以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
減磁のメカニズムと対応方法を徹底解説!
磁石使用時のトラブル対策を詳解!
セミナー趣旨
本講座は、これから永久磁石を使う方および既に実務に携わっている方を対象に磁石特性の見方、および各種永久磁石の特徴について紹介します。 また磁石を使う場合に発生する可能性のあるトラブルとその対策について詳しく説明します。
受講対象・レベル
これから永久磁石を使う方。既に永久磁石応用の実務に携わっている方
習得できる知識
磁石特性の見方、永久磁石の物理特性、可逆減磁、不可逆減磁経時変化についての知識、磁石使用上のトラブルとその対策についての基礎知識を知ることができます
セミナープログラム
1.はじめに
1.1 世界の電力事情と磁石の役割
1.2 永久磁石の市場動向
1.2.1 Eco-Car(HEV,PHEV,EV、電動パワーステアリング(EPS),
1.2.2 コンプレッサーモーター
1.3 磁石基本特性
1.4 磁石特性の見方と動作点について
1.5 永久磁石に使われる元素(希土類と遷移金属)の物性
1.5.1 希土類、遷移金属の磁化および異方性磁界
1.6 良い磁石とは
2.各種永久磁石の磁気特性とその特徴について
2.1 Nd-Fe-B焼結磁石
2.1.1 Nd-Fe-B焼結磁石の製造プロセス
2.1.2 Nd-Fe-B磁石の磁石特性
2.1.3 希土類資源の現状と今後の展望
2.1.4 Nd-Fe-B焼結磁石の保磁力について
2.1.4.1 Nd-Fe-B焼結磁石の微細組織と磁石特性
2.1.4.2 結晶配向度と残留磁束密度および配向度と保磁力の関係について
2.1.4.3 Nd-Fe-B磁石の高保磁力化の方法(従来と最近の方法)
2.1.4.4 Nd-Fe-B焼結磁石のBr、HcJ、異方性磁界のDy量依存性
2.1.4.5 R2Fe14B 化合物の飽和磁化と異方性
2.1.4.6 Nd-Fe-B磁石の保磁力メカニズム
2.1.4.7 重希土類拡散材の概念と方法
2.1.5 重希土類(Dy, Tb)拡散技術と保磁力傾斜磁石
2.1.5.1 Nd-Fe-B焼結磁石の製造プロセスについて
2.1.5.2 重希土類拡散工程の概要
2.1.5.3 重希土類拡散による高保磁力化
2.1.5.4 重希土類拡散材の磁石特性
2.1.5.5 重希土類拡散による傾斜保磁力磁石
2.1.5.6 重希土類拡散磁石の保磁力分布
2.1.5.7 重希土類拡散による傾斜磁石の減磁特性
2.1.5.8 重希土類拡散磁石を使ったモータ減磁解析
2.1.6 Nd-Fe-B焼結磁石の各種表面処理と寿命推定方法
2.1.6.1 表面処理とその特徴
2.1.6.2 表面処理の特性
2.2 フェライト磁石
2.2.1 フェライト磁石の結晶構造と磁気モーメント
2.2.2 フェライト磁石の特長
2.2.3 フェライト磁石の製造プロセスについて
2.2.3.1 フェライトの磁気特性
2.2.3.2 フェライト磁石高性能化のポイント
2.2.3.3 フェライト磁石の従来材料および新規材料の磁気特性
2.2.3.4 従来フェライト磁石のミクロ構造の改質による磁気特性改良
2.2.3.5 新規組成によるフェライト磁気特性の向上
2.2.3.6 フェライトの残留磁束密度およびの磁力の温度特性
2.2.3.7 フェライト磁石を用いたDCモータ設計比較
2.3 鋳造磁石(アルニコ磁石、Fe-Cr-Co磁石)
2.3.1 鋳造磁石製造プロセス
2.3.2 アルニコ磁石の特徴(長所・短所・用途)
2.3.3 アルニコ磁石の微細組織(スピノーダル分解)、組織写真
2.3.4 Fe-Cr-Co磁石の特徴(長所・短所・用途)
2.3.5 Fe-Cr-Co系磁石の組織(状態図と熱処理条件)
2.4 新規磁石材料研究開発の動向
2.4.1 ポストNd-Fe-B焼結磁石の開発の動向
2.5 Nd-Fe-B焼結磁石,フェライト磁石の保磁力のメカニズム
2.5.1 これまでの保磁力のメカニズム(磁化の一斉回転と磁壁移動)
2.5.2 Nd-Fe-B焼結磁石、ファライト磁石の保磁力の配向依存性
2.5.3 保磁力の配向度依存性から考えられる保磁力メカニズム
2.5.4 Nd-Fe-B焼結磁石の保磁力の配向度依存性と保磁力の角度依存性
2.6 その他の磁石
2.6.1 各種軟磁性材料の特性概要
3.永久磁石の物理特性および磁気的性質を利用する上での注意点
3.1 Nd-Fe-B焼結磁石の熱膨張と応力について
3.1.1 接着材使用上の注意
3.1.2 Nd-Fe-B焼結磁石とフェライト磁石の熱膨張の違いと応力
3.1.3 ラジアルリングについて
3.2 設計する上での着目すべき磁気的性質と注意点
3.2.1 ヒステリシス曲線と減磁曲線の見方
3.2.2 磁石単体の動作点(パーミアンス)の考え方
3.2.3 磁気回路の動作点(パーミアンス)の考え方
3.2.4 アンペールの法則、ガウスの法則から得られる情報
3.2.5 磁石動作点(パーミアンス係数)決定因子は何か
3.2.6 最大エネルギー積はなぜ重要か
3.2.7 永久磁石の安定性について
3.2.8 磁気回路設計上の注意点
3.3 減磁への対応方法・注意点
3.3.1 自己減磁界と外部(コイル)からの減磁界(電機子反作用)
3.3.2 フェライト磁石、Nd-Fe-B焼結磁石使用上の注意点
3.3.3 フェライト磁石の低温減磁とNd-Fe-B磁石の高温減磁について
3.3.4 経時変化(可逆減磁、不可逆減磁)について
3.3.5 錆による減磁
3.4 各種磁石の磁石特性測定方法および着磁方法に関する注意点
3.4.1 磁石特性想定方法と着磁の具体的方法
3.4.2 着磁に必要な磁界の目安
3.4.3 各種磁石の着磁特性
3.4.4 着磁パターンと着磁ヨークについて
【質疑応答】
セミナー講師
(公財)応用科学研究所 松浦研究室 特別研究員 工学博士 松浦 裕 氏
セミナー受講料
1名につき55,000円(消費税込み・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込み)〕
受講について
- 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
- 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
→ https://zoom.us/test - 開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。 - Zoomクライアントは最新版にアップデートして使用してください。
Webブラウザから視聴する場合は、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edgeをご利用ください。 - パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
- セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。 - 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
- 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。 - 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。 - Zoomのグループにパスワードを設定しています。
部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
原子散乱因子:金属材料基礎講座(その137)
◆ 原子散乱因子 X線と電子による相互作用や散乱を一つの原子に対して見てみます。原子の周りには原子番号の数だけ電子があります。もし入射X線が同じ方向... -
Lorentz因子、吸収因子と温度因子:金属材料基礎講座(その136)
【目次】 1. Lorentz因子 X線回折はブラッグの式によって起きますが、回折ピークの角度から少しずれた角度でもある程度の回折... -
多重度因子、かたより因子:金属材料基礎講座(その135)
【目次】 1. 多重度因子 回折が例えば(100)で起こる時、同じ面間隔を持つ(010)、(001)などの面も同様に回折を起こしま... -
構造因子 面心立方格子:金属材料基礎講座(その134)
◆ 構造因子 面心立方格子 面心立方格子の構造因子を見てみます。面心立方格子の場合、立方格子の頂点の000と各面の中心1/2,1/2...