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QUESTION 質問No.494

図面のデータムと現物の差

設計・開発品質マネジメント |投稿日時:
いつも参考になる情報、知識をありがとうございます。私は自動車製造業の開発部門で品質関係の業務に携わっていますが、このほど担当する部品の品質の底上げをすべく調査していたところ、既に市場に出ているものを含めて、ものづくり上の主基準が図面上データムとは違っていることに気が付きました。完成車としての状況を見ると、部品メーカーの設定する基準を主にした方が不整合が起きにくいのだろうと感じるので、図面を直してしまいたいところですが、車の構造物である部品に対して果たしてそれでいいのかと熟考したく。そこで、とても幼稚な質問になってしまうのですが、そもそも、図面上のデータムとものづくり上のデータムが違うなんて事は一般的に有りなのでしょうか?もし有りなのだとすれば、どのような考え方をすれば図面と一致している良品であると言えるのでしょうか。アドバイスを頂けると助かります。文面が分かりずらかったスミマセン。

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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

回答させていただきます。
結論からいうと、あり得る事象だと考えています。
※実際私の経験上でも発生しておりました。
あり得ますが、それぞれの基準があることを関係者が理解してる状態が望ましいと思います。


自動車(製品)のデータム=基準についてはそのアセンブリの中で基準となる点や面がデータムとなっていると思いますが、
各部品の製造についてはやはり部品上でのデータム基準が測定基準、品質確認として必要になってきますので、その差分を埋める作業として部品メーカーとして基準を設けると思います。
特に、そもそもの自動車としての基準から該当する部品に対して、図面上架空寸法などの場合は起きやすい事象であると思います。

この場合、自動車としての基準、部品としての基準それぞれが必要でその基準と基準の関係性を明確にし管理していくと自動車、部品それぞれの品質管理に有効だと思います。

一例として、自動車におけるデータムと部品におけるデータム双方を図面上は表記しておき位置関係を明確にしておく方法がありえると思います。
部品としては自動車におけるデータムは、ものづくり上は無用ですが関連寸法などの確認に用いることが可能です。
一方、部品データムの位置が記載されることで自動車設計者さんも部品単品での基準が明確になり事前に課題などに気付きやすくなると考えます。