<バイオ原薬(抗体)での事例研究>プロセスバリデーション=管理戦略と継続的ベリフィケーション(CPV)=【Live配信】

FDA/EMAの PVガイドラインが要求する
開発段階、PPQ段階、CPV/Ongoing段階での
要求される活動と達成すべき目標とは?

<CQA、CPP、KPP等の設定の考え方とアプローチ>
<管理戦略策定のプロセス>
<CPVの計画化とモニタリングすべきパラメータ設定の考え方>

これらについてバイオ原薬である抗体(A-Mab)の開発を事例にA-MabのQTTP設定から
抗体の品質特性候補の抽出及びCQA設定、製造プロセスに基づくCPP, KPP, KPAの設定、
管理戦略の策定と初期バリデーション(PPQバッチの製造)の実施、
管理戦略の見直しとCPV計画化に至るライフサイクルマネジメントの概要を解説

※当セミナーは、ZOOMによるLive配信に変更になりました。(更新:2020/8/25)※

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    セミナー趣旨

    プロセスバリデーション(PV)に関しては、これまで連続3ロットの製造による最終製品のIPCや品質試験の規格への適合と設定したパラメータの許容幅内での稼働の確認だけで許容されてきた。
    しかし、これでは“プロセス能力”を完全に理解した証明とは言えず市販後の逸脱時の対応やその他の問題が発生した際の検討・分析が不十分となる要因となって製品の品質保証には繋がっていないとの規制当局の強い不満から、有効なPVによるプロセスの深い理解と変動の把握による医薬品の品質保証が必要との要求を背景にFDAガイダンスやEU GMP Annex 15 (= PIC/S GMP Annex 15) が改訂されてきた経緯がある。

    ICHQトリオの実務展開の浸透によりリスクマネジメントやライフサイクルマネジメントの展開を取り込んだ新しいPVには、製法のみならず施設、設備、試験のデザインの適切性の確認まで包含しており、設計されたプロセスが目標とする品質を有する製品を安定的に恒常的に製造する能力を有することの科学的証明を市販後も製品のライフサイクルが終了するまで継続的にモニタリングすることにより“変動”の早期発見と改善を促すマネジメント体制(継続的モニタリング)の構築が要求されている。

    このためプロセスの設計段階から、目標とする
     ・品質特性(QTTP)からの品質特性の設定
     ・リスク分析による重要品質特性(critical quality attribute; CQA)の選別
     ・製造法(各工程)の設計とプロセスバラメータの設定及びCQA
    との相互関係に基づくリスク分析による
     ・工程性能の一貫性に関するパラメータ(key process parameter; KPP)
     ・重要プロセスパラメータ(critical process parameter; CPP)の設定
     ・多変動分析や製造実績からのプロセスパラメータの許容変動幅(Proven Acceptable Range)の設定
     ・CQA、CPP やKPP及び原材料等の物質特性を考慮したリスク軽減
    を反映するプロセス遂行の管理戦略の設定を行われなければならない。

    その上で商業生産プロセスの稼働適格性(Process Performance Qualification)を実施し、その成功を通じて変動の存在とその程度の検出方法の適切性、変動がプロセスや製品特性に与えるインパクトとそのメカニズムを把握して商業生産時の管理戦略を再設定し、変動要因とその発生メカニズムの適切性をモニタリングする活動が必要となってくる。

    PPQ後のこのようなモニタリング活動はContinued Process Verification (CPV)若しくはOngoing Process verificationと言われ、この継続的モニタリングにより再設定した管理戦略のバラメータの変動が設定限度値内で推移していることで市販後も製造プロセスが安定状態にあることを保証することとなる。
    PPQ後のモニタリング活動は製品品質レビュー(PQR)若しくは年次製品レビュー(APR)として日欧米で既に要件化されており、当局査察の対象項目となっているが、FDAガイダンスではPPQ後の継続的モニタリングでは統計的に十分なデータが揃うまで継続して収集すること及び収集したデータについて統計学に専門性を有する者により統計的な評価を実施することを要求している。

    このようにプロセス設計段階からPPQ実施に向けた活動、PPQ後のモニタリング活動はどのように実施すべきなのか、また管理戦略はどのように設定しPPQ後ではどのような観点で再設定すべきか、についてはガイドライン等には詳細に記載されてなく製品毎のケースバイケースでの対応が必至となっている。

    本セミナーではFDA及びEMAの PVガイドラインが新たに要求する、開発段階、PPQ段階、CPV/Ongoing段階の3段階に於いて、要求される活動と達成すべき目標についてICHの要求内容とともに解説するとともに、CQA、CPP、KPP等の設定の考え方とアプローチや管理戦略策定のプロセス、及びCPVの計画化とモニタリングすべきパラメータ設定の考え方について、バイオ原薬(抗体)の開発を事例として詳細に解説する。

    習得できる知識

    ■プロセスバリデーションの新概念と要求される活動(Qトリオとの関連性)
    ■日米欧のプロセスバリデーションへの要求事項(ガイダンスの要件)
    ■管理戦略の要素(Q11での要求事項と設定例)
    ■出発物質と生物起源原材料の選択の要件と基準
    ■ライフサイクルマネジメント活動の要素
    ■製造販売申請書類(CTD)でのPVの記載内容と提出すべき書類
    ■継続的ベリフィケーション(CPV)活動の内容
      - CQA、CPP、KPAの設定とリスク分析
      - 管理戦略の策定に必要なデータとリスクランキング
      - サンプリングプランとCPV計画の作成

    セミナープログラム

    1.プロセスバリデーションの新概念
     ・規制当局の懸念
     ・Qトリオによる要求
     ・旧PVの問題点と定義の変更

    2.FDAプロセスバリデーションガイダンス
     ・Stage 1
     ・Stage 2
     ・Stage 3

    3.EU プロセスバリデーション(Annex 15)の改訂
     ・豪TGA査察官による変更のポイント

    4.Control Strategy(管理戦略)
     ・定義の変遷(Q6→Q8/Q10)
     ・Q11とは?
     ・製造プロセスの開発と管理戦略の変遷
     ・Control Strategy (管理戦略)の要素
     ・管理戦略の例(バイオ、合成製品)
     ・出発物質と生物起源原材料の選択理由
     ・ライフサイクルマネジメント

    5.製造販売申請書類(CTD)でのPVの記載
     ・バリデーションの成功とは?
     ・プロセスバリデーション提出書類(申請時)

    6.継続的ベリフィケーション
     ・Continued Process Verificationとは?
     ・CPVとはならない例
     ・CPVに関与する機能と責任

    7.CPVの実践例(A-Mab)
     ・ライフサイクルマネジメント
     ・A-MabのQTTP
     ・CQA設定根拠のリスク分析
     ・抗体の品質特性候補例
     ・製造プロセス
     ・CPP, K PP, KPA
     ・管理戦略設定に必要なデータとリスクランキング
     ・CPVプランの作成
     ・原薬CQAのCPV計画 
     ・各製造ステップのCPV候補(培養~精製、バルク充填)
     ・サンプリングプラン

     □質疑応答・名刺交換□

    セミナー講師

    立石 伸男
    ノビオコンサルティング 代表

    【簡単な経歴・経験】
    元中外製薬勤務。Roche/Genentech承認GMP監査員
    元日本PDA製薬学会 無菌製品GMP委員会、QAQC委員会 グループリーダー
    「無菌製造法に関する製造指針と品質管理」改定メンバー
    「元PDAテクニカルレポート(プロセスバリデーション)peer reviewメンバー」

    セミナー受講料

    55,000円( S&T会員受講料52,250円 )
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    詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
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    全国

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    キーワード

    医薬品技術   医薬品・医療機器・化粧品等規制   バイオ技術

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