初心者向けセミナーです 自動車軽量化に向けたセルロースナノファイバー複合材の開発と均一分散技術、高補強性向上、技術課題、応用展開【Live配信・WEBセミナー】

自動車応用を目的としたセルロースナノファイバー
複合材を中心に、第一線で活躍する専門家から解説!

容易ではない樹脂中のCNF均一分散技術の開発事例!
次世代素材CNFを活用したナノセルロースヴィークル(NCV)とは?  

セミナープログラム

【11:00-12:10】

第1部 セルロースナノファイバーの基礎と応用、評価、研究動向

講師:MIPコンサルタント事務所 岩崎 誠 氏

【キーワード】
1 セルロースナノファイバー
2.バイオリファイナリー
3.サステイナビリティー

【講演主旨】
バイオマス系素材の利用が国全体として推進されており、中でも、木材は生育量や使用量が多く注目されています。木材からセルロースを取り出して紙を製造している紙パルプ産業は、紙に代わる素材としてセルロースナノファイバなどに傾注して開発を進めています。本講座では, 木材の構造と構成成分と利用の状況、特に紙パルプ産業の現状を解説した後、主にセルロースナノファイバについて、その各種製造法、特徴とそれを活かした応用開発の状況と課題、さらに世界動向を解説します。

【プログラム】
1.はじめに
 1-1  バイオマス利用促進の背景  
2.木材の構造と構成成分および利用状況
 2-1 木材の構造
 2-2 構成成分(セルロース、ヘミセルロース、リグニン)
 2-3 各構成成分の利用状況
3.日本の紙パルプ産業について
 3-1 現状
 3-2 セルロースナノファイバを含むバイオリファイナリーへの展開
4.ナノセルロースの製造
 4-1 各種ナノセルロースの製造方法とその比較
 4-2 スタート原料(針葉樹、広葉樹、非木材)の影響および特徴
5.セルロースナノファイバの各種特性とその応用開発状況
 5-1 特性一覧
 5-2 透明性と応用開発(光学フィルム、透明シート)
 5-3 高強度と応用開発(自動車用部材応用による軽量化など)
 5-4 ガスバリアー性と応用開発(食品包装の利用による食品廃棄物削減)
 5-5 熱安定性と開発(有機ELディスプレー、有機薄膜太陽電池など)
 5-6 高い粘性、保水性と応用開発(乳液、スプレーなどの化粧品、食品用途)
 5-7 その他の特性と応用開発(紙おむつの防臭)
 5-8 最近の面白いトピックス
6.世界の動向(北欧、北米、その他)と日本との相違
7.まとめ
【質疑応答】


【13:00-14:10】

第2部 セルロースナノファイバー(CNF)の3次元網目状構造を利用した製品開発

講師:静岡大学 青木 憲治 氏

【キーワード】
1.CNFマスターバッチ
2.CNF複合材料
3.無水マレイン酸変性ポリプロピレン(MAPP)

【講演主旨】
バイオエコノミー社会の実現に向け、バイオマスの利用を加速しなければなりません。特にセルロースをナノレベルに解繊したセルロースナノファイバー(CNF)と樹脂との複合化が期待されています。しかし、CNFを樹脂中に均一分散させることは容易ではなく、現時点で大きな技術課題となっています。そこで、PP系複合材料において必須添加剤である無水マレイン酸変性PP(MAPP)に着目し、CNFの分散性向上に適したMAPPの設計およびCNF/MAPP複合化プロセスを開発しました。これにより作製したCNF/PP複合材料のCNFの分散状態をSTEMトモグラフィー、FT-IRイメージング等で観察した結果を紹介します。

【プログラム】
1.新素材CNFへの期待と現状
 1-1 バイオエコノミー
 1-2 海洋プラスチック問題
 1-3 CNFの特徴と産業への利用
 1-4 3次元網目構造を利用した試作品例
2.CNF製品の社会実装に向けた課題解決へのアプローチ
 2-1 「技術的課題」と「ビジネス的課題」
 2-2  PPにCNFを均一分散させるためには
 2-3 「静岡レシピ」と「Cellmapp」
 2-4 CNFの分散観察例
 2-5 期待される効果
 2-6 技術の応用展開分野
【質疑応答】


【14:20-15:30】

第3部 セルロースナノファイバーの開発と特性、応用例

講師:モリマシナリー(株) 山本 顕弘 氏

【キーワード】
1.リグノセルロースナノファイバー
2.セルロースナノファイバー複合化
3.セルロースナノファイバー用途開発

【講演主旨】
セルロースナノファイバーは天然物から作られたナノファイバーで様々な特性を有している。その特性の紹介と特性を活用した工業用の商品開発の取り組み事例を説明する。セルロースナノファイバーは木から製造することが可能で、国産木材から製造することにより資源が乏しいと言われる日本において大量に存在する森林資源が活用でき、循環型社会に貢献可能である。

【プログラム】
1.背景
 1-1 会社紹介
 1-2 おかやまグリーンバイオ・プロジェクト
2.セルロースナノファイバー
 2-1 リグノセルロースナノファイバー
 2-2 セルロースナノファイバー
3.セルロースナノファイバーの特性
 3-1 成分分析
 3-2 比表面積
 3-3 粘度
 3-4 結晶化度
4.セルロースナノファイバーを用いた用途開発
 4-1 プラスチックへの分散
 4-2 ゴムへの分散
 4-3 塗料への分散
 4-4 アルコール分散セルロースナノファイバー
5.まとめ
【質疑応答】


【15:40-16:50】

第4部 セルロースナノファイバー(CNF)の自動車用途展開と技術課題

講師:金沢工業大学 影山 裕史 氏

【キーワード】
1.電動車両
2.LCA
3.ビジネスモデル

【講演主旨】
オイルショック以降の軽量化ニーズにも呼応し急増したプラスチックは、近年のCO2排出や海洋汚染などの大きな壁にぶつかっている。その一環として植物系のバイオプラスチックが注目されているが、石油系に対し強度面で劣勢であり量産しにくいといった大きな課題がある。ここでは、その課題に対し、同じ植物系のセルロースを原料とし強度向上に期待のできるCNF(セルロースナノファイバー)を挙げ、その有効な活用方法として量拡大に魅力的な将来の自動車動向に照らし合わせ、紹介したい。

【プログラム】
1.プラスチックの動向
 1-1 プラスチックの拡大と課題
 1-2 自動車用プラスチックの現状
 1-3 自動車用プラスチックの課題
2.バイオプラスチックの期待と課題
 2-1 バイオプラスチックの期待
 2-2 バイオプラスチックの現状
 2-3 バイオプラスチックの課題
3.セルロースナノファイバーの期待と応用展開
 3-1 セルロースナノファイバーの期待
 3-2 セルロースナノファイバーの現状
 3-3 セルロースナノファイバーの課題
 3-4 セルロースナノファイバーの応用展開
4.セルロースナノファイバー産業の活性化
 4-1 マルチマテリアルとの融合
 4-2 地域、循環型社会との密着
 4-3 サプライチェーンの構築
 4-4 ビジネスモデルの提案
5.まとめ
【質疑応答】

セミナー講師

第1部:MIPコンサルタント事務所 代表 岩崎 誠 氏

第2部:静岡大学 農学部 ふじのくにCNF寄附講座 特任教授 博士(工学) 青木 憲治 氏

第3部:モリマシナリー(株) セルロース開発室 室長 山本 顕弘 氏

第4部:金沢工業大学 大学院工学研究科 高信頼ものづくり専攻 教授 影山 裕史 氏

セミナー受講料

【1名】55,000円(税込、資料代を含む)
※2名目以降は1名につき11,000円(税込、資料代を含む)


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


11:00

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

繊維技術   高分子・樹脂材料   自動車技術

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繊維技術   高分子・樹脂材料   自動車技術

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