以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
★リチウム電池用正極・負極材に関する
最新技術を検証、解説!
★折角高性能な電極を開発・使用しても、
電池の高性能化に繋がらない!
・・その理由や電池設計・他部材との
関連性を把握!
講師
泉化研(株) 代表 菅原 秀一 先生
【講師略歴】
呉羽化学工業(株)(現 (株)クレハ) 機能材料部技術担当部長
三井物産(株) 本店無機化学本部プロジェクトマネージャー
ナノテク事業企画部門(リチウムイオン電池関係の新規会社設立FSほか)
ENAX(株) 米澤研究所・先端技術室プロジェクトマネージャー
北陸電力(株)/ENAX(株)共同研究プロジェクト・マネージャー
NEDO系統連携蓄電システムプロジェクト研究マネージャー
等を経て現在に至る。
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
始めに2017年の二次電池展(東京)で発表された正・負極剤の性能と電池(セル)の特性を紹介し、進歩を検証する。
リチウムイオン電池の性能(容量と出力)は、基本的に正極材の高い充放電容量Ah/kgと電圧Vをベースに、受け皿としての負極材の機能で決まる。
しかし、工業製品としてその性能、寿命と安全性をクリアする実用電池とするためには、高性能の正・負極材の他、それを活かす電気化学的な設計が不可欠である。ところが設計上、高性能材ほど使い難い、高性能を活かせないなどの局面にぶつかる。
更に安全性も然りで、せっかくの高性能材が、電解液の性能やセパレータの制約で、電池システムとしての性能向上と安全性につながらない。
本セミナーでは上記の点について事例を含めて順序立てて解説するとともに、受講者の実務に役立つ二次電池のエンジニアリングを、スキルとして学習願いたい。
受講対象
1.電池材料の開発に携わっている研究者、技術者
2.電池の開発、システム設計に携わっている研究者、技術者
3.応用分野でリチウムイオン電池の選定に携わっておられる営業スタッフ
4.広くリチウムイオン電池の関連部材の流通スタッフ
など
受講後、習得できること
1.売り物になる電池材料への開発指針を定める
2.安全で間違いのない電池選択へのガイド
3.進行中の開発プロジェクトの見直し、選択と集中への手がかり
など
セミナー内容
1.次世代正・負極材料2017
・正極材の特性・放電容量と動向
・負極材の特性と動向
・電池、蓄電デバイスの特性と動向
・電池材料市場、拡大と新規参入
2.正極材および電池製造工程と電池性能の関係
・リチウムイオンの安全性と材料・設計・運用
・材料と製造工程の不良と安全性リスク
・現在汎用されている正極剤の特性・レベル
・正極剤の理論容量と実用容量
・正極材の容量とセルの比容量モデル
・EVリチウムイオン電池の主要諸元
3.負極材と電池性能の関係
・負極材料の理論容量とセルの端子電圧
・三菱MiEVの電池、炭素負極とLTO負極
・正・負極剤の容量とセルの試算 1(mAhベース)
・正・負極剤の容量とセルの試算 2(mAhベース)
・100Whセル(正極+負極)体積
4.高容量系正・負極材の実用化に向けて
・セルのエネルギー密度向上ステップ
・LNMO5V系正極の放電特性(模式図)
・5V級正極材の放電カーブ
・正極材のコスト試算、理論容量ベース
・ポリアニオン系正極剤の特性と比較
・使えない正極剤の様々な例
5.電池材料の開発指針まとめ
・材料メーカーと電池メーカーの関係
・電気化学的な基礎に立ったR&Dの推進
6.電池の安全性と材料・セル設計との関係
・A/C比と正負電極電位の安定
・電池開発のステップと安全項目チェック
・容量設計と安全マージン
・正負極材の高性能化と電解液・セパレータ
・安全性試験規格の概要
・EV用電池の安全性規格
<質疑応答>
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