金属フラクトグラフィの基礎と実践的なノウハウを解説
金属材料・金属部品の破壊メカニズムから破断面の観察方法までを実際に破損した部品を例示しつつ解説します
セミナー趣旨
金属材料の破壊原因を推定する場合、最も有効であるとされる手法の一つが、フラクトグラフィ(破面解析)である。フラクトグラフィとは、目視等でのマクロ観察や、電子顕微鏡等でのミクロ観察によって破面を観察および解析し、破損原因や負荷状況等を推定する手法である。この破面解析によって、疲労破壊や応力腐食割れといった破壊機構や、き裂の進展方向・負荷状況を推定することが可能であり、条件が揃えば応力の大きさも推定可能とされる。一方で、金属の破壊機構は多岐にわたり、破面の様相からその破壊機構を推定するには、ある程度の経験・技術・知識が必要となる。
今回のセミナーでは、実際の破面写真を例に、疲労破壊や応力腐食割れなどの代表的な破壊機構や破面の見方および破壊メカニズムを解説する。 さらに、破面観察の作業の手順や使用機器についても説明を行い、初歩的なフラクトグラフィ技術の理解を目的とする。
受講対象・レベル
- 金属材料・金属部品を取り扱う機械・金属・建設関連技術者 ほか
習得できる知識
- 金属材料の破面の見方(マクロ・ミクロ観察での観察方法・着眼点)
- 代表的な金属材料の破壊機構に関する知識
- 破面観察方法(試料調整方法・観察方法・観察装置)
- ストライエーション間隔を用い疲労破面応力推定方法
セミナープログラム
- 金属材料の基礎的事項
- 多結晶構造
- 結晶格子
- 引張試験
- 弾性変形と塑性変形
- 鉄鋼の主な破壊機構
- 破損事例の分類
- 破面のマクロ観察
- 破面のマクロ観察
- 破壊原因の推定
- 疲労破壊
- 応力腐食割れ
- 延性破壊
- 脆性破壊
- 起点位置および進展方向の推定
- ビーチマーク
- ラチェット模様
- 放射状模様 等
- 負荷の大きさについて
- 最終破断部
- 破面の凹凸の違い
- 金属の代表的な破壊
- 延性破壊
- ディンプル破面の見方
- 脆性破壊
- へき開破面とリバーパターン
- 脆性破壊が生じやすい状況
- 材質の影響
- 疲労破壊
- 疲労破壊に影響する因子
- 低サイクルと高サイクル
- ストライエーション形成機構
- ストライエーションの例
- 疲労破壊の実例等
- 応力腐食割れ
- 粒内破壊と粒界破壊
- 類似する破面との差異
- ステンレス鋼・炭素鋼
- 断面でのき裂進展状況
- 銅合金・アルミ合金
- 水素脆性(遅れ破壊)
- 遅れ破壊の特徴と破面観察
- 拡散性水素
- その他の破壊機構
- 液体金属脆性割れ
- 焼き割れ
- 脱亜鉛腐食 等
- 延性破壊
- 破面観察の手順と方法
- 破面観察手順
- 破面観察方法
- き裂位置の確認
- 破面試料の採取方法
- 破面洗浄方法
- 観察すべき位置
- 疲労破面の定量解析
- 破損原因調査事例紹介
□ 質疑応答 □
セミナー講師
日鉄住金テクノロジー(株) 尼崎事業所 材料評価部 腐食・強度評価室 主幹 阿座上 静夫 氏
セミナー受講料
定価:49,500円(オンライン受講価格:39,600円)
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特別割引価格:
1名:46,970円(オンライン受講価格:37,620円)
2名:49,500円(1名分無料:1名あたり24,750円)
3名以上のお申込みの場合、1名につき24,750円で追加受講できます。
※オンライン受講価格は、Live/アーカイブ/オンデマンドの受講を1名様でお申込みいただいた場合の価格です。複数お申込みでは適用されません。
※複数割引はお申込者全員のメルマガ登録が必須です。同一法人内(グループ会社でも可)によるお申込みのみ適用いたします。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
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※他の割引は併用できません。
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配布資料
- PDFテキスト(印刷可・複製不可)
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