はじめて学ぶ化審法 ～概要・他法規との関連性・体系と企業の対応～

★化審法及び関連法規の全体像を把握することができます。

★専門外の方でも理解できる様、化学物質管理に関する基礎知識や法律の読み方などについても丁寧に解説します。

★直近の平成29年改正のポイントや対応についても講義します。

講師

福岡女子大学 国際文理学部 環境科学科　教授 博士（学術） 　辻 信一 先生

【講師ご略歴】
1985年　通商産業省入省　化学物質管理政策など環境政策を担当。
1986年および2009年の化審法改正に従事。
2011年　名古屋大学特任教授
2017年　福岡女子大学教授

受講料

1名41,040円(税込（消費税8％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
＊学校法人割引 ；学生、教員のご参加は受講料50％割引。

セミナーポイント

　化審法は、わが国の化学物質管理の中核となる法律で、化学会社のみならず化学製品の流通や販売を行う事業に携わる方々にとって理解しておくべき法律の一つです。昨今では、化学品を扱う研究・開発担当者や営業担当者等、化学物質管理を専門としない方も、その概要を把握しておいた方が良いケースが多々生じています。
　本セミナーでは、はじめて化審法を学ぶ方を対象として、この法律の仕組みや沿革をはじめ、実務において必要な関連する法律との関係などをなるべくわかりやすく解説します。
　環境基準値の意味など化学物質管理に関する基礎知識や法律の読み方など初歩的な事柄についても丁寧に説明いたしますので、予備知識がなくとも化審法の全体像を把握することができると思います。また、大気汚染防止法による規制、PRTR制度との関係などにも言及して、化審法を中心とした一連の環境政策についてもその基礎が分かるように説明いたします。
　演者は化審法改正にも携わってきましたので、その経験をもとに、求められている管理・対応のポイントについても、制定・改定の沿革・背景から順序立ててわかりやすく講義します。
　会社のさまざまな部署で仕事をされる中で、化審法にご関心のある方は、ぜひこのセミナーをお聴きいただき、皆様の仕事に活用していただければと思います。

○受講対象：
　はじめて化審法を学ぶ方を対象とします。予備知識がなくとも理解できるように解説しますので、ご関心のある方はぜひ受講してください。

○受講後、習得できること：
　化審法の仕組みを 環境に関する考え方、および現在の化審法が形成されてきた沿革などを踏まえて理解することができます。また、化審法がほかの法律や制度とどのように関連しているかを把握することができます。

セミナー内容

1.化審法とは
　（1）どのような場面で化審法はつかわれるのか
　　①メーカー
　　②商社
　　③運送業、小売店など
　（2）どんな商品に化審法は適用されるのか
　　①化学工業品
　　②原料、中間体
　（3）他の法律と化審法との関係は？その体系の理解
　　①薬事法
　　②毒物・劇物取締法
　　③農薬取締法
　　④大気汚染防止法、水質汚濁防止法
　　⑤化学物質排出管理法（PRTR法）
　　⑥廃棄物処理法
　　⑦労働安全衛生法

2.化審法の制定・改正とその背景及び求められること
　（1）どのような経緯で化審法がつくられたのか
　（2）リスク評価とは何か
　　①有害性と暴露可能性
　　②閾値とは何か
　　③規制値はどのようにして決められるのか
　（3）どうして事前審査制度が導入されたのか？求められる対応とは？
　（4）どうしてスクリーニング毒性試験が導入されたのか？求められる対応とは？
　（5）どうして生態影響が審査項目に加えられたのか？求められる対応とは？
　（6）どうして一般化学物質に対して製造量などの届け出が課されたのか？求められる対応とは？
　（7）平成29年化審法改正のポイントと対応
　（8）今後の方向性や見通し

3．化審法の仕組みと化学物質の取り扱い・管理
　（1）化審法の申請・届出の流れ
　（1）新規化学物質と既存化学物質
　（2）「段階的審査」とは？
　（3）第1種特定化学物質と監視化学物質
　（4）第2種特定化学物質と優先評価化学物質
　（5）中間物など
　（6）低生産量新規化学物質
　（7）少量新規化学物質
　（8）ポリマーについて
　（9）情報伝達

4．全体のまとめと留意事項

 ＜質疑応答＞