化学工場の異物トラブル対策講座

化学工場の異物トラブル対策講座
一般化成品から半導体用薬品製造まで
ファインケミカル分野の異物トラブルの基礎と改善手法

セミナー講師

鈴木 孝 (すずき たかし)
一代技術士事務所 代表
技術士(化学部門 )
公益社団法人日本技術士会(正会員)
一般社団法人化学物質管理士協会(正会員)
一般社団法人静電気学会(個人会員)

エネルギー管理士(熱)、公害防止管理者(水質1、大気1)、
第一種衛生管理者、高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)など

略歴
2004年 群馬大学大学院工学研究科 修了、化学会社に勤務
2011年~2019年 工場長として勤務
2019年 一代技術士事務所開業2011年の東日本大震災を経験し、
工場移転に伴う4つのプラントの新規立ち上げに関わる。完全復興までのプロセス
(工場建設、対外折衝、技術移管)の過程で数多くの異物トラブルの解決に取り組む。
設計時、据付時、稼働性能、稼働時の適格性評価の経験が豊富。
品質管理、生産管理、労務管理、労働安全衛生、公害防止活動、コスト改善等、
工場運営全般を得意とする。特に化学工場での独自の静電気事故防止対策には定評がある。

セミナー受講料

36,000円(税抜)

セミナー趣旨

 ファインケミカルの製造現場では、純物質以外のすべてが異物です。
消費者の方々が安全で安心な製品を手にできるよう、異物混入の発生率を下げるよう
万全の対策を意識しなければなりません。
 しかし実際その異物の種類は、虫、毛髪、サンプリング治具など、従来の企業内細則で
予防が可能であったであろうものから、顧客要求が厳しく現状の管理では不可能とも
考えてしまうものなど多岐にわたっています。また、どこまでの異物を許容とするかが
明確でないケースも多く、技術開発は経験的に行われている状況も多々あります。
さらに異物トラブルをいかに予防・改善するかについても一般化が難しく、
故に顧客との関係悪化、生産性の悪化など、様々なトラブルが常態化してしまうことも
珍しくありません。本講座では、基本的な異物トラブルおよびその防止手法の理解から始まり、
不具合現象に対する根本的な問題解決力を高める事が可能です。
 また講座の後半では、異物トラブル最新の動向、トラブル対応方法など、実務上の
重要ポイントを網羅的・具体的に解説しますので、実務ですぐに使える知識を
手に入れることができます。異物トラブルの基礎を学びたい方から実務を行っている方まで、
大変おすすめです。

受講対象・レベル

ファインケミカル製造に関わる技術者、技術チームリーダー、工場長
サプライチェーンマネジメント担当者

習得できる知識

異物トラブルを基礎から学ぶことができる
いくつかの事例をもとに問題解決ができるようになる
最新の異物トラブルの動向を学べる
さまざまな問題解決手法を活用できるようになる

セミナープログラム

1.異物混入に対する評価
  1.1 異物の種類
  1.2 生産者目線の異物と消費者目線の異物
  1.3 生産工場の異物トラブル防止技術(ハードアプローチとソフトアプローチ)
  1.4 リスクマネジメント

2.一般化成品を中心とした異物対策
  2.1 原料からの異物対策、原料管理のポイント
  2.2 装置からの異物対策、装置選択、装置維持のポイント
  2.3 環境からの異物対策
  2.4 工場管理のポイント
  2.5 【事例】製品実現を阻害する要因

3.半導体用薬品(レジストモノマー)を中心とした微量金属異物対策
  3.1 原料の異物対策
  3.2 装置からの金属溶出という課題
  3.3 装置洗浄方法、洗浄確認方法
  3.4 プロセスのリアルタイム分析方法、データ解析事例
  3.5 工程安定化の重要ポイント、イオン交換水の管理
  3.6 【事例】製品実現を阻害する要因

4.異物トラブル最新の動向
  4.1 前釜品洗浄不足による問題
  4.2 前釜品の毒性学的アプローチ
  4.3 医薬品製造に用いられる洗浄バリデーションの考え方
  4.4 洗浄残留基準の動向

5.再発防止の進め方
  5.1 傾向管理の導入
  5.2 FTA型過去トラブルリストの導入
  5.3 FMEAを用いたトラブル未然防止策
  5.4 管理者の意識、担当者の意識とリスクコミュニケーション

質疑応答