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QUESTION 質問No.440

設備、点検、安全への質問です

生産  | 投稿日時:
困っている知人のため質問します。
知人は中小企業でメッキ業をしている30代男性です。
設備、メンテナンス、生産について質問です。
知人の会社では十数年間、設備を利用して生産を行っています。
それにより老朽や劣化が原因の不良の発生が最近見受けられます。
主に原因として挙げるとすれば、設備の老朽化や劣化による不純物の付着など。
知人の会社では設備、メンテナンスの5S活動に人や時間を充てる暇がありません。
生産を続けるために必要最低限の定期的なメンテナンスを行っています。
ですが、それでは根本的な解決になっておらず、知人いわく現時点で会社には設備を再構築する資金はありません。
知人の会社で生産を第一に掲げているらしく、生産という社風が強いそうです。
そこで質問です。
今後も現在の設備を使う場合、生産量を落としてでも時間を作り、定期的に保守整備や5Sに充てるべきでしょうか。
知人か悩んでいます。
宜しければ回答お待ちしております


ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

山田様、ご質問ありがとうございます。

ご質問の内容から、状況としては

① ご友人が抱えておられる現在の問題は不良品の生産であり、設備自体は老朽化や劣化が進んでいるものの、今のところ設備が故障停止するような状態までには至っていない
② 最低限の定期的なメンテナンスは行っている
③ しかし、社内で保全管理(プログラム)を実施する余裕がない
④ ましてや設備を新調する資金はない

と理解しました。そして恐らく、現場では不良品の発生が大きな問題になっているにも関わらず、それが経営問題(売上高の低下や損失の増加、出荷の遅延など)としてまだ顕在化していないために対策が遅れ、現場を良く知るご友人は現場と経営の狭間で悩んでおられるのではないかと想像しました。

今後も現在の設備をご使用なら、今から予防保全を行うことが不可欠であることは言うまでもありません。なぜなら近い将来に設備が故障し始め、修理を伴う事後保全が必要になり、そのとき始めて経営問題として保全管理の必要性が顕在化するようになるからです。

しかし生産量を一時的にでも落として予防保全ができないとなると、何かできるところから始めるほか仕方がないと思います。

幸いなことに定期的なメインテナンスは行っているようですので、この作業を発展・充実させては如何でしょうか。根本的な大きな問題を小さな問題に分割して、定期メインテナンスで一つずつ小さな問題を解決していけば、生産量を落とさずに問題解決ができるのではないかと思います。

品質(不良品)と設備保全という2つの問題を解決するため、それらの対策をすべて洗い出し、定期メンテナンスで行える単位に分割し、一つずつでも二つずつでも小さな対策を定期メンテナンス中に実施してみては如何でしょうか。

それと平行して、次のような金額や数値を洗い出してみることをお奨めします。

• 不良品に伴う損失(材料コストや作業コストなど)
• 生産性(Yield)の割合
• 設備の故障停止が発生した場合の損失
• 設備の故障停止が発生した場合の復旧時間
• 生産量を取り戻すために超過コスト
• 予防保全のための費用
• 新しい設備の購入費用と減価償却期間

など。

そしていくつかのシナリオとその発生確率を求め、それぞれのシナリオで利益を計算すれば「投資の決定木(Decision Tree)」が作れます。それをもとに経営者と相談されたら良いでしょう。仮に「予防保全を行いながら生産を続ける」というシナリオが最も利益率が高いのであれば、経営者も予防保全に理解を示してくれるはずです。

5Sを始めとする継続的なカイゼン活動を定着させるためには、まず保全管理や品質管理がシステムとして運用されなくてはなりません。今から予防保全、保全管理、品質管理、そして継続的なカイゼン活動までの道筋を考えておく必要があるかもしれません。

さらに言えば、保全管理や品質管理を進めて生産性を高め、そこで余った資源(時間、金、人など)をさらに生産性を高める施策に充てるという「善循環」が理想です。

以上、少しでも参考になれば幸いです。