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QUESTION 質問No.108

BCP策定について

企画 ゼネラルマネジメント | 投稿日時:
当社は、三重県に本社を置く、減圧乾燥機などの設計・製造の企業で、従業員は、80名です。
私は、ここの総務課長ですが、8月に、こちらのサイトに会員登録したばかりです。
当社の顧客企業は、食品関係で乾燥機や、焙煎を必要とする食品・飲料メーカーです。
今回、大手食品メーカーから、まとまった台数の機材の注文契約になりそうですが、
契約以前の取引調査に、当社のBCP提出が含まれていました。
当社でもこれを機会に、大規模地震想定のBCP策定を開始するのですが、地震以外の
想定として、パンデミック対応も策定する必要があるでしょうか、水害のハザードマップでは
近くの河川が氾濫した場合、1m程度浸水する可能性もあります。水害対応のものも策定
すべきでしょうか。
一度、機材を納入すると、消耗部品などの定期交換が必要になりますので、当社のCSR面の
調査と認識しております。
BCP策定、訓練実施などを含めた期間をどれほどみればよいかなど、専門家の解説を
お願いします。



ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

BCP策定について
 11月17日に発注企業による第2者監査を受けたところです。その監査の中で、原料や機械部品の入手の難易度及び緊急時の対応の確認がありました。サプライチェーンとして、原料の確保から出荷までの適正津製が確認されていたと思います。
 BCPは地震を対象にしているだけではないと思います。製造機械やその部品の供給に対して、どのように準備を行っているかが問われていると思います。地震により大きな損害を受けた時の対応策があれば、それより小さな災害の場合は、地震対応で決められた内容が適用でき、事業継続が可能になるからです。
 インフルエンザで多数の従業員が出社できず生産が停滞し納期遅延が生じないように、どのように計画がありますか?
 近くの河川が氾濫し1m浸水した場合、生産機械の損傷はどの程度発生しますか?機械を更新するための資金繰りのめどはたっていますか?
 生産機械は地震でも損傷しますし、被災地になれば従業員の出社も困難となるでしょう。それらが応用できるので、地震対応、河川氾濫浸水対策、パンデミックなど別々に策定する必要はないと思います。
 様々な項目の経営を継続することに障害を及ぼす災害があると思います。原因は様々でも生じた障害は同じ内容になる可能性があります。例えが地震で機械が壊れたのも、水害で機械の壊れたのも、同じように機械が使えなくなっていて、新たな機械を必要にとしています。(確かに、修理の程度は違い、期間の長短・費用の大小はありますが。)

 BCPの策定は、緊急度の高いものから順番に策定して行くことになります。完璧に作ろうとするとあまりの複雑さに足がすくみ前に進みません。できるところから、少しずつ構築していくことが望ましと考えています。
 対応訓練も、出来たプランの適格性を確認する意味でも実施しますが、1回行ったから大丈夫というものでもありません。全員参加するかどうかは別として、システムや緊急時の対応を指揮する人への教育・訓練は定期的に実施していきたいものです。

 納入予定の大手食品メーカーの社会的責任として、製造の一端を担う設備機械を納入して頂き、部品や消耗品の提供を受ける企業の状態を調査しておくことの意味合いが強いと私は思います。大手食品メーカーの、製品供給の輪の中の一つとしての役割が与えられたと私は考えます。
 結果として貴社の社会的責任の考え方を確認していることになりますので、CSRを柱にBCPが構築され、要求事項を満たした製品の提供の実証のためにISO9001を用い、安全・安心な食品提供のためにISO22000を参照することも含み、対応を検討されていると思います。
 BCPの構築に要する期間は、プラン策定だけならば3~6ヶ月で概略はできると考えます。訓練についてもすべての事項についてはできないが、重要ないくつかはできると思います。
 しかし、BCPで想定する災害をどこに設定するかによりますが、例えば「東南海大地震」を対象にして津波で甚大な災害を負った場合などに対処することは、1年でもできません。数年かけて対策を講じて行くものになります。
 BCPを策定したからOKではなく、BCPを物差しにしてより経営環境の変動に強い会社にしていくことと思います。BCP構築に成果を焦らずに中長期の事業計画として、人・モノ・金・設備の充実を図っていくことが求められていると思います。

ISO規格を経営改善に翻訳する中小企業診断士
竹田将文
mh55takeda@agate.plala.or.jp