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QUESTION 質問No.309

特許の製品化(実現化)

企画技術マネジメント |投稿日時:
特許を売り込む事が難しいことが、わかりました。
そこで以下のように考えました。
1、市場の背景
2、その特許内容
3、製品仕様
というレベルまで、まとめてみたのですが、これで有れば、
買いたい企業が出てくるように考えますが、実際は、どうなんでしょうか?

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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

ある特許を保有するメリットが必要ですが、その特許を持たないと困る
事情が大事だと思います。
1.市場の背景
相手先企業が進出または展開しようとする意欲がある市場が必要でしょう。

2.その特許の内容
ここがもっとも重要だと思います。
相談者の特許が他人の特許触れていたら、価値を損なう原因になります。でも、例えば相談者の特許が未公開(審査中でも可)であれば、情報としての価値はあります。
相手がそのまま実施するかではなく、開発の拠り所にできる場合があるからです。
この特許が他人に手にあると開発できないか何らかの障害になるリスクがある、そう思わせる内容。
そのような場合、相手は「特許が欲しい」というそぶりを見せず簡単に
手に入れようとする可能性があります。

3.製品仕様
確かにこれがはっきりしていれば相手は話に乗りやすいと思います。
でも情報に価値を持たせる工夫をすれば仕様までは不要になります。
特許の内容だけではなく、相手の知財や事業を研究し、どう交渉するか、
駆け引きの巧拙も特許の対価に影響します。




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

特許の売り込み、難しいですよね。

1の「市場の背景」は、特許の技術を活用することで従来の製品とどのような差別化ができるか、どのような顧客に対して製品を売ることができるか、などを説明できるといいですね。

2について、菊池先生も回答に書かれていますが、「相手は「特許が欲しい」というそぶりを見せず簡単に手に入れようとする可能性があります。」という状況に注意が必要です。
3の仕様書にも関係することですが、売り込みの交渉でどこまで情報を開示するかを考えてみましょう。


あまり知られていませんが、「自社の技術を生かして製品を作りたい」という企業へ特許を売り込むという方法もあります。
例えば、下請けではなく自社で製品を製造して販売したい、技術はあるがどんな製品を作ればいいかがわからない、等で悩んでいる製造業さんが特許に興味を持つことがあるので、このような企業さんへ交渉してみるのもひとつの手です。

「自社の技術を活かしたものづくりや製品の製造販売」を目指している企業を探して売り込む場合、「特許の製品を作るためには、どんな技術が必要か?」、「特許の技術を実施する場合、どのような企業が最適か?」を考えると、売り込み先の候補が見つかりやすくなります。

まず最初に、自分の特許を欲しがるのはどのような企業か? についてじっくり検討してみてはいかがでしょうか。