初心者向けセミナーです SP値・HSP値(溶解性パラメータ)の考え方,測り方,各種材料分野での活用法

測定や計算に適した試験装置の選び方、使い方、欧米における「SP値」利用の活発化に関する動きについて解説!

溶ける/溶けない 、混ざる/混ざらない、くっつく/剥がれる、ぬれ、相溶性 ・・・ などの数値化と考え方

セミナープログラム

【9:50〜12:20 ※途中休憩挟みます】

第1部 溶解性パラメータ (SP値・HSP値)の基礎と応用技術

●講師 関西大学 副学長 環境都市工学部 教授 工学博士 山本 秀樹 氏 

【セミナープログラム】

1.溶解度パラメター(HSP値)の基礎
  ○ “Hildebrand溶解度パラメータについて(原著より)”
  ○ 正則溶液理論から導かれた溶解度パラメータの意味
  ○ HildebrandおよびHansen溶解度パラメータの相互関係

   (1)溶解度パラメータ(SP値)の基礎と応用
    1.1 Hildebrandの溶解度パラメータ(SP値)の定義
    1.2 Hildebrandの溶解度パラメータの計算方法
    1.3 Hildebrand溶解度パラメータによる溶解性評価の基礎
  (2) Hildebrand溶解度パラメータの種々物性からの計算方法
    2.1 表面張力からのδtの計算方法
    2.2 屈折率からのδdの計算方法
    2.3 誘電率からのδpの計算方法
    2.4 溶媒極性パラメータによるδhの計算方法  
  (3) 溶解度パラメータ(SP値)の分子グループ寄与法による計算
    3.1 Kreveren & Hoftyzerの計算方法
    3.2 Stefanis&Panayiotou法(S&P法)
    3.3 HSPiPプログラム(Hansen)
    3.4 関西大学JKU-HSPプログラム

2.機能性材料開発におけるHansen溶解球の応用と実用例
  (4)Hansen溶解球の考え方およびHansen−3Dプロットの利用法
  (5)Hansen溶解球法によるHSP値の種々の測定方法
    (溶解性,溶解度,接触角,吸光度,強度)
  (6)Hansen溶解度パラメータ微粒子分散性評価
    (DLD法,浸透速度法,IGC法,カップリング表面,分散強度)
  (7)Hansen溶解球(3次元型,4次元型)およびHSP値の実用例
    (ナノ粒子,イオン液体,界面活性剤)
   (8)生体材料(アミノ酸,タンパク質)のHSP値の測定と評価
    (皮膚,爪,毛髪,眼)
   (9)Hansen溶解度パラメータの将来展望について

【質疑応答】


【13:00〜14:20】

第2部 プラスチック分野におけるSP値の応用

●講師 (株)ケンシュー 代表取締役社長 博士(工学)  倉地 育夫 氏 

【講座の趣旨】
  溶媒に対する低分子の溶けやすさについて溶解性パラメーター(SP)が知られている。この値SP値について容易に計算で求める方法も提案されているので,高分子の配合設計に活用されている。高分子と高分子のブレンドについては,χで考察されるが,χとSP値について,その違いを意識しているだろうか。 本セミナーでは,プラスチック分野におけるSP値の応用について,事例を中心に解説し,実技におけるSP値の実戦的活用法を紹介する。また,高分子の相溶についてOCTAのSUSHIは机上の考察に便利である。このSUSHIについて事例の中でSP値との関係を説明する。

【セミナープログラム】

1.SP値について
  1.1.高分子分野におけるSP値
  1.2.SP値の求め方
  1.3.SP値の拡張
  1.4.リアクティブブレンドとSP値
    1.4.1.リアクティブブレンドについて
    1.4.2.事例:セラミックス前駆体合成

2.プロセシングとSP値
  2.1 混練プロセス概論
  2.2 カオス混合の効果
  2.3 事例:PPS/6ナイロン/カーボン
  2.4 事例:PC/ABSにおける難燃剤の分散
  2.5 事例:有機無機複合ラテックス

3.まとめ:配合設計におけるSP値

【質疑応答】


【14:30〜15:50】

第3部 接着接合分野におけるSP値の応用

●講師 エーピーエス リサーチ 代表 若林 一民 氏 

【講座の趣旨】
  接着(接着接合)で,被着材と接着剤のSP値(Solubility Parameter)の近似したものは,  接着しやすい。そしてSP値の近似した物質同氏は親和性があり,混合したときに良く相溶する。   以上をいくつかの事例で証明したい。  接着(接着剤接合)において,被着材と接着剤の SP値(Solubility Parameter)の近似した ものはくっつきやすい(接着しやすい)といわれている。  またSP値の近似した物質同士は親和性があり, 混合したときに相溶性がある。以上をいくつかの事例で証明したい。

【セミナープログラム】

1.接着の仕組み
  (何故接着するのかの疑問に応える)
   1.1 「ぬれ」は接着の第一歩
       ・ぬれ 
       ・接触角 
       ・表面張力 
       ・接着の仕事 
       ・SP値
   1.2 接着界面の強さ
      ・拡散浸透 
      ・機械的結合(アンカー効果) 
      ・化学結合 
      ・水素結合 
      ・金属結合
      ・二次結合
   1.3 接着剤の強さ(凝集力と粘弾性)

2.接着・接着剤におけるSP値の役割
   2.1 SP値とは
   2.2 SP値の近似したものは親和性がある

3.接着・接着剤への応用
   3.1 クロロプレンゴム系溶剤形接着剤の溶剤組成の決定
   3.2 溶剤によるプラスチックの接着(溶剤接合法)
      3.2.1 適正溶剤の選定
      3.2.1 プラスチックの結晶化度と溶解性
   3.3 接着剤を選定するときの指針

【質疑応答】


【16:00〜17:20】

第4部 〜粉体・微粒子,コーティング材料など〜 各種粒子分散系におけるSP値の応用

●講師 武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 代表取締役 工学博士 武田 真一 氏 

【セミナープログラム】

1.分散性と分散安定性とは
  1.1 分散性と分散安定性の定義
  1.2 分散性評価におけるSP値の役割
  1.3 分散安定性におけるSP値の役割

2.濡れ性とHSP(Hansen Solubility Parameter)
  2.1 濡れ性と分子間力の関係
  2.2 HSPとHamaker定数
  2.3 HSPの実験的決定法
  2.4 決定したHSP値の応用

【質疑応答】

セミナー講師

【第1部】関西大学 副学長 環境都市工学部 教授 工学博士 山本 秀樹 氏
【第2部】(株)ケンシュー 代表取締役社長 博士(工学)  倉地 育夫 氏
【第3部】エーピーエス リサーチ 代表 若林 一民 氏
【第4部】武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 代表取締役 工学博士 武田 真一 氏

セミナー受講料

1名につき66,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕

受講について

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    部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


9:50

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   高分子・樹脂加工/成形   高分子・樹脂材料

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9:50

受講料

66,000円(税込)/人

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化学反応・プロセス   高分子・樹脂加工/成形   高分子・樹脂材料

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