ポリマー表面へのグラフト化、そのメカニズムと最新手法、評価解析【Live配信セミナー】

液相グラフト、固相グラフト、ナノ材料へのグラフトなど、
従来法から高反応性手法までポリマー表面グラフト化を詳解!

セミナープログラム

【10:15〜11:45】

第1部 ポリマーグラフト化のメカニズム: ナノ粒子表面のグラフト化を例に

新潟大学 名誉教授・フェロー 工学博士 坪川 紀夫 氏

【講座の趣旨】
グラフトポリマーの合成法は、古くから各種の方法が報告されている。最近では、グラフト鎖の分子量や分子構造が制御されたグラフトポリマーの合成が可能になっている。本講座では、ナノ粒子表面へのポリマーのグラフト反応を例にあげ、グラフト化のメカニズムや手法について解説する。

【セミナープログラム】

  1. はじめに
    1. グラフトポリマーとは
    2. グラフト化で何ができる
    3. グラフト化の方法論(メカニズム)
  2. グラフトポリマーの合成 (ナノ粒子表面グラフト化を例に)
    1. Grafting from 法
      1. 表面開始付加重合
      2. 表面開始リビングラジカル重合
      3. その他
    2. Grafting from 法
      1. 高分子反応法
      2. 成長末端停止法
      3. ナノカーボンによるラジカル捕捉法
      4. ナノカーボンとの配位子交換法
      5. その他
  3. ポリマーグラフト化ナノ粒子の評価技術
    1. 表面分析機器による評価
    2. 熱分解GC-MSによる評価
    3. 分散性、表面濡れ性評価
    4. その他
  4. グラフト化による機能付与
  5. おわりに

【質疑応答】


【12:30〜13:45】

第2部 固相グラフト化のメカニズムおよび ポリマーグラフト化を用いた添加剤の種類と応用

ビックケミー・ジャパン(株) 添加剤技術部 部長 若原 章博 氏

【講座の趣旨】
異なる組成の固体(各種ポリマー、木質粒子、無機粒子)をできるだけ均質に混合するには、相溶性とともに、界面での相互作用を積極的に活用することが必要である。特にポリマー表面のグラフト化は、ポリプロピレンの結合性向上に有効である。グラフト化に用いられるポリマーやモノマーの種類や、高反応性と有機溶剤フリーの固相グラフトプロセスの利点と特徴を解説する。

【セミナープログラム】

  1. グラフト化プロセスで利用できるポリマーおよびモノマー
    1. ポリマー
      ホモポリマー、コポリマー、ブロックポリマー、天然製品
    2. モノマー
      無水マレイン酸、アクリル酸、メチルメタクリレート、 ビニルシラン、
      グリシジルメタクリレート 、ブチルアクリレートスチレン、ヒドロキシエチルアクリレート
  2. 固相グラフトについて
    1. 固相グラフトの反応メカニズム
      結晶構造と固相グラフト反応との関連性
    2. 固相グラフト化プロセス
      反応層、冷却器、分級器、他
    3. 固相グラフト化の応用例
      • オレフィン系樹脂の密着性
      • 相溶性向上
      • (ガラス繊維や炭素繊維など)繊維複合樹脂の分散性向上
      • 天然物や無機物とポリマーとの分散性向上
  3. ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミドなどでの活用例
    樹脂—樹脂、樹脂−無機物、樹脂—天然繊維、他

【質疑応答】


【14:00〜15:15】

第3部 電子線グラフト法を中心としたポリマー表面のグラフト化とその応用

福井大学 産学官連携本部・客員教授 Ph.D. 堀 照夫 氏

【講座の趣旨】
ポリマー表面への機能性付与の一つとして電子線グラフト重合がある。本稿では  電子線グラフト重合の原理から応用、さらに実用化技術について解説する。

【セミナープログラム】

  1. 高分子の高機能化技術について
    1. はじめに
    2. 各種加工方法の分類
  2. 放射線照射技術
    1. 放射線の種類
    2. ラジカルの生成
    3. プラズマとの違い
  3. 電子線グラフト重合のメカニズム
    1. ラジカルの測定と寿命
    2. グラフト重合の進み方
    3. 実験装置と基礎研究
  4. 電子線グラフト重合によるもの創り
    1. 各種機能加工の実例
    2. 連続式グラフト加工装置
    3. 今後の展開

【質疑応答】


【15:30〜16:45】

第4部 NMR法による無水マレイン酸 グラフトポリオレフィンのグラフト構造解析

(株)UBE科学分析センター 有機材料分析研究室 室長 博士(工学) 宮内 康次 氏

【講座の趣旨】
ポリオレフィンにグラフトした無水マレイン酸をNMRによって いかに解析するかを紹介する。ポリオレフィンを溶液NMR分析する際の勘どころ、 NMRパルステクニック、NMR高感度分析のためのグラフト無水マレイン酸誘導体化法等、 実用的グラフトポリオレフィン評価技術について解説する。

【セミナープログラム】

  1. 無水マレイン酸グラフトポリオレフィン(MA-g-PO)
    1. MA-g-POとは
    2. グラフトMA構造解析の従来法と新規解析法
  2. 高感度二次元相関NMR法による末端グラフトMAの直接解析
    1. 各種二次元相関NMR法によるグラフトMAの構造解析
    2. グラフトMAの定量的解析
  3. NMRパルステクニックを駆使したオリゴマーグラフトMAの構造解析
    1. NMRパルステクニック
    2. オリゴマーグラフトMAの1H NMRスペクトル
  4. 化学反応とNMR法を組合わせた超微量グラフトMAの高感度分析
    1. グラフトMAの超臨界メタノールによるメチル化反応
    2. メチル化グラフトMAのNMR分析
  5. ポリオレフィン複合材料におけるグラフトMAの分析
    1. ポリオレフィン複合材料:表面修飾無機フィラー
    2. 超臨界メタノール処理−1H NMR分析

【質疑応答】

セミナー講師

【第1部】新潟大学 名誉教授・フェロー 工学博士 坪川 紀夫 氏
【第2部】ビックケミー・ジャパン(株) 添加剤技術部 部長 若原 章博 氏
【第3部】福井大学 産学官連携本部・客員教授 Ph.D. 堀 照夫 氏
【第4部】(株)UBE科学分析センター 有機材料分析研究室 室長 博士(工学) 宮内 康次 氏

セミナー受講料

1名につき66,000円(税込・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕

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  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
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※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:15

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   高分子・樹脂加工/成形   分析・環境化学

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開催日時


10:15

受講料

66,000円(税込)/人

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全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   高分子・樹脂加工/成形   分析・環境化学

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