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QUESTION 質問No.378

機械部品等の入手難対策について

設計・開発技術マネジメント |投稿日時:
 産業機器を製造販売する100人に欠ける規模の会社で、特注品の機械設計を担当する職場にいる者です。
 このところのリニアガイドの入手難は、ネットでもしばしば取り上げられていますが、実感としては他にも我々装置設計者が使ういろいろな、それも思わぬ機械部品や装置が似たような状況になっているようです。
 先日も減速機付きサーボモータの、納入までに要するの見込み期間が突如従前の数倍に伸び、急遽単体で調達できる減速機とモータを用いるように設計変更しました。それでも空間的制約がクリアできる状況だったので助かりました。
 このような状況の対策としては、今のところ、納入難になりそうな部品等を予測して設計初期に発注してしまい、残りの設計をそれら先行手配品にあわせて進めるといった事しか思い付きません。
 これはいわば先にボタンを決めて、後からそれにあわせた洋服をデザインするようなものですので、もちろん無駄に先行手配品を増やしたくはありません。
 そこで、「次に品薄になる部品、装置は何なのか」をどう予想すればいいのか?考え方、調べ方などの知恵をさずけていただけないでしょうか。
 さらに、そもそももっとよい入手難問題対策案があれば、教えていただけるとさらに助かります。
 よろしくお願いします。

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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

現場ですぐ使える品質改善技法の開発と普及活動を行っている高崎ものづくり技術研究所の濱田と申します。

結論から言うと、これぞという解はありません。
部品の供給難は世界的な傾向であり、しばらく継続すると考えられます。
部品メーカーの情報を事前に入手し、先行手配を行う、設計コンセプトを変更し、供給可能な部品で設計するなど、御指摘通りの内容が該当すると思います。

しかし、今後は、中国などの新興国での生産体制が強化され供給量が増えてくると予想されますが、品質面での問題が指摘されており採用に二の足を踏んでいる技術者も多いと思います。

国内品を使っていれば安心と言っても、そうも言っていられない時代が近付いており、グローバルな調達力と、多少精度が悪くても目的の機能性能を維持する総合的な設計力が求められるのではないでしょうか?

海外メーカーに対しては明確な仕様の提示と評価テストの実施、また製品そのものの精度や寿命に対して過剰品質になっていないか?など従来の設計の考え方を転換していくことも必要になって来るのではないでしょうか?




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

この問題はブルウィップ効果という現象が悪さを増幅しています。これは電子部品業界では広く知られた話で、サプライチェーン構成者の思惑が仮の先行発注を誘発することで起こる仮需の増加現象です。
機械部品の場合はユーザ企業だけでなく機械部品商社も構成者に入りますので、思惑の増幅が起きやすくなっています。
問題は機械部品メーカ側も仮需の存在にきづいているのでどこまで増産投資をするかはかりかねていることです。
仮需がここまで膨れ上がってしまっている状況ではすぐに効果の出る対策は難しいですが、問題は次に落ち込んだ時にどうするかです。今回の経験をもとに、会社としてのキー製品とキーパーツを定めてその部品だけは在庫しておくといったことが求められます。
余談ですが今回の納期遅れ多発の原因として、生産量の増加以前に工場の生産管理がしっかり機能していない側面もあり、複数の部品メーカから相談を受けています。