する上での大きな問題であり、スパッタリング生産において必ず遭遇する問題であるともいえる。
 本講演では、スパッタリング法の技術基盤を学んでいくことにより、生産あるいは技術開発の現場において遭遇するいろいろなトラブルに対応する力を身につけていくことを目標とし、スパッタリングプロセスの特徴とスパッタリングプロセスにより得られる薄膜物性の特徴を解説する。生産あるいは技術開発の現場で活躍するエンジニアに必須の講義である。

セミナープログラム

1.基盤技術
 1-1.真空の基礎
 1-2.プロセスプラズマの基礎
 1-3.薄膜成長機構の基礎

2.スパッタリング法の基礎
 2-1.スパッタリングとは
 2-2.スパッタリング率とスパッタリング粒子の持つエネルギー・サーマライゼーション
 2-3.スパッタリング法により堆積された薄膜構造の特徴
  2-3-1.スパッタリングされた粒子の持つエネルギーの膜構造への影響
  2-3-2.基板温度・放電圧力の膜構造への影響
  2-3-3.スパッタリング法の非平衡性とその薄膜物性への影響

3.各種スパッタリング法
 3-1.直流スパッタリング法
 3-2.高周波スパッタリング法
 3-3.イオンビームスパッタリング法
 3-4.反応性スパッタリング法
  3-4-1.反応性スパッタリング法と非反応性スパッタリング法
  3-4-2.化合物モードと金属モード
  3-4-3.化合物薄膜堆積における薄膜堆積速度の向上
  3-4-4.化合物薄膜堆積における負イオンの影響

4.弱点を克服したスパッタリング法
 4-1.パルススパッタリング法とACスパッタリング法
 4-2.ハイパワーパルススパッタリング法
 4-3.イオン化スパッタリング法
 4-4.分離スパッタリング法

5.スパッタリングターゲット
 5-1.スパッタリングターゲットの役割
 5-2.スパッタリングターゲットに求められる品質
 5-3.ターゲット品質の薄膜物性および再現性への影響
 5-4.ターゲット組成と薄膜組成

6.薄膜における内部応力
 6-1.内部応力とは
 6-2.内部応力の種類と発生機構
 6-3.内部応力の評価方法
 6-4.薄膜の構造と内部応力
 6-5.内部応力評価の実例
 6-6.応力の抑制方法

7.薄膜の付着力とは
 7-1.付着のメカニズム
 7-2.付着力と応力-力がかからなければ薄膜ははがれない-
 7-3.付着力の評価方法
 7-4.付着力評価の例
 7-5.付着力の向上手法
 7-6.基板硬さと付着力の関係

8.スパッタリングプロセスのさらなる安定化を目指して
 8-1.チャンバー内の状態がプラズマの安定性に与える影響
 8-2.チャンバー内の状態が薄膜物性に与える影響
 8-3.ターゲットの状態がプラズマおよび薄膜物性に与える影響
 8-4.パッシブ制御から予知制御へ

9.まとめ

【質疑応答・名刺交換】

セミナー講師

金沢工業大学 バイオ・化学部応用化学科
兼 高度材料科学研究開発センター 教授 博士 (工学) 草野 英二 氏
<経歴>
1983年4月 日本板硝子株式会社入社
1983年7月 日本板硝子株式会社 筑波研究所 配属
1986年8月 米国イリノイ大学研究員
1988年3月 日本板硝子株式会社 筑波研究所に復帰
1991年4月 日本板硝子株式会社 事業開発部磁気ディスクグループ (現、磁気ディスク事業部) に異動
1994年8月 日本板硝子株式会社 硝子建材生産技術部に異動 (株式会社曲げグラスセンター出向)
1995年3月 日本板硝子株式会社を退社
1995年4月 金沢工業大学 工学部 物質応用工学科 助教授
2001年4月 金沢工業大学 工学部 先端材料工学科 教授 兼 高度材料科学研究開発センター教授
2004年4月 金沢工業大学 環境・建築学部バイオ化学科 教授 兼 高度材料科学研究開発センター 教授
2006年4月 金沢工業大学 環境・建築学部化学系 主任・教授 兼 高度材料科学研究開発センター 教授 兼 ものづくり研究所 教授

セミナー受講料

69,300円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合63,800円、
  2名同時申込の場合計69,300円(2人目無料:1名あたり34,650円)で受講できます。
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※ 2019年10月1日以降に開催されるセミナーの受講料は、お申込みいただく時期に関わらず消費税が10%になります。
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  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切掛かりません。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

69,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【江東区】江東区産業会館

【地下鉄】東陽町駅

主催者

キーワード

プラズマ技術   薄膜、表面、界面技術   生産工学

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

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