バイオプラスチックにおける開発・製造・課題と用途展開・将来展望

プラスチックスの環境問題の現状と、
リサイクルやバイオマス利用の世界と日本の状況や
技術動向と最新トピックスについて

環境対応型素材として期待できるバイオマスアクリル樹脂の設計方法及び物性それらを用いた用途例についてわかりやすく説明!

プラスチックごみに関連する地球環境問題について解説し、バイオマスプラスチックの基礎から研究開発の最新動向について紹介!

セミナープログラム

第1講 プラスチックスのリサイクルやバイオマス利用等の環境対策の動向と今後の展望

【12:30-13:45】

環境・バイオ・プラスチックリサーチ 代表(博士(工学))
兼務 (一社)難燃材料研究会 理事、 東洋大学・神奈川大学 非常勤講師 位地 正年 氏(元日本電気(株))

【キーワード】
プラスチック、リサイクル、バイオプラスチック、海洋汚染

【講演のポイント】
本講演者は、プラスチックの環境対策として、リサイクルやバイオプラスチックの研究開発と実用化に長年従事しており、この経験と知見に基づいて、これらの最新動向、実際の開発事例、および将来展望について解説する。

【習得できる知識】
プラスチックの環境問題の現状(廃棄量、CO2排出、海洋汚染の現状)
世界や日本でのプラスチックのリサイクルやバイオマス利用の現状と技術動向
バイオプラスチックの基礎から応用までの知識
耐久製品用バイオプラスチックの開発上のポイントや実際の課題の把握

【講演趣旨】
本講演では、プラスチックスの環境問題の現状(海洋汚染、資源枯渇、温暖化など)と、この対策として、リサイクルやバイオマス利用の世界と日本の状況や技術動向と最新トピックスについて解説します。さらに、本講師が日本電気㈱や筑波大学で取り組んだ、耐久製品用の高機能なバイオプラスチックの開発と製品適用の実例も紹介します。最後に、これまでの知見や経験に基づいて、プラスチックの環境対策の今後の展望について述べます。

【プログラム】

  1. プラスチックの環境問題の現状と対策
    1. 世界と日本のプラスチックとその廃棄物の現状(生産量、廃棄物量、CO2排出量)
    2. 海洋汚染の現状と各国の対策
    3. リサイクルの現状と技術動向、トピックス
    4. プラスチックの生分解性と海洋分解性、バイオマス利用の技術動向
  2. バイオプラスチックの基礎から応用
    1. 特徴・メリットと現在の課題
    2. 日本や世界の生産状況と将来予想
    3. 主要な種類の説明(構造、物性、用途、実用上の課題など)
  3. 高機能バイオプラスチックの開発・製品適用の実例
    1. ポリ乳酸複合材
      高植物成分率と難燃性等の実用性の実現と電子機器への適用
    2. セルロース系バイオプラスチック
      • 長鎖・短鎖付加セルロースでの高植物成分率と実用性の実現
      • 省エネルギー製造プロセスの開発
      • 新たな付加価値として、漆ブラック調の高装飾性の実現
    3. 藻類バイオマス利用プラスチック
      CO2排出量ゼロを目指した樹脂構造と製造プロセスの開発
  4. まとめと今後の展望
    • プラスチックの環境対策に対する今後の予想と提言

【質疑応答】


第2講 バイオマスアクリル材料系としての環境対応型樹脂の開発と各種用途展開

【14:00-15:15】 

大成ファインケミカル 株式会社 技術グループ 課長 朝田 泰広 氏

【キーワード】
バイオマスアクリル、バイオマスウレタンアクリレート

【講演のポイント】
バイオマスアクリル樹脂やバイオマスウレタンアクリレートを用いて、期待できる用途、設定手法などを解説する。

【習得できる知識】
ラジカル重合技術
バイオマスアクリルの設計指針
バイオマスウレタンアクリレートの設計指針

【講座主旨】
ラジカル重合の基本技術を基にして、環境対応型素材として期待できるバイオマスアクリル樹脂の設計方法及び物性それらを用いた用途例についてわかりやすく説明し、水性UV (ウレタンディスパーション) 及びハードコート用で開発したバイオマスウレタンアクリレートの樹脂設計及び物性に関しても合わせて解説する。

【プログラム】

  1. バイオマス樹脂の市場動向
    1. バイオマス樹脂の種類と原料
  2. 樹脂設計
    1. ラジカル重合技術 (油性)
    2. ラジカル重合技術 (水性)
    3. バイオマスアクリル樹脂の設計
    4. 紫外線硬化型バイオマスアクリル樹脂の設計
    5. ウレタンアクリレートの設計
    6. バイオマスウレタンアクリレートの設計
    7. 水性UV (ウレタンディスパーション) の設計
  3. 物性例及びコーティング材としての用途展開例
    1. バイオマス度の測定方法
    2. バイオマスアクリルの基本物性 (油性)
    3. バイオマスウレタンアクリレートの基本物性(ハードコート用)
    4. 水性UV (ウレタンディスパージョン) の基本物性
  4. 今後の動向

【質疑応答】
 


第3講 バイオマスプラスチック製造の現状と開発動向〜プラスチックごみ問題と地球環境の関係性〜

【15:30-16:45】

理化学研究所 環境資源科学研究センター バイオプラスチック研究チーム 上級研究員 竹中 康将 氏

【キーワード】
地球温暖化、気候変動、プラスチックごみ、マイクロプラスチック、バイオマスプラスチック、生分解性プラスチック、海洋生分解性、アクリル樹脂、階層的廃棄物対策、カーボンニュートラル、再生可能資源

【講演のポイント】
地球温暖化と気候変動の現状とプラスチックのごみ問題および資源循環について解説し、バイオマスプラスチックおよび海洋生分解性プラスチックの基礎から社会実装に向けた取り組みと課題について解説する。

【習得できる知識】
バイオマスプラスチックと海洋生分解性プラスチックの基礎知識の習得
バイオマスプラスチック開発や海洋生分解性プラスチック開発における問題点や注意点について理解が深まる
プラスチック製造と地球環境問題の関係性について理解が深まる

【講演趣旨】
我々の生活のあらゆる場面で使用されているプラスチックは、化石資源由来の原料から合成されてきた。昨今の地球温暖化の問題から、脱炭素社会、カーボンニュートラルあるいはSDGsへの関心が高まり、持続可能な原料の供給と資源の有効利用を促進するバイオマスを原料に用いたバイオマスプラスチック材料の開発と工業化が強く望まれている。また、既存のプラスチック材料が海洋・河川へ流出した場合にマイクロプラスチック化して半永久的に残るなど、海洋生物等へ悪影響を与えると言った海洋汚染が社会問題となっており、プラスチックの回収・リサイクルや海洋生分解性という特殊機能の付与にも注目が集まっている。
本セミナーでは、プラスチックごみに関連する地球環境問題について解説し、バイオマスプラスチックの基礎から研究開発の最新動向について紹介する。

【プログラム】

  1. はじめに
    1. 地球温暖化と気候変動
    2. プラスチックごみ問題
    3. 階層的廃棄物対策
  2. バイオマスプラスチック
    1. バイオマスプラスチックとは
    2. バイオマスプラスチック開発の現状
  3. バイオマスプラスチックの最新研究
    1. バイオマスアクリル樹脂の開発
    2. 海洋生分解性バイオマスプラスチックの開発
  4. おわりに
    1. まとめ
    2. 今後の展望

【質疑応答】

セミナー講師

第1部 環境・バイオ・プラスチックリサーチ 代表(博士(工学)) 
  兼務 (一社)難燃材料研究会 理事、 東洋大学・神奈川大学 非常勤講師 位地 正年 氏(元日本電気(株))

第2部 大成ファインケミカル 株式会社 技術グループ 課長 朝田 泰広 氏

第3部 理化学研究所 環境資源科学研究センター バイオプラスチック研究チーム 上級研究員 竹中 康将 氏

セミナー受講料

【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

44,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   環境負荷抑制技術

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

44,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

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開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   環境負荷抑制技術

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